VS弟達
「おおっ!! 弟達よ。側にいただけでなく、そんな姿になってまで、俺と一緒にいたいのか。ならば、今度こそ守ってやるぞ」
ドンドンは弟の顔が出現した事で、同化されていた事を認識。両側にある弟達を自身の意思で引き寄せた。
「庇った!? 効果は……」
【黒猫】は【ポイズンナイフ】八本投げたが、弟達の代わりに、ドンドンが盾となった。四本は突き刺さり、四本は躱された。
ドンドンに刺さったナイフもすぐに抜かれていく。本当に刺さったのかも怪しい。筋肉の壁で弾かれたのかもしれない。
「効果は……あるようだ。ドンドンが一分間攻撃出来ないだけだ」
僅かに突き刺さったようだが、四本の【ポイズンダガー】を受けての一分。
移動は百足で任せる事も可能であり、一回の攻撃を無効化したぐらいだろう。
「そして、私達で復讐するんだ。まずはコイツラを殺るぞ」
ドンドンの言葉に弟達が叫び、体が伸び始める。
「来ます!!」
弟達はネスティスと俺に伸びていく。弟の大きさは人間と変わらない。
何かを吐く様子もなく、攻撃は噛み付きや巻き付きになるのかもしれない。
「ちっ!! 仕方ないわね」
二人を狙ったのは【修正】したわけじゃなく、間に合わなかっただけ。
鼻血が出ただけでなく、【ポイズンダガー】の効果を確認した直後、目の痛みで片目を閉じてしまった。
両目で見なければ、【開眼】のスキルは発動しない。【開眼】が出来なければ、【修正】も無理になる。
【黒猫】は俺へと向かった弟にナイフを投擲し、攻撃をキャンセルさせ、自身に意識を向けさせた。
彼女の咄嗟の判断と、スキル使用直後で【ポイズンダガー】の効果はなし。
顔ではなく、体に突き刺さった事で【黒猫】に狙いを変更したが、そこまでのダメージはみられない。
「私達が攻撃を引き受けている間に、策を考えなさいよ」
【黒猫】は投げナイフを使うのも止めた。いや、投げれなくなった。両手に持っているナイフで最後のようだ。
ドンドンに使用したナイフを取りに行く余裕もない。
「分かってる!! 百足が」
百足はその場を動かず、粘着液を飛ばしてきた。
狙いは【黒猫】。狙いを【修正】するのは毎度しなければならないのが、彼女も警戒はしていたようだ。
「これは……」
百足の吐いた粘着液は弟の伸びた体に付着。
それが重りにもなり、弟の動きを鈍くさせる。一度地面に着くと、剥がすのも時間が掛かるだろう。
【黒猫】と弟が接近していたために起きたのが原因なのか。
弟は【黒猫】の攻撃を止め、ドンドンの元へ戻っていく。
ネスティスの方はどうなっているのか。




