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復活

「ここに来て、進化するのは止めて欲しいんだが……このために組み込んだのか」


「これは……」


「最悪ね。攻撃全部を引き受けるのは無理よ」


【黒猫】も相手の進化に【ポイズンダガー】を投げれずにいる。


 ドンドン達の体は短くなった。攻撃を受けて、回復するためじゃない。


「兄さんを守るためですか」


 ネスティスの呟きに、俺は何も言い返せなかった。


 ドンドンが【剣刃】を避けれたのも、弟がそれを見ていたからだ。百足に組み込まれて、意識がないと思っていたが、兄の危険に反応したらしい。


 見るだけでなく、体も得たようだ。弟達の顔が横腹から伸びてきて、尻尾の部分は代わりに短くなった。


 尾を振り回す攻撃は出来なくなったが、その分、弟達も攻撃が可能に。


 人間から少し変化して、噛み付けるような口に。顔だけな分、胴体部分は細いが、長く伸びそうな感じもある。


 実質、四回攻撃が可能になり、【黒猫】が一人で引き受けるのは無理そうだ。


 俺の【開眼】と【修正】にしても、一度に四つは不可能。二つの行動を書き換えるのが限界だ。


「【黒猫】!! 【ポイズンダガー】が通じるかの確認だ。狙うのは弟達の方にしてくれ」


【黒猫】はハッと意識を取り戻して、【ポイズンダガー】を準備。両手に四本ずつ持ち、全部に毒を宿した。


 弟達の細い体とナイフが突き刺さる可能性が高い。そこから毒が回れば御の字。最悪でも弟達の行動を阻害出来るかどうか。


「【ポイズンダガー】の効果を固定する!! それと奴等の攻撃の全部は【修正】出来ない。ドンドンの【修正】を一番にするから。ネスティスも回避、防御を気にしてくれ!!」


「了解!! ……後で直す……私に選ばせなさいよ」


【ポイズンダガー】の効果はランダム。毒だけじゃなく、即死や麻痺、沈黙等が付与され、相手に当たるまで分からない。


 それを【固定】出来るのは強味でしかない。だからこそ、【黒猫】も後から選びたいと思ったんだろうが……


 即死や沈黙、盲目はなし。体が繋がっている以上、即死は入らないと予想。


 沈黙は魔法の詠唱を阻止するものだが、ドンドン達に効果はない。彼等は魔法を使用しないからだ。


 盲目。一体でも目を潰せるのは可能性はあるが、見えない事でどんな動きをするのかを読むのが難しい。


【開眼】で読んだとして、それに見合った行動が出来なくなる。


 その中で俺が選んだのは麻痺。一時的や痺れ、全体に広がらなくても、弟達の動きだけでも止める事が可能であれば……


「【道化師】様!! 大丈夫ですか!?」


 ネスティスは俺を見て、驚いてる。連続で【開眼】と【修正】の使用で負荷が掛かり、鼻血が流れたみたいだ。


「だ、大丈夫だ。俺も逃げ回るから、ネスティスも回避に専念してくれ」


【黒猫】の【ポイズンダガー】の効果次第。相手の動きを把握しなければ、攻撃に転じるのも難しい。

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