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最下層

「ここを降りるのか……【黒猫】はともかくとして、アイツ……凄いな」


 下は暗闇状態。断崖絶壁とまではいかないが、それに近い角度。足場も小型ランタンでは見つけにくい。踏み外そうもんなら即死は免れない。


 俺の動きと体力では無理だ。転がり落ちるなら良い方で、下手に飛び降りみたいな形になったら……落下耐性は流石につけてない。つまりは……死亡!!


「死ぬイメージしか出来ないぞ。【犠牲】と【死天使】に頼り過ぎだな」


【犠牲】は俺を担いでくれたり、ダメージを引き受けてくれる時もあった。


【死天使】の場合、俺を浮遊魔法で運んでくれた。


「このままだとコアキーパーに殺されるだけだ。覚悟を決めないと駄目だ」


 コアキーパーもあの体でこの崖を登ったわけだ。


 虫型だから行けたのか? 壁に張り付き、移動する普通の虫もいるからな。


 登った形跡である液体も地面に残っている。


 コアキーパーがここから来たのは間違いない。


「【道化師】様!! 端に下へ続く道があります。そこから来てください」


 下からネスティスの声が届いた。俺が持っている小型ランタンの明かりで、到着したのが分かったんだろう。



「【黒猫】さんが言うには、おかしな状況らしいです。すでにコアが破壊されているらしくて……【道化師】に見て欲しいって


「……すぐに行くから待っていてくれ!!」


 俺はネスティスが言ってた道を見つけた。確かに端に螺旋を描くような形で道がある。


 ネスティスもこの道を利用したんだろうが、誰がこんな道を作ったのかだ。


 コング兄弟じゃない。ここまでの道を作るには魔法、ないしは道具が必要。


 地盤沈下でこんな都合の良い道が出来るはずもない。


 更に言えば、コアキーパーが生み出した物でもない。奴は普通に崖を登っている。


 あの大きさで、この道を通れるわけがない。この通路は【殺戮】が作った近道の広さと変わらない。


 だからといって、【殺戮】の仕業でもない。彼女がコアを破壊したわけだが、地盤沈下が起きたのは時間が経過してからだ。


 これは人為的な通路。だとすれば、ドンドンとコアキーパー、ゴブリンと虫型を同化された何者の存在がいた可能性は高まってくる。


「ネスティス!! 【黒猫】にコアキーパーが戻ってくる事を伝えてくれ」


「分かりました!! 丁度戻ってきましたよ」


 俺が一番下に着くまでに、【黒猫】が戻ってこれたようだ。


「聞こえてたわ。コアキーパーが戻ってくるのね。その前に……壁を見て。そこからでも見えるはずよ」


【黒猫】も俺が持つ小型ランタンから場所を特定して、周囲を見るように促した。


 小型ランタンの明かりは調整したせいで、足場の確認だけで終わっていたが、【黒猫】がいる場所から【ライト】をしている事もあり、それを確認する事が出来た。

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