表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/88

27

「クリスティーヌさまは見かけによらず侍女には厳しいと聞きます」


「だから、あなたにしか頼めないのよ。そのことに気づいているのもこの屋敷では恐らくあなただけ。だって、あの子はいつも猫をかぶっているんだもの。私が疲れる原因が分かるでしょう?」


「コラリーでは駄目ですか?」


「コラリーを派遣したら私の差し金だって分かっちゃうじゃない。だから、あなたには一芝居打って欲しいのよ」


 フルールの否定も肯定もしない無表情。これならいける。クリスティーヌもこの子の顔から何を考えているかなんて分からないわ。


「クリスティーヌから何かもらったりしないでね」


 まあ、クリスティーヌが侍女にプレゼントなんて気の利いたことをするとは思えないけど。


「と言いますと?」


「私がいいものをあげるから」


 クリスティーヌの侍女としてこの子を送り出す前にお腹を満たしてあげなくちゃ。


「お茶でもどうかしら。ケーキも用意するわ。いっしょに食べましょう」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ