表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/88

25

「聖女クリスティーヌさまの御業である回復魔法。チャリティーの日に目の当たりにして僕はあまりの神々しさに涙が出ましたよ。アミシアさまもお姉さまとして鼻が高いことですよね?」


「……は、はぃ」


 だからって三人で食事って。


「クリスティーヌさまにはご了承をいただきました」


「お早いですね」


 つまり、私が遅い朝食を取っている間に、部屋にいるクリスティーヌと先に話を済ませていたってことよね? 会いに来たのは私じゃなくてクリスティーヌの方だったということ。


「クリスティーヌとお食事されたいのなら、私は遠慮しておきます。あの子はとても繊細なので。私が一緒に食事するとミレーさまとの弾む会話も弾まなくなってしまうでしょう」


 潤んだ瞳で見つめてみる。ちょっと過剰な演技だけど、ミレーは心を打たれたように目を輝かせた。


「アミシアお嬢さまの裁量には驚かされます。僕とクリスティーヌの二人の時間を作っていただくということですね」


「気を使って私も誘って頂いたんですよね?」


「い、いやまぁ。気を悪くされたのなら謝ります」


 素直な人なんだけどね。いいわよ。クリスティーヌのところに早く行ってちょうだい。私はどうせ、ついでの人間なんだから。教会でパンを配ったくらいじゃ……やっぱり何も以前と変わらないんだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ