もう一つの力
カザリを倒して4日後。
「【ヒューマロイド】が来たぞ!」
隊員が大きな声を出して言った。
隊長である響は「装備出来たやつから行け」と命令した。
「行くよ、准」
アイリスは准を連れていく。
「ちょうどいい、私を使ってみてよ」
アイリスは突然変なことを言い出した。
「え?アイリスを?」
「なんか博士が調べたらしい准の能力を」
「博士って誰?」
「それは後から、はい、行くよ」
外に出ると無数の【ヒューマロイド】。
「まず、私のお腹に手をかざして」
「こうか?」
アイリスの腹に触れた准。
「次に腕と手に力入れて」
准はアイリスの言う通りにやってみると。
准の手から魔法陣が出てきた。
そうすると、手が腹の中に入った。
「うぅぅぅぅ」
准はなにかを掴んだのか、取り出す。
取り出したのは・・・剣。
すると、白衣でメガネを掛けた人が言った。
「あなたの能力わかりました!「コピー」と「略奪」です!」
どうやらこの人が博士という人らしい。
「「略奪」とは1億分の1という確率で出現する能力です!と言っても「略奪」とはなんでも奪えるわけではなく、この場合は人の心の「略奪」です、詳しいことは全くと言っていいほど解明されていない幻の能力です!」
「「略奪」・・・」
(一歩間違えたら大変なことが起きそうな能力だ・・・)
「ねぇ」
アイリスが言った
「ん?」
「私の心略奪できたの?」
アイリスは少し顔が赤くながりながら言った。
「やっぱ、なんでもない!行くよ!」
2人は【ヒューマロイド】に突撃していく。
華麗に攻撃をするアイリス。
准はアイリスの心──剣を使って【ヒューマロイド】を壊していく。
気づけば全部【ヒューマロイド】を倒していた。
「強い・・・」
准は剣を眺めながら言った。
准は剣を手から離すと、剣はアイリスの心に帰って行った。