黒巫女召喚士と暴食之悪魔 ㉑
ベルゼブブに接近して剣を横薙ぎに振るう。
『もう、遅い』
「ッ!」
レーヴァテインの高速の薙ぎ払いで吹き飛ばされる。
吹き飛ばしによってダメージを受け、受け身を取って地面に体を衝突させる。
見えなかった。反応出来なかった。
ベルゼブブは大量の悪魔を眷属化して力を大幅に戻して行った。
結果として私との強さのステージがぶれた。
「行くぞベルゼブブ!」
「【聖魂弾】」
師匠のお父さんが師匠から受け取った鎌型の杖から明るく暖かい光の弾がベルゼブブに放つ。
レイシアさんのお父さんはベルゼブブに接近して天叢雲剣を高速で振るう。
ベルゼブブは光の弾を躱してレーヴァテインを高速で振るい天叢雲剣と打ち合う。
『まじかよ。なんも見えねぇ』
高速で振るわれる青白い剣と黒紫の剣。
激しい衝突音と衝撃波を辺りに撒き散らしお互い互角な戦いをしていた。
ベルゼブブの背後を取る事すら足でまといに成る可能性がある高度な戦いが行われていた。
【絆結晶】は確かに自分の望んだ武器の形に成るが、召喚獣との相性がかなり関わる。
マナちゃんなら杖が1番性能が良く、イサちゃんは多分盾。
杖だと妖術の威力が上がると思うけどベルゼブブには意味が無い。
「ニャー!」
「ちょっと待ってネマちゃん!」
ネマちゃんが走ってベルゼブブの所に向かって行くので抱き抱えて防ぐ。
流石にネマちゃんでは危険だ。
「ニャーニャニャ!」
「そんな不服そうな顔をしないでよ。私だってもどかしいんだよ」
ベルゼブブとレイシアさんのお父さんは現在も剣を振るいあっている。
時に師匠のお父さんが魔法を使っている。
その魔法をベルゼブブは躱したりレーヴァテインで斬ったり弾いたりする。
「どうしよう」
『このままだと戦えないな』
剣筋が見えないのなら入っても邪魔に成る。
師匠達の方は心配する必要は無い。
「朧流剣術、朧突き!」
青白い剣をベルゼブブの心臓に向けて突きで放つ。
ベルゼブブはレーヴァテインで天叢雲剣を受け流して心臓からずらす。
右手に握ていた剣をレイシアさんのお父さんは手放して左手で掴み逆手持ちにする。
そして斬る。
心臓に切り傷が出来る。
レイシアさんのお父さんはバックステップでベルゼブブから距離を取り天叢雲剣を両手で持ち掲げる。
「【飛剣─聖乱斬】」
一振の刃は4個に分裂してベルゼブブに放たれた。
ベルゼブブはレーヴァテインを一閃させて衝撃波で刃を霧散させた。
レイシアさんのお父さんは地を蹴ってベルゼブブに接近して天叢雲剣を振るう。
ベルゼブブはレーヴァテインで防ぎ回し蹴りを放つ。
レイシアさんのお父さん、長いので剣士骸骨さんに戻すとして、剣士骸骨さんは屈んで躱し天叢雲剣を両手で振り上げる。
心臓に新たな切り傷が出来る。
ベルゼブブはレーヴァテインを縦に一閃に振り下げる。
剣士骸骨さんは横に体を倒して回転して躱し、地面に片足を着けて回転して剣を振るう。
ベルゼブブはバックステップで距離を取る。
「彼の者の力を底上げせよ【現界突破】全知全能を上げたまえ【オールブースト】」
「ッ!」
師匠のお父さん基魔法士骸骨さんのバフによって体が大幅に軽く成った。
さらにベルゼブブと剣士骸骨さんの戦いがある程度は分かるように成った。
確かにまだ相手の動く速度は速い。
だけど、分からない程度では無いし、後は感覚で行ける。
「ネマちゃん!」
ネマちゃんを背中に入れて地を蹴ってベルゼブブに接近する。
剣士骸骨さんの横一閃をベルゼブブは跳躍して躱しバク転して地面に着地する。
その場所に既に私が居て心臓に向かって剣を振るう。
心臓に切り傷を付ける事に成功する。
『虫けらが!【迅剣】』
加速したレーヴァテインが高速で私の肩に向かって振り下ろされた。
わたしが勘で何とか避けて肩が少し抉れる程度で右肩が外れる事は無かった。
そして背中からネマちゃんが飛び出て来て心臓に攻撃する。
自由落下に従い落下するネマちゃんを私は片手を地面に置いて両足で挟む形で掴む。
そして逆立ちの要領で足を上げて、ネマちゃんは合わせるように爪を立てて心臓に攻撃して、逆立ちの形になったらネマちゃんを離して私は後ろに足を着けてバックステップの体勢に成る。ネマちゃんは私の背中に戻る。
レーヴァテインを振るうよりも速くバックステップで距離を取り、剣士骸骨さんが入れ替わるようにして攻撃する。
マナちゃんが私の方に近づいて来て私を回復してくれる。
回復が終わったら再びベルゼブブに接近する。
そして剣士骸骨さんと入れ替わるように攻撃をしてベルゼブブに連撃を入れる。
レーヴァテインで全て捌かれるが、ベルゼブブの背後からマナちゃんの突進が当たる。
前のめりで倒れるベルゼブブにすれ違うように前進して心臓を攻撃する。
ベルゼブブはバク転して着地して目の前の剣士骸骨さんの剣を防ぐ。
『【ダークボール】』
左手から放たれた黒紫の球体を瞬時に回避する剣士骸骨さん。
ベルゼブブの背中を攻撃するがやはり大したダメージには成らない。
ベルゼブブは回転してレーヴァテインを私に振るう。
跳躍して躱しベルゼブブを足場にしてさらに跳躍する。
私の下をイサちゃんが通りベルゼブブの肩に噛み付く。
「グルル!」
『成り損ないガッ!』
ベルゼブブは左手に拳を作り鬱陶しそうにイサちゃんに放つ。
イサちゃんはそれを諸に受ける真似はしないでバックステップで距離を取り、ベルゼブブが振り返ったタイミングで接近して心臓に向かって爪を振り下ろした。
爪の3本の痕が心臓に残る。
そしてイサちゃんはベルゼブブから距離を取る。
「あと少しで4つ目の心臓も破壊出来る」
『油断大敵だな』
そうだね。
私は地を蹴ってベルゼブブに接近するように見せかけて途中で止まりバックステップ。
魔法かスキルかで加速した剣士骸骨さんがベルゼブブに接近して天叢雲剣を心臓に向けて振るう。
「銀狼流剣術、二牙」
高速二連撃をベルゼブブの心臓に放つ。
イサちゃんの爪よりも数は少ないが深く入っているような気がする。
『風魔流、一風の魔斬』
レーヴァテインの炎が大きくなり剣士骸骨さんに一閃する。
剣士骸骨さんは天叢雲剣を盾のようにしたがベルゼブブの方が強いらしく吹き飛ばされる。
イサちゃんが背後に周りイサちゃんの体で止まる。
「忝ない」
そう言って剣士骸骨さんは立ち上がり天叢雲剣を再び構える。




