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Lvアップ

 ゴブリンに向かって再び走り、今度は回転を掛けて遠心力を乗せてのスイングをする。

 ゴブリンは跳躍して横スイングしたお祓い棒を躱し、地面に着地した所をハクちゃんによって爪で攻撃を受ける。


「ぎじゃああ」


 それを無視して蹴りによってハクちゃんを飛ばす。

 ハクちゃんは何とか空中で回転して見事に着地する。

 私はゴブリンに向かって霊符【妖火】を2枚と【麻痺】を1枚貼る。


「解」


 麻痺で痺れ、妖火によって少量のダメージを受けたゴブリンに向けてお祓い棒を突き出す。

 ゴブリンを少し飛ばす事に成功して、麻痺が溶けたゴブリンが地面に手を付きながら立ち上がり足にハクちゃんが噛み付くが、ゴブリンが足を振って払う前に霊符を飛ばして妖火を使う。

 ヒラヒラ飛んで行った霊符だがゴブリンとの距離がそこまで空いてる訳では無いので霊符がゴブリンに触れるとすぐに解放して妖火を使った。


《条件を満たしました。スキル:霊符操作Lv1を獲得しました》


「ハクちゃん下がって!」

「きゅん!」


 ハクちゃんは私の元へと戻ってくる。

 今度はハクちゃんを肩に乗せて一緒にゴブリンに向かって走る。

 ゴブリンも合わせてこちらに向かって走ってくる。

 ゴブリンは跳躍して回転しながら突撃してくる。

 このままだと回転した時に生じる遠心力を乗せた踵落としが来るがお祓い棒を横に構えて何とか防ぐ。


「くっ」


 それでも体がずるりと下がり、HPが少し減る。

 私は力任せに押し返す。

 踵落としだから押し返せるが棍棒でやられると押し返せなかっただろう。

 体勢を崩したゴブリンは空中でバク転して体勢を立て直した。

 私はたて続けに攻撃する為にお祓い棒を振り下ろす。

 ゴブリンは両腕をクラスさせてガードし、その時にハクちゃんが私の肩からジャンプしてゴブリンの目玉に噛み付く。

 そして、すぐさま私の後ろまで来て、私はゴブリンの腕を左手で掴んで引っ張り、ハクちゃんが噛んだ反対の目玉を食べる。


 そして、目玉を噛み潰し、お祓い棒で腹を突き、ゴブリンに飛び付いて押し倒し、馬乗りになって頭を目掛けてお祓い棒を突き下ろす。


「ぎじゃああ」


 ゴブリンの拳が飛んで来たが、反応が遅れて防御が上手く出来ずに殴り飛ばされる。

 後ろの木に衝突する。


「うぐっ」


 自分のHPバーを確認すると残りHPは6割だった。

 MPも一体分召喚できる程のMPは回復していた。

 ゴブリンの残りHPは3割だ。

 ハムちゃんにも経験値は入ると予想している。

 今回召喚するのは攻撃役の召喚獣である子猫のネマちゃんだ。


召喚サモンネマちゃん!」

「にゃん!」


 ネマちゃんを召喚し、お祓い棒を構えてゴブリンに向き直る。


「ぎじゃああ!」


 ゴブリンは地を蹴って接近してくるが、今では大分目も慣れて来て目で追えるようになっていた。

 私はネマちゃんにお願いをしてからゴブリンに向かって進んで行く。

 ゴブリンの拳が飛んでくるが、何とか横にずれる事によって躱す事には成功した。

 お祓い棒をゴブリンの顎に向けて振り上げる。


「ぐじゃあ」

「ネマちゃん!」


 ハクちゃんによってネマちゃんに攻撃バフを掛けて貰っている。

 ネマちゃんはゴブリンの腹に向かって引っ掻くを使って爪痕を残す。

 私はゴブリンの頭に向かってお祓い棒を振り下ろす。

 そして、ハクちゃんはゴブリンの足に噛み付いた。

 ゴブリンの残りHPは1割を切った!


「後、一息!」


 ネマちゃんとハクちゃんを下がらせて私は霊符【妖火】を10枚取り出した。

 5枚を飛ばして5枚は手で持っている。


「解!」


 ゴブリンの近くに行った霊符を解放して妖火を飛ばし、ゴブリンが一瞬怯んだ所を狙って霊符を貼り、解放する。


《一定の熟練度に達しました。スキル:霊符操作Lv1がLv2になりました》


 そして、ゴブリンのHPがゼロになった。


《経験値を獲得しました。ドロップアイテム:【ゴブリンの棍棒】【ゴブリンの肉】×2を獲得しました》

《Lvが13になりました》

《職業:召喚士Lv1が召喚士Lv2になりました》

《職業:召喚士Lvアップにより、召喚獣との意思疎通の性能が上がりました》

《サブ職業:黒巫女Lv1が黒巫女Lv2になりました》

《黒巫女Lvアップにより、新たな妖術と霊符を獲得可能になりました》

《黒巫女Lvアップにより、スキル:妖術操作Lv1、霊符操作Lv1を獲得しました》

《スキルの重複を確認しました。統合します》

《スキル:霊符操作Lv2がLv3になりました》

《条件を満たしました。称号:大物喰らい(ジャイアントキリング)を獲得しました》


「勝った。勝った!勝ったよセカイちゃん!」

「ええ、おめでとう」


 そして、私に影が掛かる。

 ゴブリンのようなシルエットだ。⋯⋯油断した。


「あ、危ない。【縮地】」


 一瞬で私の隣に来たセカイちゃんは拳をゴブリンに向かって放つ。


「【衝撃波】」


 衝撃波がゴブリンを貫通し、空気が振動する音が聞こえ、ゴブリンは吹き飛んだ。


「ゴブリン程度なら一撃で倒せますね」


 ゴブリン⋯⋯私に取っては強敵、ベテランに取っては雑魚のようだ。


「あ、Lvが10超えた!職業が2つともLvが上がったよ!」

「それは良かったです。黒巫女の方でなにか変化がありましたか?」

「新たな妖術と霊符の獲得が可能になったって」

「獲得は出来て居ないと⋯⋯モフリさんの師匠にお聞きすれば分かりますかね?」

「多分。SP振って、ハクちゃん達のステータス確認したら一度行ってもいい?」

「ついて行きますよ」

「ありがとう!」


 まずは自分のステータスからだね。

 今回はINTに全振りである。

 新たに手に入れたスキルと称号を確認する。


 ───────

 名前:モフリLv13

 種族:屍食鬼

 職業:召喚士Lv2

 サブ:黒巫女Lv2

 称号:【超越者の弟子】【楽しむ者】【裸の踏破者】【初の伝説】【スライムを憎みし者】【大物喰らい(ジャイアントキリング)

 HP:73/120(+100)

 MP:0/160(+120)

 STR:13

 DEX:10

 VIT:70(+60)

 AGI:120(+100)

 INT:30

 MND:80(+60)

 SP:0

 スキル:【召喚】【応召】【契約】【意思疎通】【妖術】【霊符作成】【棒の心得Lv3】【妖術操作Lv5】【霊符操作Lv3】【縮地Lv1】【自己再生Lv1】【キックLv1】【挑発耐性Lv1】【人喰らい】

 特性:【死体残し】

 契約3/3:『ハムスター:ハムLv1』『子猫:ネマLv1』『子犬:イサLv1』

 式神1/1『妖狐:ハク』

 ───────

 霊符操作Lv3

 霊符の精密性と投擲速度が向上する

 ───────

 大物喰らい《ジャイアントキリング》

 自分よりも強い相手に勝った者に与えられる称号。感覚の鋭さが向上する効果がある

 ───────


 ハクちゃん、ハムちゃん、ネマちゃんのLvが上がっていた。

 やったぜ!


 ───────

 ハムスターLv3

 名前:ハム

 HP:2/2

 MP:5/5(+2)

 STR:1

 DEX:1

 VIT:1

 AGI:14(+4)

 INT:6(+4)

 MND:2

 スキル:宝探し

 ───────

 子猫Lv8

 名前:ネマ

 HP:13/12(+4)

 MP:5/5(+2)

 STR:12(+4)

 DEX:3(+2)

 VIT:3(+2)

 AGI:24(+8)

 INT:4(+2)

 MND:4(+2)

 スキル:引っ掻く

 ───────

 妖狐Lv5

 名前:ハク

 HP:17/17(+2)‬

 MP:18/32(+12)

 STR:8(+2)

 DEX:7(+2)

 VIT:7(+2)

 AGI:12(+2)

 INT:28(+8)

 MND:28(+8)

 スキル:バフ

 ───────


 一気にLvが上昇している。イサちゃんのLv上げもしないとね!

 頑張るつもりでいるが、まずは師匠の所に行こう。

面白ければ幸いです!ネマちゃん進化近いですね!


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