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超ゲーム初心者の黒巫女召喚士〜動物嫌われ体質、VRにモフを求める〜  作者: ネリムZ
黒巫女召喚士とその仲間達のクラン劇
145/173

黒巫女召喚士と十字架の魔女その3

「はぁ!」


 セカイはスケルトンに接近して拳を突き出す。

 振るわれる剣をいなして反撃する。


「【精密突き】」


 セカイの顔の横スレスレを狙って槍を突き出すタツキ。

 その槍はセカイの背後に居たスケルトンを貫く。


「助かりました」

「俺がやらなくても自分でどうにかしていたと思うけどな」

「どうでしょうね」


 槍と拳、この2人は見事な協力でスケルトンを倒していた。

 しかし、ついに変化が訪れる。

 構えを正確に相手の急所を的確に狙ったセカイの拳。

 スケルトンはそれを受け止め赤い眼光を向け、剣を突き出す。

 予想外の事にセカイは一瞬思考が止まるが、そこは武道家故かすぐに我に返りバックステップをとる。


「⋯⋯レベル802」


 相手のレベルを確認すると元と302も上がっていた。

 他のスケルトンも792、821等、皆が上がっていた。

 サエも半分の力を使い闇の兵士やシュバルツも奮闘しているようだったが、最初の時と比べてスケルトンを処理する速度が落ちている。

 唯一落ちて居ないのはムニンとオレンだった。

 バフ等により2人のAGIは5桁と言う尋常じゃない数値と成っている。

 その速度の高速連撃とある程度あるSTRによりスケルトンが秒で溶けているのだ。

 2人から見たら処理ペースが遅く成っている事に気づいているが。


「なんでレベルが上がってんだよ。うちの兵隊達が押され始めているぞ」

「数も⋯⋯減っていませんね。多分ですが」

「いや。索敵可能のメンバーの念話で数が変わって無い事は伝えられている」

「そうですか、倒しても数は減っておらず、寧ろ強く成っている、と」

「聖属性でトドメを刺さないといけない口か?」

「そうかもしれませんね。試して⋯⋯こ、これは?」


 多しな揺れが起こる。

 殆どの人が慌てる中、冷静な猫が声を上げる。


「出入口だ!」


 その叫びに皆が出入口を見る。

 そこには大きな武者の姿のスケルトンが立っていた。

 大きさは5メートルはあるだろうか。

 紅き眼光が怪しく光、付近に数体のスケルトンを頓挫させている。


 ・指揮型アンデットLv3


 そんな名前とレベル。


「周りのスケルトンが強く成り過ぎて近づけねぇ! そっちの速い2人に任せられねぇか?」

「頼んで」

「無理、『あの子』は私が殺る」

「ネ⋯⋯分かりました。ご武運を」

「主様が生きている限り、私は、私達は死なない」


 主を守り、戦うのがネマとシュラの存在理由。


「レベル3を無理って、行けるだろうに?」

「何かを感じ取っているのでしょう。私達は私達で集中しましょう」

「あぁ、囲まれているしな」


 ◇


「モフリちゃん、楽しいね」

「何を?」

「こんな命の駆け引きのような殺し合いだけど、友達と遊ぶのって本当に楽しい」

「⋯⋯」


 辞めて欲しいな。そんな屈託の無い笑顔を向けられるとこっちもやりにくい物がある。


「【つるぎの舞】【聖剣】【断絶のつるぎ】」

「⋯⋯友達との会話に割り込むのは嫌われる人の特徴だよ。【ワンボム】」

「ぐは」

「マナちゃんサトシさんの回復を!」


 マナちゃんの魔法もフェンさんの魔法もフランちゃんはシールド無しで耐えている。

 HPはまだ1割も減っていない。

 サトシさんの攻撃は多分一番効く。いや、近接攻撃が一番良いのかもしれない。

 近接攻撃は躱して魔法は受け止めているのがその証拠だ。

 さらに十字架への攻撃は大きな動きで回避や躱せない時は魔法で防いでいる。


「【ロックバレッド】」


 複数の小さな岩を顕現して放って来る。


「巫女の舞、第一節、【四天竜の神楽】」


 空中だろうが、回転して動き舞を舞い岩を切りながら躱して行く。


「前にも見せてくれたけど、本当に綺麗だよね。【アイスカノン】」


 フランちゃんは魔法陣を展開、魔法陣の前に氷の球体を形成。

 それを私に向かって放って来る。

 刀を掲げて息を吐く。

 肺から空気を抜いて腹筋を固める。

 空気が刀に集まって行く。


「飛天鳥雷流、界雷断鳥」


 縦に刀を一閃。

 斬撃が小さな電気を生み出し、空気の流れが鳥を形成し球体を斬る。

 空中に居るせいか、斬った勢いに乗せられ回転する。

 それをモナは利用する。


「巫女の舞、第六節、【月道の回廊】」


 回転、車輪のように空中を回転しながら直線しフランちゃんに攻撃する。


「【マジックソード】」


 魔法陣が展開され、即座にそこから半透明な剣が現れて私の進行を止める。

 刀と剣が衝突する度に火花を散らし、回転の勢いもあって火花がひたすら散っている。

 刀に力を入れて後ろに下がる。

 私が下がったタイミングと同時にサトシさんが正面に躍り出て大剣を掲げる。


「【封絶のつるぎ】」

「【エンジェルハート・ブレイク】」

「かは」


 サトシさんの翼から光が抜け、落下して行く。

 落下の所を落下ダメージが無いように綺麗に回収するマナちゃん。

 背中にいるサトシさんに回復魔法を使って回復させて行く。

 HPバーを見る限り、今の一撃で8割減っている。


「天使特攻の魔法」

「正解。天使を滅する為に作り出された兵器クラスの魔法だよ。核激魔法とも言うね。勿論、悪魔用もあるよ。友達のモフリちゃんには使わないよ。蘇らなく成っちゃうからね」

「ありがとう」


 それを使ってサトシさんを倒してもサトシさんはプレイヤーなので、蘇るだろうな。

 て、そんな事よりもそんな魔法があるならマーリンさんベルゼブブに使えば良かったのに。


「そろそろ呼吸は整った?」

「バレてた?」

「当然」


 界雷断鳥は一気に肺の空気を吐き出す。

 しかも、技の途中では呼吸もする事が出来ない。

 巫女の舞で連続して技を放ったせいもあり息が吸う事が出来ず苦しかった。

 終わった後も息を吸ってから呼吸を整えるのに数秒の時間を使った。

 その間にもフェンさんも魔法とエルフのお姉さんの矢が飛んで来ていたがあまり意味が無かった。


「全く。私は2人でやりたいのに。ガイアが煩いね。あの犬っころとエルフ、君達が相手してね【ダークネスメア】」


 フランちゃんの左右に大きな魔法陣が展開され、その中から黒い馬が現れた。

 馬、と言ってもその大きは私の2倍はある。


「魔法生物兵器生成魔法。古代の魔法だよ。この魔法を覚えるの大変だったんだぁ。君達、あの犬っころとエルフを殺せ」

「「ひりゃぁん!」」

「あの智天使は当分再起不能だろ⋯⋯」

「いつから俺が再起不能だと錯覚していた。【精断のつるぎ】」

「おかしいな?」


 サトシさんがフランちゃんの背後を取り、大剣を振るがフランちゃんが上昇してそれを躱した。


「あれは生きてても簡単に回復出来ない筈だけど? あぁ、マナちゃんの回復魔法か。マナちゃんの回復魔法って魔法であって魔法じゃないもんね。魔法で与えたダメージは回復魔法なら阻害出来たけど、マナちゃんのちょっと違う回復魔法は適用外か、予想外だなぁ。流石はモフリちゃんの仲間」

「ギャラー!」

ユミル様「レベル3とかワロタww」


作「⋯⋯」


ユミル様「て、そんなのはどうでもいいんだよ」


作(いいのかよ)


ユミル様「一気に評価のポイントが40くらい増えたんだよね。絶対にこの後書きメタメタ茶番のお陰だよね!」


作「いや! あんまり言葉とか印象とか無いかもだけど、フランちゃんのお陰だよ! それかみんな楽しみレイド戦のお陰だ! こんな茶番に意味は無い!」


ユミル様「今の所このメタ茶を辞めて欲しいと言う感想も無いしきっとこのメタ茶は人気になる。そんな気がする! 私のキャラも結構立って来たし皆の記憶に残ったのでは無いだろうか!」


作「辞める?」


ユミル様「辞めない。と、本題なんだけどさ。本編には絶対出て来ない特別な進化方法でモフリン進化出来る所ってある? 案外簡単な奴で」


作「あるお。第1層に存在するダンジョン、堕落の祭壇でボスを討伐し1時間待機すると現れる祭壇に生け贄を捧げると進化可能になるよ。召喚獣か使役獣、強ければ強い程進化も良くなる。生け贄に寄って進化もかなり変わる。マップのかなり南の方にあり隠れダンジョンで現在プレイヤーに発見されておらず、最近は1層に居る人が少なくなって、特に弱いモンスターが多い南は人口がめっきり減ったよ」


ユミル様「生け贄は当然」


作「死あるのみ」


ユミル様「システム的な死ですか、復活不可の。モフリン見つけてもやらないな」


作「ですね。あ、裏技もありますが聞きます」


ユミル様「聞く」


作「ネマは現在個体であり集合体であり集団です。ネマの細胞1つでも生け贄として成立して進化します。カオスの加護や6次進化のネマを生け贄としているのでかなり良き進化を出来ます。下手したらレベル上げする必要無く進化出来るかも?」


ユミル様「その場合種族は? ネマは問題ないの?」


作「種族は混沌悪魔公カオスメアと成りますね。悪魔系列の進化のレールから外れるので正式な悪魔では無くりなます(悲しみ)。ネマがたった一つの細胞が消滅しようとレベルが上がれば元に戻りますよ。さらに細胞も増えますね。【成長】の効果の1つですね」


ユミル様「そっか。と、そろそろ終わるか。長文でごめんなさい。是非よければ(ry」

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