召喚ガチャ
計12時間、魔王の玉座で寝たラクオはやっと話でも聞いてやるか、という気になった。
なので目を開けてミッシェルを見ている。
「やっと起きたのね。なにか言う事はないわけ?私をこれだけ待たせておいて!」
ラクオはミッシェルを見続ける。
「な、なによ。そんなにじろじろみて。やっと私の美貌に気づいたのかしら。どう?私のために頑張る気が出てきたんじゃないの?じゃあさっそくダンジョンメニューを開いてやりましょう!<召喚ガチャ>を!!!」
ラクオはダンジョンメニューとやらの開き方が分からないのでミッシェルを見続けた。
「あら、驚いたようね。最近は<召喚ガチャ>が流行っているのよ!運で序盤から強いダンジョンモンスターを召喚できる可能性があるからね!もちろん運が悪いと思うのなら指定されたダンジョンモンスターを召喚してダンジョンを整えていくのよ!」
いくら見てもダンジョンメニューの開き方を喋らないので、とりあえずダンジョンメニューと念じてみる。半透明のシステム画面のようなものが目の前に現れた。
「そうよ!それがダンジョンメニューよ!そこで<召喚ガチャ>を選んでさっそく召喚するのよ!」
ちなみにダンジョンメニューはこのようになっている
ダンジョン名:無名のダンジョン
ダンジョンレベル:1
ダンジョンポイント:10000
*****ダンジョンメニュー*****
★召喚ガチャ(100)
★通常召喚+
★フロア構築+
★アイテム購入+
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考えるのも面倒くさいのでとりあえず召喚ガチャ(100)を触ってみる。
目の前に自室で見たような魔法陣が浮かび上がり、虹色に輝きだした。すこし、自室の魔法陣と違うなという事を記憶して様子を眺めた。
「す、すごい!!!!!虹色は最高レアリティよ!!!!あははは!!!私は当たりを引いたわ!!!!やったーーーー!!!!」
どうやら虹色は最高レアらしい。ソシャゲとかやっても大体最高レアは単発でそろえられたからなー。
などとラクオは考えていた。
「さあ来なさい!!ドラゴン!いえ!私のような神の使い!!!」
ミッシェルが騒いでいるとミッシェルの下に魔法陣が現れ、吸い込まれていった。
そして、ラクオの魔法陣からミッシェルが出てきた。
*********************
レアリティSSS
神の使いミッシェル
を獲得しました。
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ラクオの前に半透明のメッセージが現れた。
「う・・・嘘・・・・私・・・召喚された?」
驚きを隠せない神の使い、いやダンジョンモンスターがいた。
「な、なんでーーーー!!!!!ダンジョンの管理者である私がダンジョンモンスターとして召喚されないといけないのーーーーー!!!!!あんた!取り消しなさいよ!!!!」
ラクオはミッシェルをボーっとみつめる。
「もう!!!こんなコミュニケーションも取れないようなやつを召喚しちゃうし、ダンジョンモンスターとして私が召喚されちゃうし、もう最悪!!!!何とか言ったらどうなの!!!」
「めんどくせー」
「きーーーーー!!!!!喋ったかと思えば面倒くさいですって!!!ああああもうヤダーーーー!!!!!」
ラクオはもういいか、と思い目を閉じた。
「あんた!!!また寝る気!!!いい加減にしなさいよーーーー!!!!」