心をなにに例えよう
四ヶ月前に買ってきた金魚が丸々して立派になった。
でも、ときどき寂しそうに見える。
一匹だけで透明なバケツに入っている金魚。
気づくとこちらを向いてじっとしている。
ひらひらの見事なヒレも、澄んだ目も、綺麗な外見とは裏腹に、あなたは幸せではないのかしら?
顔を近くに寄せて話しかけると少し動く。
歌って聞かせると泳ぎ回る。
言葉が話せるといいのにね。
夜。薄暗い中でぱくぱく音をたてる。
明かりをつけて、餌を入れてやる。
食べることくらいしか楽しみがないのかな?他の金魚を一緒に入れてあげたいけれど、病気とか、ヒレを食べられたりとかが心配でそれができない。
朝起きると大量のフンをしていて、水が汚れてる。朝一番に水換えをする。
バケツを洗う間、百均で買った調味料入れの容器で金魚を待機させる。はじめの頃は嫌がって逃げていたのに、この頃は自分から容器に入ってくれる。
ほんとはこんな飼い方がベストなんですよーっていう本ばかりだけど、私は自己流でやっていこう。
長生きしてね。
ずっと一緒に暮らそう。
今の私は心がすさんでいて、あなたを見ていても哀しい捉え方しかできなくて。
あなたは幸せ?私は…。
多分、幸せ。