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小品

心をなにに例えよう

作者: 星野☆明美

挿絵(By みてみん)

四ヶ月前に買ってきた金魚が丸々して立派になった。

でも、ときどき寂しそうに見える。

一匹だけで透明なバケツに入っている金魚。

気づくとこちらを向いてじっとしている。

ひらひらの見事なヒレも、澄んだ目も、綺麗な外見とは裏腹に、あなたは幸せではないのかしら?

顔を近くに寄せて話しかけると少し動く。

歌って聞かせると泳ぎ回る。

言葉が話せるといいのにね。


夜。薄暗い中でぱくぱく音をたてる。

明かりをつけて、餌を入れてやる。

食べることくらいしか楽しみがないのかな?他の金魚を一緒に入れてあげたいけれど、病気とか、ヒレを食べられたりとかが心配でそれができない。

朝起きると大量のフンをしていて、水が汚れてる。朝一番に水換えをする。

バケツを洗う間、百均で買った調味料入れの容器で金魚を待機させる。はじめの頃は嫌がって逃げていたのに、この頃は自分から容器に入ってくれる。

ほんとはこんな飼い方がベストなんですよーっていう本ばかりだけど、私は自己流でやっていこう。

長生きしてね。

ずっと一緒に暮らそう。


今の私は心がすさんでいて、あなたを見ていても哀しい捉え方しかできなくて。

あなたは幸せ?私は…。

多分、幸せ。

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