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07 おわり
そうして、宇宙船にのってやってきたタンポポは、様々な場所に繁殖し、様々な場面で活躍することになった。
その星の誰もが、タンポポの恩恵にあずかり、タンポポを聖なる薬草としてあがめた。
「おにいちゃん、祭壇のタンポポさまにお供え物しなくちゃ」
「あっ、忘れてた。この間できたごくじょうのお酒だって、おとっさんが行ってたもんな」
「おっかちゃんが早く神社にいってきなさいって言ってるよ~っ!」
「はいはい、今行くってばっ!」
どこにいっても、タンポポの姿を見かけるその星は、それからもずっとその聖なる薬草とともに、様々な命の繁栄を助けていきました。