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聖なる薬草タンポポ様  作者: リィズ・ブランディシュカ
5/7

05 タンポポは薬



 聖なる特別な植物と呼ばれるようになったタンポポは、さらに人々から研究されるようになった。

 タンポポは食料となるだけでなく、体に良い成分がたくさん含まれていたのが分かった。

 そのため、動物などもタンポポを愛用されるようになった。


 ある所で、疫病の蔓延した都市があった。

 人だけではなく、動物も植物も見る間に弱りきって行った。

 しかし、タンポポだけは丈夫なままだった。


 そこに注目した人々はタンポポを薬として使用することにした。


 生命力の強いタンポポは良い特効薬にもなった。

 たんぽぽを煎じた飲み物は、瞬く間に医者に注目され、抽出液がたくさん作られた。


 疫病のワクチンも開発され、多くの人々の命が救われた。

 ワクチンが出回れば、都市はみるみる活気をとりもどしていった。

 病に苦しんでいた多くの人の命が助かって、苦しむはずだった人間を疫病の感染から守った。

 疫病が駆逐されるのに、そう時間はかからなかった。



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