ドイツ・トロンボーンの奏法について。
皆さんこんにちは。ドイツ・トロンボーンを勝手に研究しているものです。
どんなメーカーがあるのかはkazuoworldさんのページをご覧になれば大体わかります。
とりあえず、長い話はおいといてここではどのようにしたらドイツ・トロンボーンがきちんとなってくれるかを書いていこうと思います。
どんなきれいな音が鳴るか知りたい方はとりあえず、ユーチューブには戦前のドイツのオケの演奏がたくさんのってるのでそれを聞いてみるとよいかもしれません。
とりあえず使用楽器例。
「エド・クルスぺのエド・クルスぺモデル」を例に出そうと思います。
1 マウスピースは何を選ぶべきか。
とりあえず、c,シュミットのクルスぺモデルを買いましょう。3あたりが上吹きようでちょうどいいです。ないしティルツのドムスの2あたりかっておけば外れはないです。。
ヴィンテージ楽器とは今と違い、規格化がされてなかったためメーカーによってシャンクの長さ、太さもバラバラ。細管より細い場合は削るしかないです。太いけどバリトンシャンクよりは細い場合紙や銅板をまいて調整しましょう。とりあえずかっちり入ればok。
2 さぁ、息を入れよう。
いきなりですがやってはいけない例を出します。
リムに唇を押し当てすぎると響かなくなるのでやめましょう。イメージとして軽くキスする感覚くらいの当てがちょうどいいです。
息のスピードですが日本語を話すような感覚だとだめです。日本語でふーーーと息を入れるとこれらの楽器は鳴ってくれません。素早く上にsuuと子音を意識しながら出さないとなってくれません。ドイツ製だしドイツ語を意識しないとね。
また、ベルからでる音のみを聞いてもいけません。なるべく、響く部屋で練習し、その空間にどのように響いているか(これが滅茶苦茶重要!)を聞いて練習しないと、これらの楽器は絶対に鳴ってくれません。
フォルテの出し方も「強く、大きく」という概念は捨てましょう。自分が祈祷師や召喚士であるかの如く、自分の後ろにそういった巨大な召喚するイメージをつけるといいでしょう。
バックやゲッツェンみたくベルに息の圧をかけるやり方をすると楽器がへたるのでやめてください。楽器が泣いてしまいます。
また日本の器楽みたく音を正しい位置に当てるやり方では絶対になりません。西洋音楽の基礎は結局教会での歌なのですから。力を抜くといっても全身ふやーとなるような感じでは締まりがなくなってしまいかすみたいな音しかでません。ほどよく腹で支えを作りましょう。
3 音程とりずらい。どうなってんの?
今の楽器みたく補正してくれることはありません。脳内できちんと出したい音をイメージしながらしないと鳴りません。ソルフェージュあるのみ。逆に脳内イメージがあればどんな音でも出せるのは強みです。
逆音楽の基礎が無いとその魅力も引き出せない、です。
4 タンギングができない。
タンギングが強すぎてるのでは?ありがちなトゥトゥトゥだと基本的に無理です。
なので日本語だとテケテケテケという感じでやるといいでしょう。とりあえずtktktktkって感じでやるといいです。
アーバンをゆっくりのテンポからだんだんと早くしていけばOK。
5 そもそもどこで買えばいいの?
ヤフオク、そういったお店や個人のコネ。
ドイツトロンボーンは確かに扱うのが難しいですけれども、名器というのは奏者に色々なことを教えてくれる貴重な財産ですから見つけたら皆様にぜひとも手に取ってほしいなと思います。