n021;モリナカ・ギルド
と、私たちはギルドへ入ってゆく。
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ギルドに入ると、カウンターは人で埋まり、待合所に人がたむろしていた。
私たちも待つ。
すると、ガラの悪い男が、何か言ってきた。
「見かけないツラだな。ここが、どんな場所が、分からねえと見える」
「…………」
「消えな。ここはお前らみたいな、チビが来るところじゃねえ」
「なんだーお前、なんか文句あるのか!」と、ホフリ。
「分からねえか、お前らは邪魔なんだよ。それとも俺たちと遊んでほしいってが? いいぞ、相手になるぞォ」
ホフリと男は、睨み合う。
「来い、来いよ。どうした? 怖じ気づいたか? やらんのなら、帰ってママに抱きまくらでもしてもらうんだな」
挑発する男。カッとなって、殴り掛かるホフリ。
「おらぁっ――ウングゥっッッ!!」
空振り。反対に男から、蹴りを腹に食らわせられる。
「どうだぁッ? わかったか? お前らのようなヒヨッコが、冒険者なんて、笑わせてくれる。むしろ商館にでも、お勤めに行ったら、どうだッ」
「ノロさぁん……」と、シャノンは私の後ろに隠れる。
「さて、回復が要るか」
私はホフリにヒールを使う。
「なんだぁ? 余計なこと、すんなや」
と、男の手が私に伸びる。
私は、その手に指先を触れる。
「ぬうぅ……!??」、男、硬直。
「ちょうどいい。アンタ、実験体になれ」
そのうち、男の体から、火花が散る。髪は逆立ち、空気中のホコリが男にまとわりつく。
「ンガナンガガンガラ……!?!?」
「しばらく、そうしていなさいな。頭が冷えるまでな」
「何を……やったんですか?」
「帯電実験さ。今のアイツは、自らの神経を流れる電気信号すら持て余す」
「んんと、よく分かりませんが」
「いいさ。現実に起こる様々な事柄は、分かるものばかりでない。それより、手続きをチャチャッと済まそうや」
そう思って、カウンターの方へ行こうとするが――
「待ちなッ! ダチのバラモンがやられて、黙って見過ごしてられっか! お前らッ、みんなでかわいがってやろうぜッ!」
と、とある男が声高々と宣言すると、周りの似たような暴漢・暴女が、襲いかかる。
バラモンか~、大層な名前じゃないの。
「オオ! 来いさっ! カモーンっ!!」と、ホフリはやる気満々だ。
一方、私は、シャノンを背に押さえながら、後退する。
立ち直したホフリは、襲いかかる者たちへ、次々に応戦する。
が、次第に押されて、あげく、吹っ飛ばされて、私に衝突してきた。
「あぁあァ~、オレはぁ、まだ……負けて、ねえぇぞォ…………」
目をフラフラ漂わせながら、ホフリがうめいている。
何というか、ホント、男勝りなほどの勝ち気性分か~、かわいらし。
私は、またホフリを回復させつつ、眠らせた。睡眠魔法だ。もう眠っていなさいな。
「シャノン、後ろにいるね。動かないでおいでよ」
「は、はい……」
迫りくる魔の手。暴れん坊たち。
一瞬――
――バシドシバシビシカシ
謎の打撃音だけが鳴った。
一瞬間で、私は、別な位置に移る。
暴れモノたちは、身体を硬直させている。かと思えば、
――ユラリ
皆、崩れるように倒れた。全員、当身を食らい、意識不明だ。
それを見ていた部外者たちも、恐れおののくように、ノロを見つめる。
「シャノン。終わったよ。さぁ、カウンターへ行こう」
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カウンターには受付嬢ではなく、男性の受付係がいた。
そこへ行くと、のっけから、こう聞かれる。
「今のは、いったい、何をしなさったんです?」
「何って、皆さん、暴れ者たちを止めないから、私が止めてやったのよ」
「それは、どうも、ありがとうございます。助かりました。……しかし、最後に目にも止まらぬ速度で動いていましたが、あれは……いったい?」
「教えないとダメなのか? ご想像にお任せしたいのだがね~」
「ええ、はい。ムリに根掘り葉掘り聞き出そうという心づもりはありません」
「なら――、シャノン、あとの手続きを頼む」
「あ、はい。パーティの登録をお願いしたいんですが……」
「かしこまりました。それでは――」
その後は、目覚めたホフリも一緒になって、パーティ登録をした。
「よォ~し、この依頼を受けようぜ」と、ホフリが選んだ依頼書。
「ビックマウスの駆除依頼?」
ビックマウスというのは、そういう弱小の魔獣がいるらしい。
(魔獣ってのは、魔物の類)
受付係が確認する。
「ええ……、Fランクで3人ならば、大丈夫でしょう」
ビックマウスの駆除依頼を受けることにした。
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■要約
・ギルドへ入ると、暴れ者たちにちょっかいコ出される。ので、倒してさしあげた。
・パーティ登録した。依頼受けた。
◆語句『暴女』は造語になるかもしれません。
意味は、「暴漢」という言葉の女版で、「乱暴を働く女」という意味合いになります。
たとえば「暴人」やら「暴者」というような、性別によらない言葉があればよいのですが。
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◆以後、しばらく、更新が止まります。
その間、こちらの作品を投稿します。ので、読んでいただきたい。
『強い!絶対に強い!な少女ノロの幻想入り』
↓のリンクよりどうぞ。




