_没a021;ドン
勇者の処置は、デリンジャーにまかせて、私たちは、奥へ進む。そろそろ親玉が出るはずだ。
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そこは、豪奢な部屋だった。
そして、一人の赤髭のオヤジがいた。
「なんだぁーッ、お前らぁっ?」
眼光鋭いグリズリーが、人間に化けたような風貌だった。
「おおおおおいいいい! クズレえええーっ! 仕事だァア! 侵入者だぞぉぉぉ! クズレっ仕事しろおお!!」
すごい大声。
「ちぃィッ、使えん勇者だ」と、こぼす赤ひげオヤジ。
「勇者? さっきの若輩者か?」と私。
「貴方がワルザー・ファミリーのドン、ワルザーですね?」とブドリ。
「一度に聞くな! ワルザーは俺だ。俺の耳は2つしかねえ! おい! クズレえええ! さっさと来い!! とっとと来てとっととコイツらを追っ払え!!」
「ムダだ。残ったのは、アンタだけさ」
「何だと? クズレを、お前らのようなヒヨッコが倒したと?」
「クズレってのはさっきの勇者かー? 行ってみるかい? アッチでぐっすり寝てるさ」
「……まあいい。んで? わざわざご足労なさった理由は?」
「ブドリ」と、私が声をかけて、背を押す。
天使として生まれ変わったブドリは、身体能力も向上している。ワルザーの背後をとり、首を絞め上げて、問う。
「貴方がたファミリーとつながる、有力者は、いったいどこの誰です?」
「うググッ……」
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そこへ、デリンジャーがやってくる。
「ん? 勇者には、トドメを刺したのか?」と聞くと、
「ええ……、そうなります」と答えるデリンジャー。
ワルザーの手にはめられた腕輪が煌めく。
すると、そこに、一人の魔族が現れる。
「こ……コネチカ……?」
デリンジャー、目を見開く。
「某の、探していた、人です」
ワルザーが叫ぶ。
「コネチカ! ソイツらを殺せぇ! 皆殺しにしろおお!!」
コネチカの攻撃を、ブドリが避けたことによって、ワルザーの拘束が解かれた。
「ははははっ。摩天楼ごと、全員、くたばりやがれェ!」
ワルザーは、壁に潜ませたボタンを叩き押す。
…………
「ちくしょう!! 壊れてやがる!! メンテナンス、サボりやがったな!!」
私にはピンときた。
「もしかして、ソレ、爆破スイッチ? そういう魔力を溜め込んだ装置がチラホラあったなぁ。なーんか怪しかったから、ぜーんぶ、魔力は吸い取ってさしあげた」
「な、な ん だ と!?」
ワルザー、逃げるように駆け出す。
「逃がすか」とデリンジャー。
「コネチカ! 盾になれ!」とワルザーが指示すると、デリンジャーを阻むようにコネチカが動く。
「ぬぬぬぬ」攻撃できないデリンジャー。
「ふははははははっ。まだ俺は死ぬわけにはいかんのだっ。【瞬間 転移 術】」
笑いながら駆けるワルザーは、その姿を消した。
「転移術!?」、ブドリが驚く。
「逃げ足が早い。どこいったか分かるかー?」と尋ねる私に、コネチカが攻撃してきた。「おおっ。おーい! デリンジャー! コイツをどうすりゃいい!?」
と、慌てていると、光を伴ったブドリが、コネチカを拘束し、そのまま、相手を眠らせた。
「おお、そんなこともできるのかー」
「ええ……これが簡単に効くということは、相手の魂がスカスカであることを表しています」
「そんな難しいこと言われても、分からない」
「多分、コネチカさんの自我は、かなり、もう、薄らいでいます」
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その後、ワルザーのいた部屋の戸棚を漁ると、色々と決定的な証拠書類の類が出たらしい。
「ワルザー・ファミリーと、ガバメント公爵との……、つながりが、分かりました」
「ガバメント公爵?」
「私の……父です」
「おお……」
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ガンタウンに帰った。
コネチカは、目覚めると、また無言で誰彼構わず殺戮をはじめるので、牢に入れた。
牢は、ワルザー・ファミリーの摩天楼でも使われていた強化性で、魔王や勇者クラスですら、短い間なら閉じ込められるという代物。
そう言われてみれば、たしかに、あの牢の鉄格子には、比較的コシがあった。
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◆没 理由
・話の筋が複雑になり、わかりにくさを感じたこと。そのために、素朴な面白さを感じなくなったこと。
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■要約
・ワルザー・ファミリーのドン、ワルザーとの戦い。
・コネチカを連れ帰る。
・ワルザー・ファミリーとガバメント公爵がつながっていたらしい。
◆◆◆次回から、17話にまで、時を巻き戻しし、正式ルートで話が進みます。




