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_没a017;人探しから

◆ここから没ルートに入ります

 今回から21話まで、ボツ扱いになります。

   *

 数話先まで書いて、没にする判断をしたため。

 とはいえ、せっかく書いたのに、削除またはお蔵入りするのは、もったいない――というより、作者が精神的に疲れてしまうため、載せます。

   *

 でも、ゲームでいうマルチシナリオみたいに、見ていただいても幸いです。

 ここからストーリーが分岐して、正式ルートとは別の、没ルートがはじまる、というような感じで。

 言い換えると、「あり得たかもしれない、もう一つの展開」。


〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 以下本文。


「最後のとっておきにしておくよ。んじゃあ、また、弾、作っていてちょうだいな、あとで買いにくるから」


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


今、自室にいる。(魔術師ギルドの宿舎の)


廊下から、足音がする。ステトン、ステトン、ステトン。――このドアの向こうで、足が止んだ。


スーッ。


ステトン、ステトン、ステトン。。。足音が遠のいた。


「なになに?」


足音さんは、ドアの隙間から、紙をスーッと差し入れたらしい。それを手に取る。


「ギルドの依頼書らしい。内容は――」


それは、人探しの依頼だった。とある魔族を探してほしいと。依頼人の名前はデリンジャー。


「ん?」


明らかに、書き足したコメントがある。”ブドリに会え”か。


。。。。。。。。。。。。。。。。


私は、門番をしていたベレッタに尋ねる。


「ブドリはどこにいるの?」


物覚えの悪い私に、親切丁寧に、ブドリのお屋敷までの道のりを教えてくれた。簡単な地図も添えて。


。。。。。。。。。。。。。。。。


「随分な豪邸じゃないの」


ブドリの屋敷というのは、それはもう、バラック小屋とは比較にならない豪勢さだった。


「入りま~す、開けゴマ」


という、入場あいさつとともに、玄関ドアを開いた。どうやら鍵はかけない主義か。誰でもにでも心を開いた屋敷らしい。


出会う人に、「ブドリは?」と聞けば、案内されて、目当ての部屋へ。


。。。。。。。。。。


「これは珍しい訪問者。貴方は確か、……女傑ノロさん」と、床に伏せるブドリ。


「具合、悪いのかい?」


「ま……これは、生まれながらの持病と申しますか、虚弱・病弱な体質で」


「そうか、それは、辛いなぁ」


「ええ、ですが、この世界には、幸い、魔法というものがある。このお陰で、心身の衰弱を抑えているわけです。……もし、魔法がなかったと想像すると、ゾッとします。その場合には、私は、四六時中、痛みにもがき、恐怖に苛まれていたでしょう……」


「まさに、魔法さまさまだなぁ。私が前世でいたのは、地球っていうんだけど……いや、モルモットっていう世界だっけ――まあいいや。とにかく、そこにゃあ、病気はあっても、魔法なんてなかった。嫌だったねー……」


「それはそれは……大変な苦労をなされて」


「代わりに、科学による医学はあったんだけど――、正直、魔法には遠く及ばないのね」


ブドリは沈痛な面持ちで聞いている。


「はー……」


「それでさ、おかしなことに、その世界、魔法は存在しないのに、『魔法』という言葉はあるんだ」


「え? それは……なぜでしょう?」


「いや、分からない。結局、私は死ぬまで分からなかったね」


「色々と、理不尽な世界だったご様子で」


「そうだなー。前世を一言で表すなら、まさに『理不尽』がふさわしいね」


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


雑談も終えて。


「ところでブドリ、この依頼書を見てちょうだい」


「ン……、人探しですか。”ブドリに聞け”とは」


ブドリは、依頼書に書き足された文字を指摘した。


「それも、初めから書いてあったんだ。なんか良くわからないけど、直接、私の部屋に差し入れてきてね、その紙」


「フム……。ちょっと気になる点も。私の方でも調べておきましょう。ところで、依頼人がデリンジャーさんとなっておりますが?」


「なってるね。ギルドのシステムを使うなんて、順応性があるね」


「ご本人には確認されましたか?」


「されてませんが?」


「……そうですか、分かりました」


「んじゃ、そういうことで。あ、私の所在地は、魔術師ギルド、宿舎xxx号室」


「ええ、知っております」


「そっか」


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


それから、しばらくのち、話は急展開。


ブドリとデリンジャーが、半死半生で、町へ運ばれてきた。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


ここは教会。やはり、教会は病院を兼ねていた。


治療師? 回復師? とでも言えば良いのだろうか、とにかく、看護師か医師を思わせる風貌の者が、必死に、回復魔法らしきものを、唱えては、神々しい光を、ブドリたちに与えている。


デリンジャーは回復した。――だが、


「信じられん……。ブドリ様の方へは、回復魔法が一切通らん」


看護師(と呼ぶことにする)たちは、戸惑っておられる。


「なにか、邪悪なもの、そう呪いにでもかかったかのような……」


「解呪はできないのですか!?」


「やっている! 解呪魔法も、何度もかけておる! だが……これっぽっちも、変化がない……。なぜだっ……、ブドリ、ブドリ様ぁ……」



悲劇的になっているところ悪いが、私はデリンジャーから事の次第を聞く。


「デリンジャー、今までの流れを説明してくれ」


「ハッ。某は牢に囚われておりました。それを、この方……ブドリ殿が助けてくれようとした模様。しかし、危うく殺されそうになったので、二人で逃げてきました」


「そっか。どこに囚われていた?」


「地理に詳しくないもので、地名はわかりませんが、コチラの方向です。必要とあらば、案内します」


「ついでに、非重要なことも聞くけど、随分、人間の言葉も流暢になったね」


「ええ。ブドリ殿が協力してくださいました」


そうだったのかー。



そのとき、大きな声。


「薬草、すぐ、取ってくる!! どれが要るか、言ってけろっ!!」


幼い子どもの叫びだった。看護師たちと、もめてるらしい。


「ムダなんだ……、いくら薬草があっても……」と、看護師。


「ムダってなんだ? ムダって? 諦めるんか!??」と、子どもが問う。


「もう……手の施しようが……」


「オラっ、諦めんよ!! 諦めね! 最後まで諦めない人さ、神様、助けてくれる、て、言うてだなねいか!!」


涙、ポロポロながしながら、そう訴えて、その子ども、外へ飛び出す。



あまり心を動かされない私は、心底、魂まで冷え切っているのかもしれない。


とはいえ、頭は動いている。


「神様、か……」


この世界で神といえば、ゴッドマザー。空想の産物ではないらしい。


この世界なら、神に祈れば、何とかしてくれるのか~?


幸い、ここは教会だ。……と、いうことは関係あるのかないのか、ちゃっかり、ゴッドマザーと瓜二つの女神像も、あるんだわ。


その女神像に合掌して祈った。


 ゴッドマザー、覚えているかい? アンタには存分に感謝しているノロだ。アンタのトラックで轢き殺されたとはいえ、結局は救われたわけだからなー。

 そこでだ。今度はアンタの世界で、救いを求める声にも、答えてほしい。……ブドリだ。ブドリを助けるか、助ける方法をくれ。

 …………聞いているだろうか? ……聞こえているだろうか? ……ダメか? 念じるだけじゃ伝わらないか? 念波というものはないのか?


念じた内容を飛ばすというのを、仮に私は「念波」と呼ぼう。


で、先ほどから私は、その念波らしきものを、天に向かって撃ち込んでいるという感覚が、ハッキリしている。

まさに、ミニガンのごとく、ダダダダダダダダダダダと念波を撃ち込んでいる。なぜ、景気良く撃ち込んでいるかというと、魔力は有り余っているし、誤射して撃ち殺すこともない。非殺傷だから。


…………反応なし。


念波じゃなかったろうか?


ちょっと確かめてみよう。


ターゲットはデリンジャー。距離、5メートル。命中率は100%だろうな。


ガトリングじみた念波を発射、ダダダダダダダダダダダ...(もちろん、念波は音波ではないので、無音だ)


「オオオオオォォォーっ!」


デリンジャーは突っ伏した。


私は、急いで駆け寄って、尋ねる。


「どうしたんだ? 後遺症?」


「ぬぬ……、ノロ様、某の頭を激しく打ち付けましたか……?」


「いや。5メートル離れて、見ていただけだ」


「ゴメイトル…じゃなかった、急にですな、頭がふらっと」


「頭がフラット? 意識白濁か? 休んだ方がいい」


「ええ……そうします」


デリンジャーは横になって休んだ。


回復魔法も万能ではなかった。肉体的な傷は直せるが、精神はどうだろう? また別の魔法で手当しないといけないか?



そのとき――!


念波受信。


 聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!聞こえてます!

 これは自動応答メッセージです!これは自動応答メッセージです!これは自動応答メッセージです!これは自動応答メッセージです!これは自動応答メッセージです!これは自動応答メッセージです!これは自動応答メッセージです!これは自動応答メッセージです!これは自動応答メッセージです!これは自動応答メッセージです!これは自動応答メッセージです!これは自動応答メッセージです!これは自動応答メッセージです!


「オオッ……!」、通信ができた感動。双方向インタラクティブ。


どうやら、神様は忙しいのかもしれない。受け取った念波は、一方通行だった。


しかも、内容は簡潔明瞭だ。さすが、神様。


 スキルを与えます。『天使創造』。詳細は説明欄にて確認を。


身体がちょっと、フワッとした感じがした。


「スキルってなに?」


今更な質問かもしれない。そう言うと、近くにいた見知らぬ人が、説明してくれた。


「能力です」と。


「そっかー」



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■要約

・(人探しの)依頼書が送られる。依頼人はデリンジャー。いったんブドリに任せる。

・デリンジャー&ブドリ、瀕死。牢に囚われていたデリンジャーをブドリが助けた、と。

・天使創造スキルを得る。


◆没エピソードは、読み直しがおろそかになりますので、誤字脱字率が上がります。

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