表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Green Garden物語  作者: 平川 鉄
2/8

同居開始編

店を始めてから一ヶ月が過ぎ季節は春になっていた。


あいかわらず店は忙しく接客やパン作りをやっているが少し変わったことがある。

それは一人じゃないと言う事だ。

とりあえず自己紹介をしておくと俺は平川 颯太この店の店長で、

もう一人俺のサポートやレジ接客を担当してくれる女の子中野原 唯

今はこの二人でこの店「Green Garden」をやっている。


時間は俺が仕込みを始めるのが午前5時で彼女、唯が来るのが午前六時

お店を開けるのが午前九時でそれまでにお店に並べるパン作りをしていく

そして開店してからは彼女が大体レジ担当で俺はたまに忙しいときは俺も店にでるけど

基本的には中で生地を作ったり追加のパンを作ったりしてる。大体夕方五時にはお店を閉めてる。


相変わらず俺は会話は苦手で返事と仕事の会話しかできていない。


っとまずは彼女のことだな唯は近くのアパートから来てくれている人付き合いが苦手な

俺がなぜ彼女を雇っているかはまあ、いずれ話すとして

今日もお店を占める時間になった。

唯は「お疲れ様でした」と言って帰っていった。俺も「お疲れ様」と返して唯と別れた。


俺は最終チェックを終わらせて店を閉めてから二階の自宅へと上がったのだった。

そして自宅のドアを開けて中に入るといつものように玄関の近くにある

ドアを開けパソコンとベットがある部屋へと入ってリラックスしていた。


「あ~今日も疲れた。明日も頑張らないとなその前にパソコンのデータをチェックしないと」


俺は、周りにはあまり言わないがオタクで色々なフィギュアや同人誌を集めている、

といっても話す相手はいないんだけどな。

まあそれはいいとして俺はメール等をチェックしていった。

暫くして夕飯に近い時間になって夕飯の準備をするために部屋を出た。

料理は嫌いなほうじゃないというか好きでいろんな料理を作るのが毎日の楽しみだったりする。

そうして、夕飯が出来上がるころになってなぜかインターホンがしつこく鳴っていた。


「誰だ?今日は荷物は届かないはずだよな」


俺は不思議に思いながら玄関のドアを開けるとそこには仕事場で別れたはずの

唯が荷物を持って立っていたのだった。

彼女はいつも仕事場で見てる姿とは違い薄茶色の長い髪を下ろしていて頭の上には

白のカチューシャをつけていた。

当たり前のことだが俺の家に唯が来ることなんてありえないだから不思議に思った俺は質問してみた


「何で中野原さんがここに?」


「何でって言われても暫くアパートが改装するのでここに住まわせてもらおうかと思って来ました」


彼女は何を言ってるんだろう今ありえないワードが出てきたような・・・

聞き違いであってほしいと思いもう一度聞いてみた。


「今なんていったのかな?」


「だから、ここに住まわせてもらうっていいました」


やっぱり聞き違いじゃないみたいだ。


「一応聞いておくけど駄目だって言ったら何処か行くあてはあるのかな?」


「あるわけないですよ」


「はっきり言うね!それでもここは私一人だから泊められないよ」


「一人だったらいいじゃないですかどうせ部屋もあるんですよね。

なら従業員を助けると思って泊めてくれてもいいじゃないですか」


「しかしなぁ・・・」


俺が悩んでると唯はとんでもないことを言ってきた。


「まさかとは思いますけど私に手を出そうとか考えてるんですか?」


「そんなわけあるか!中野原さんになんて興味ないよ!

ただ誰かを泊めるなんて考えなかったから部屋が片付いてないんだよ」


「それなら掃除すればいいだけですよね。それなら私得意なのでやりますよ

それで問題解決ですよね。それじゃお邪魔します」


唯は玄関で靴を脱いで納得してない俺の横を通ってリビングへと移動していったんだ。

唯は荷物を降ろしてリビングにあるソファーに座った後たぶんリビングに入るときに

キッチンの様子が目に入ったんだろう当たり前のようにこう言ってきた。


「私夕飯がまだですので店長料理が出来てるなら食べさせてくださいよ」


「なんでだよ。あれは俺が食べるために作ったんだ。中野原さんの分はないぞ」


「え~、いいじゃないですか。どうせ誰にも食べさせたことないんですよね。

だったら私が食べてあげますよ。初めて女の子に食べてもらって嬉しいんじゃないんですか」


「それはないが、これ以上話しても無駄なんだよね。わかったよちょっと待っててくれ」


彼女に負けてしまったので仕方なく夕飯の準備をしてあげてリビングへと持っていった。

それを食べ終わってから一応もう一度だけ聞いてみた。


「なあ、今からでも他のところに泊まるってのは駄目なのか?」


「駄目に決まってるじゃないですか、私どこも行く場所ないしここなら

すぐ仕事場にいけますからね。ってわけで暫くお世話になりますね」


「断っても無駄か・・・。わかった。今日はそのソファーを使ってくれ」


「わかりました。あ、そうだ」


「何かな」


「私の事は中野原さんじゃなくて唯でいいですよ」


「わかった。俺は、今は店長じゃなくて颯太でいいぞ」


「さすがに呼び捨ては無理なので颯太さんって呼びますね」


「わかった」


「それじゃ颯太さん早速ですがお風呂に入りたいので沸かしてくださいね」


「勝手だな!もういいやわかったよ」


半分諦めて風呂場に向かったそれから俺は自室のベットで唯はソファーで休んだ

はずなんだがなぁ朝起きたときとんでもないことになってたんだ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ