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はじめに
習作。
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最悪な気分です。どうして私はこうなのか。
訳あって、今のところ私は身体の自由が利かないのです。病院のベッドの上で、大学ノートとにらめっこをしている状態です。本当はこんなこと、最初に書かないほうが良いことくらいわかっています。物語の結末というものは、最後に持ってきて読者を驚かせるというのが、作者としてのあるべき姿でしょう。しかし、私がこれから話す物語の結末は、最後まで大事に隠し通すほどの価値はありません。所詮、素人の駄文です。あなたをがっかりさせる前に、ここではっきり言っておきましょう。
当然ながら、この物語のラストで私が死ぬことなどありません。生きているおかげで、こんなものが書けるのですから。
つまり私が話したいのは、「ありきたりな結果」ではなく「非現実的な過程」であるということです。長い話になりますが、私が必要以上に死の恐怖に怯えていた三週間を、どうか暇つぶしの道具にでも使ってください。
続きは今夜7時ごろを予定しています。