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『THE DEAD OF TEMPLATE』 クライスト

20XX年、とある一人のマッドサイエンティストが死体を組成させる薬を作ってしまった!

 しかしその事実に気付かない某国某田舎島で起こる物語である。




「くっそおおおおおおおおお!!! ゾンビに噛まれた!!」

「おいおいマジかよ! あのアンディが噛まれちまうなんて!」

「仕方ない……アンディは置いてこの島から脱出するぞ!!」

「おい待ちやがれ! ジム!ポール! お前らを救ってやったのはどこのどいつだと思ってるんだ!!」

「すまん……じゃあお前を後で殺しに着てやるよ!」

「んなもんいらねぇ!!! ならゾンビとして余生を過ごすわ!!」

「ゾンビになるってもう死んでるってナイスジョークですね」

「ふざけんなあああああ!!!」



こうしてアンディとジム&ポールの物語が始まる。

「おいジム、これからどうする? この島から脱出するにしても明日の昼までに港にいかなければならないのは知っているよな?」

「ああ、ここから車で4時間くらいかかるところだな」

「ああ、そして今大切なことに気付いた」

「おそらく俺も同じことを思ってる」

「「俺たち免許ないじゃん」」

「しかも好都合なことにバイクがここにある」

「となればやっぱり」

「「無免許運転!!!」」

しかし、そこにあるバイクはMT車で、完全初心者には使いこなすことは難しいのであった。

「おいおいマジかよ……かなり時間がたってるっていうのに乗れていないじゃないか!」

「違う方法を探すか……」

「車道に出てから何か考えようぜ?」

「そうだな」

車道にでる二人、湊川に向かって歩いていくと、一台のワゴン車が走っていた。

「おーいとまってくれー!」

そうジムが言うと、車は止まってジムたちを迎え入れてくれた。

「俺はジム、こっちは相方のアンディ、港まで行くんだろ? 俺たちも乗せてくれよ!」

「おう、困ったときはお互い様ってやつだな。俺の名前は池田、よろしく頼むぜ」

そうしてしばらく進むと、池田、アンディ、ジムの三人は打ち解けていた。

「この車日本製なんだけどさぁーそこでもらった人がなんていってたか教えてやるよ」

「中国製の車に乗ると壊れてる、アメリカ製だとろくにガソリンがない、日本製だとゾンビを轢き殺せないってね!」

「そこでこの車はその轢き殺せない車じゃないのか?」

「いや、この車は日本製の旧式だ。問題ないはずだ。」

「そうだすまんがアンディ、後ろに飲み物があるはずだからとってくれないか? のどが渇いちまったよ」

「おういいぜ。ちょっと待ってな!」

そういってアンディが後部座席を覗き込むと、そこにはゾンビが寝ていて、アンディが食い殺され、続けざまにジムも齧られ、最後に池田も齧られ、無事皆車が激突して爆発したとさ。

「ああああああゾンビに噛まれちまったらどうすればいいんだよぉ!!」

「とりあえず止血するか」

幸いにも噛まれたのは家の近く、消毒液を塗りこんで傷の治療をした。

「しかしどうすればいいんだ? このままいてもどうにもならないし……」

すると、家の外におそらくゾンビが来ていた。除き穴から様子を伺うとこちらにゾンビが気付いたようで、ドアを殴りつけてくる。

「おいてめぇら!もしドアぶっ壊したら器物破損で訴えてやるからな!」

そう言い放ってアンディは鍵をしっかり閉めた。

「しかし頭が痛い……体は寒い……くそっ……俺はこのまま……」

アンディは意識が朦朧とし始めていた。

「駄目だ、いやおうに眠い。ううっ……」

アンディは眠ってしまっていた。それも長く。

「気分が悪いな……」

そういってアンディは起き上がると日付を確認した。

「うそだろ……?」

アンディはなんと1週間も眠っていたのだ。

「とりあえず顔でも洗うか」

洗面所に向かうとアンディの顔色がとてつもなく悪かった。

「もしかして俺……ゾンビになってる?」

おいおいマジかよ……と考えながらドアを開けて外を確認しようとしてしまった。

すると三人のゾンビが寝転びながら談笑していた。

「んでさーこの話ありえると思うか?」

「ないだろー」

「これがまた真実なんだなー」

とかたわいのない話をしていた。

「何だよこれ……」

行く宛は無い。

町はひどい有様だった。車は燃え、建物のガラスは割れ、いたるところに損傷が目立っていた。

「うっすその家のにいちゃん! お前さんを食ってやろうかと考えたんだけどよぉ、感染してるし食ういみないなぁって思っちまってよぉ、ほっぽったらやっぱゾンビになってるのな!」

「この島に人間は残ってないみたいだぜ?」

「そうそう、だから俺たちは暇をつぶすために何かをしているのさ」

言われてみればそうかもしれない。ゾンビは人間を見ると食欲がわくが食事をする必要性はなく、眠る必要がない。そう考えてみれば学ぶには最適な適正があるかもしれない。

「おいお前ら! 食っちゃべってるだけじゃもったいない! 何か行動を起こそう!」

「行動つってもなにすりゃあいいんだよ?」

「俺たちはもう死ぬことはない。なら死を恐れずに宇宙を目指してみようじゃないか!」

そうしてアンディ率いるゾンビチームはそれから約10年足らずで宇宙行きの起動エレベーターを製作、宇宙要塞も製作した。

宇宙に出たら人型のマシーンに乗りたいよね! という理由で人型マシーンも作られた。

生存者側の人類も負けじと様々な宇宙用のものを開発した。

しかし、ゾンビ側の製作した人工衛星が人間側の製作した人工衛星と衝突したため、人口の小惑星が地球に向かっていた。



これがかの有名な「アルマ○ドン」のはじまりである。


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