第0話 世界再生
小説を書くのは、人生初めてなのでご了承下さい。
統べし者は現世に存在する。何千・何万という時空の続く限りに。
それは時代を創造し、終焉を司る者なり。
揺蕩う水の如く漂う運命に翻弄され、その者は時代の憂き目に姿を現す。
人を統べし者
自然を統べし者
大地を統べし者
天空を統べし者
魂を宿す全ての生命がすべからく目指すべき到達点である。
但し、その場所は生命が求めし物。では、世界の求める物は何か。それが世界を統べし者だ。
世界とは、現界する魂が巡る生命の泉。
生命の根源を司る意思が望む、世界の在り方を示し者。
彼らは統べし者等のように時代を創造することも無い。終焉へと導くことも無い。
彼等の成すべき事は世界の修復。故に、存在を確認する事は誰にも叶わない。だが、諸説は幾つか現存し、その者等の名も明かされている。
『かの者は時代と共にその在り方を変化させる。
時に植物。時に空類。時にエルフ。時に獣人。時に人魚。時に妖精。時にドラゴン。時に――人間へと。
終わり無き呪いの連鎖は繁栄の証。連鎖が絶つ時、其れ即ち世界の破滅を意味する。
生きとし生けるものよ、かの者を求めよ。かの者を称えよ。かの者を恐れよ。かの者を信じよ。
かの者を求め出づる時、それは時代の変革の兆しなり。かの者の名、それは――』
指導者。世界を統べる者なり。と。
大地が天高く聳え立つ世界ウェルトール。その一角にて世界の変革を唄う風が流れ、答える者が現れた。少年は立ち上がり、風の行く末を俯瞰する。
時代が今、再び変らんと息を吹き返した瞬間である。
読んで頂き、まことにありがとうございます。
脱字、誤字につきましては、注意してもらえるとありがたいです。
文章力の無さは痛感しておりますが、温かい目で見ていただけると幸いです。
これからもよろしくお願いします。