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次の人生では、絶対に死にません。  作者: 真夜中20時


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3/7

社会性0の女神

 夢を見た。それは、死んだオリビアの記憶だった。オリビアの記憶や感情が私に流れ込んで、一つになった気がした。


 私の精神という基盤にオリビアの精神が付け加えられたというほうが正しいのかもしれない。


 夢で見たオリビアは内気でおとなしい子だった。

 だが、表向きには「聖女」として神聖視されていた。

 .....らしい

 裏では、あからさまないじめを受けていたのに。


 ある日、突然オリビアの神聖力が消えてしまった。

 もちろん原因は不明。

 検査の結果———オリビアには神聖力が持っていないと判定された。

 それまで「聖女だ」と語ってきたのは虚偽だとされ、そして、処刑。


 オリビアはずっと耐えていた。私が耐えていれば、いつかみんなが私を認めてくれるって。


 あぁ。胸糞悪い話だ。

 今まで助けてきたやつらの急な態度の変わりよう、むかつく。


 仕方がない。私が、あいつら復讐してやるよ、オリビアをいじめたやつ全員を。


 待っててね、オリビア。


 さて、じゃあ女神が言っていたシステムとやらを起動させよう。

 異世界でチート能力もなしに生きていくとか、絶対無理でしょ。

 できることなら無双して、スカッと気持ちよく生きたいものだ。


 そろそろ女神にもらったシステムとやらを開いてみるか。

「システム」

 .....反応なし。

「システム起動!」

 .....無言。

「ウィンドウ」「開け」「起きろ」

 いや、どれもだめとかおかしくね?

 自分が知っている単語はもうすべて出した。

 なんも反応しないなんて嘘だろ?

 今まで、異世界知識は散々仕入れていたなのに。

 もう最後は気合だ。

「ふん!」


『ようこそ。剣と魔法の世界エルヴァリアへ。私はあなたのサポートをさせてもらう成長加速システムです。』


 嘘やろ。え、これでいいんだ。なるほどね。そういう感じね。

 脳内に響いた。経験したことのない経験で驚いたが、私はどうしても物申したいことがあった。


「なんで、システムと呼んだ時反応してくれなかったの?反応してよ。」

『女神様が、起動の時の設定をふん!に設定していたからです。変更いたしますか?』


 なんじゃそりゃ。もし、私がふん!って呼ばなかったらどうするつもりだったのだろうか。


「もちろん変更する。.....で、あなたの名前とかあるの?」

『ありません。』


「そうだな、、あ!じゃあ、あなたの名前はりお。私と一心同体でこれからよろしくね。」

 りおとオリビア。これで一セット。うん、悪くない。私たちは一心同体という意味では転生前と転生後がセットなんてとてもいいことだろう。

『りお....わかりました。私のことは心の中で呼んでくださったら反応いたします。』


 じゃあ、私がどういう状況かだけでも教えてくれる?

『承知しました。あなたは異世界で命を落とし、この世界へと転生しました。使命は“この少女――オリビア”を救うことです。彼女は本物の聖女です。聖女とは、魂の浄化、生命の再生、災厄の回避など、多岐にわたる奇跡を行使できる存在です。

 この女性がいるおかげで、天災などを回避し今まで生き残ってきたのです。そして彼女が死ぬと、この世界は滅びます。女神様はそれを防ぐため、時を巻き戻しました。

 ただし、その力の代償として女神様は弱体化。残った力で、並列世界の地球にいたあなた――つまりオリビア本人の魂を呼び寄せ、融合させたのです。』


 なるほど。つまり、オリビア=私で、りお=私だと。つまりオリビア=りお?.....ややこし。なるほど、つまり私がいじめられたといっても変わりないのか?余計に復讐する意欲が高まったのである。

 

ま、要するに処刑されなきゃ勝ちってことなのか。


 神って、ほんと勝手すぎる。

 言いたいことだけ言って消えるとか、社会性ゼロ。

 あれ?もしかして夢で延々と処刑されてたのもあいつの仕業?


 まあ、いいや。今度こそ死なない。

 生きて、勝って、だらだら貴族ライフ満喫してやる。


 もうそろそろ六時。オリビアの起床時間である。

 そろそろ最初の問題が来ることだろう。


 ――バタン!


 ドアが勢いよく開いた。オリビアのメイドが起こしに来たのだ。最初の問題が来た。

「おはようございまーす。おい、起きろってば! あ、起きてるじゃん。」


 このメイドは、オリビアをいじめていた。

 実はオリビアはのちのち人間不信になる。その原因の一つがこいつだ。


 オリビアの頃は、嫌がるかもってて、耐えてたけど。

 でも、私は違う。

 いじめられた分はやり返す。


 ……よし。この態度の悪いクソメイド、わからせてやる。

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