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好みのタイプ変わったの?  作者: にやり
8/11

8 やっぱり、ね



「いやあ、歌った、歌った!!」


「ホント、ホント!!スッキリした!!」


「あ!結構遅くなっちゃってたね!」


「どうする?蓮花、帰る?」


「そりゃ帰るよ?なんで?」


「いや、あたしンち泊まんない?」


「え?いいの?」


「実はねー?蓮花には色々聞きたいなって思ってて!」


「な、何を聞くつもりなの?」


「そんなに怯えないでよ!ただ、最近彼氏とはどうなのかなって!」


「彼氏、ねぇ……。」


「ん?どうした?悩みでもあるの?」


「まぁ、ね……。」


「じゃあ決まり!お泊りしなよ!ね?話聞くから!」


「う、うん。じゃあ、家に電話する。」



お母さんに電話して許可は貰った。



「ち、ちょっと!こんなトコ通るの?」


「近道なんだよねー。」



ここホテル街じゃない?



「そんな照れなくてもいいんじゃない?そのうち彼氏と来るかもだし?」


「来ないよ!もう!」


「初心だねー、蓮花は。」


「ふ、普通でしょ?からかわないでよ。」


「そんなん言ってもほら!あのカップルだって高校生じゃない?」


「あ、ホントだ。高校生っぽいね。」


「そうでしょ?だから……。あれ?ちょっと、あれって……?」


「なに?どうしたの?」


「いや、あれ……。」



指さす方を見ると、……ああ、そういうことね。


横矢先輩と知らない女の子が、ホテルから出てきたところだった。


もういいよね。


横矢先輩に後ろから近づく。



「横矢先輩!!」


「は?えっ?れ、蓮花?」


「もう気安く名前でなんか呼ばないで下さい。」


「ちょ、ちょっと待て!これは」


「イヤなら別れてもいいって言いましたよね?別れて下さい。」


「……はぁ、わかったよ。まあ、俺もヤラせてくれない彼女なんていらねえし。」


「じゃあ、そういうことで。」



友達のところに戻って来た。



「た、大変だったね?話聞くからさ。」


「うん。よろしくね?」



ムカついたけど、悲しくなんかない。


だって、好きでもなんでもなかったから。






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