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好みのタイプ変わったの?  作者: にやり
5/11

5 タイプとは違うけど


いきなりの告白。


もしかしたら、とは思っていたけど、驚いた。



「え、でも俺、北川さんの事よく知らないし……。」


「そ、そうだよね。え、っと、だったら私の事知って欲しい!」


「う、うーん……。」


「わ、私ね?一年の頃から朝霧君の事、いいなって思ってて!」


「一年の頃から?」


「そう!その頃は廊下ですれ違った時に、カッコいいなって思ってたの!」


「そ、そうなんだ。」


「うん!それでね?友達に朝霧君と同じ中学の子がいて、その子から色々話を聞いたりしてて!」


「あ、ああ。」


「凄く色々な事に頑張ってて!朝霧君が体育の時とか、私窓際の席だから、朝霧君の事目で追ってたりしてたの!」


「う、うん。」


「でも、声を掛けようとしても、隣にいつも宮島さんがいたから……。」


「そう……だったな。」


「あ!ごめん!朝霧君、宮島さんの事好きだったんだよね?」


「うん……まあ。」


「私もそれがわかってたから、諦めてたの!だけど、宮島さんに彼氏が出来たって聞いて……。」


「……そっか。」


「私、自分でもズルいってわかってるの!落ち込んでる朝霧君に付け込むような事してるってわかってるの!」


「いや、ズルくなんか……。」


「でも、でもね?それでも朝霧君を諦められなかったの!だから……だから私の事も知って欲しいの!」


「知って欲しいって、どうすればいい?」


「え、っと、これから私と一緒に帰ったり、遊びに行ったり、お話したりして欲しいの!」



……どうする?


正直北川さんを好きになれるか、わからない。


悪い子じゃないとは思うけど。


蓮花の事も忘れなきゃいけない。


いい機会かもしれないな。


蓮花以外の子の事も知ってみてもいいかもしれない。



「わかった。俺で良かったら、これからよろしく。」


「え?ホントに?やった!!!」


「付き合うかどうかはわからないけど、それで良かったら。」


「ううん!!全然いいよ!!良かったぁ!!」



これでいいんだろう、きっと。






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