4 突然の告白
蓮花が横矢先輩と付き合い始めて一ヶ月経った頃。
「あ、あの!朝霧君!!」
「え?な、何?」
へ?誰だっけ、この子。
茶色のショートカット、やや小柄で綺麗と言うよりは可愛い系。
小柄なんだけど、全体的にむっちりとした感じ。
胸はそこそこ、ってイカン、蓮花と比べちゃダメだろ!
「あ、あのね?ちょっとお話があって……。放課後、時間ある?」
「え?ああ、大丈夫だけど。」
「ホント?!え、あ、じゃあ、放課後一緒に帰らない?」
「一緒に?ああ、まあいいけど。」
「良かったぁ!じゃあ放課後、朝霧君のクラスに迎えに来るから待ってて!!」
「あ、ああ。わかった。」
他のクラスの子か……。
蓮花しか見てなかったから、知らなかったな。
「おいおい、誰だよ?あの子?」
「さあ、俺も知らん。」
「知らねえの?お前ら。」
「お前知ってんのか?」
「ああ。男子から割と人気あるぞ?」
「へえ。そうなのか。」
「圭吾!告白とかされんじゃね?」
「まさか。」
「けど、関わりがあった訳じゃないんだろ?あの子が告白するとか、あの子の友達が圭吾の事を好きとか、そんな感じじゃねえの?」
「そ、そうかな……。」
「まあ、圭吾も新しい恋でも探した方が良いと思うけどな!」
「そ、そういうモンかな?」
「ああ、とにかく色々前向きに考えた方が良いと思うぜ?」
「そっか、そうだよな……。」
放課後。
「朝霧君!!お待たせ!」
「あ、ああ。じゃあ帰ろうか。」
「ごめんね?急に誘っちゃって。あ、私、北川愛っていいます!」
「あ、俺は」
「朝霧君の自己紹介はいらないよ!私は知ってるから!」
「あ、そ、そう。」
「うん。あ、今日なんだけど、喫茶店に付き合ってくれる?」
「ああ、別にいいけど……。」
「ちょ、ちょっとね?聞いて欲しいことがあるの……。」
「わ、わかった。」
喫茶店にて。
「あの、それで聞いて欲しい事って?」
「え、あ、そ、その……。わ、私、朝霧君の事が好きです!付き合ってください!」