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好みのタイプ変わったの?  作者: にやり
2/11

2 えっ?


早速その日の夕食から料理に挑戦してみた。



「アンタ、急にどうしたの?今まで手伝いだってしなかったくせに。」


「こ、これからの時代は男もちゃんと料理出来た方が良いんだよ!」


「そりゃそうだけどさ。……なんかあったな?」


「別に意味なんかねえって!」


「あ!わかった!!蓮花ちゃんでしょ?」


「ち、ちげえって!!蓮花は関係ない!」


「へー、そう。ま、いいわ、母さん楽できるし。」



取り敢えずカレーを作ってみた。



「ど、どう?」


「あのね、カレーなんて市販のルー使えば誰でも作れるの!」


「だとしても、美味いかどうか気になるだろ?」


「アンタも食べなさい。美味しいから。」


「マジで?」


「味は良いけど、野菜を切るのとかはまだ訓練が必要ね。」


「そっか……。まあでも、美味いからいいか!」


「これからの頑張り次第ね。」


「おう、頑張ってみようかな。」



そんな感じで、時間がある時は俺が夕食を作ることにした。


何事もやらなきゃ上手くならないよな!


場数をこなそう。



そんな感じで料理を頑張って、三ケ月。


まあまあ上達してきた。


レパートリーも増え、包丁捌きもレベルアップ。


この調子で行けば、料理が得意、まではいかなくとも、料理が出来る、くらいは言ってもいいくらいにはなれそうだ。




そんな日々を送っていたある日。



「なあ朝霧、宮島さんがさっき三年の横矢(よこや)先輩に告白されて付き合うようになったってマジ?」


「……えっ?」



嘘だろ……?


蓮花が付き合い始めた?


誰だ?横矢先輩って……?



「な、なあ、誰だ?横矢先輩って!」


「え?知らなかったん?」


「し、知らねえよ!その話マジなのか?」


「マジっぽいよ。宮島さんのクラスはその話で持ち切りだってさ!」


「は……?え……?」


「だから早く告白しちまえって言ってたんだよ!」


「い、いや、そんなこと言ったって……。」


「どうすんだよ?圭吾もずっと好きだったんだろ?」


「ど、どうするって……。」


「幼馴染なんだろ?報告はあると思うぜ?」


「そ、そうだな……。」


「その時に告白してみるか?」


「わ、わかんねえ……。」


「うーん、宮島さんがどういう経緯で付き合う事になったのか、わからんしなあ。」


「ああ。さっぱりわからん……。」


「まあ、それ聞いてから考えるしかねえよなあ。」


「あ、ああ……。」



嘘だろ?きっとただの噂なんだよな?


そ、そうだ、ちゃんと確かめないと。



そんな事を考えていたら、いつの間にか放課後に。


蓮花のクラスに向かう途中、メールの通知音が鳴った。





『ごめんね!彼氏が出来て、今日から一緒に帰るの。これからは圭吾と一緒に登下校は出来なくなるの。本当にごめんね?』







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