19.資料室
前に書いた話を全面的に編集していたので遅くなりました。
投稿がめちゃめちゃ遅れていて本当にすみません。
「おー…なんて広さだ…」
「そうですね…こんなに本があるなんて…」
俺たちは案内された領主館の資料室の中に入った時には感嘆の声をあげた。
天井まで届きそうな本棚が何個も置かれており、本棚の中にはひしめき合いながらたくさんの本があった。
その上バカデカい広さを持ち合わせている。
そこらへんの大学の図書館と同じレベルだぞこれは…
そこらへんの大学の図書館がどういうレベルだったか忘れたけど…
「こんなにあるなら目的の本も見つかるかなぁ?」
「そうですねあの本が見つかるかとは限りませんが、近いものなら見つかりそうですね…」
それじゃあ探すか…
そうして俺とセイルは二手に分かれて「呪術」に関する本を探し始めた。
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「見つかったか?」
日が若干傾き始めた頃。俺たちは資料室の中にある大机で話していた。
「少し離れることになるものも多いですが、大方スバル君が欲しそうな本を見つけてきました」
さすがセイル!俺の思ってることをわかってくれるな…
ってそう言えばこの前マーチェに言われたけどセイルも俺の心を読めるんだっけ?
…読むのは心じゃなくて顔か…
そう思いながらセイルが探してきてくれた本に目を通す。
『この世界の生き物』
『魔剣 〜その一〜』
『世界一周日記』
それこそ俺が欲しそうな本をセイルは見つけてきてくれた。
そして俺はセイルが探してきた一番最後の本を見て驚いた。
『呪術 〜最後の伝承者〜』
まじか?!こんな本置いといて気づかないやついるのか?!
周りにも俺らのような探し物に来ている人はたくさんいる。
多くは生活に役立つものとかを探しに来ているんだろうが…
「すみません執事さん。この本って貸出可ですか?」
「はい。この領主館にある本は基本的にあそこにある紙に自分がいつどのような本を借りたかを記載すれば最長一ヶ月まで借りることができます。」
まじか?!進んでいるなぁ…
それにしてもここの領主さん結構いい人そうだな…
「あそこに書けばいいんですか?」
「はい。この資料室の本であればどの本も例外なく借りることができます。ちなみに返せなかったりする場合は罰金をいただくことがあります。」
「…その罰金っていうのはどれくらいの…」
「本にもよりますがあなたが今持っている本であれば合わせて金貨160枚程ですかねぇ」
っほ。よかった…大金貨とか言われたら人生詰んだも等しいからな…
金貨160枚ならまだなんとかなりそうだ…
そう思って振り返るとセイルは青ざめた顔をしてこう言った。
「スバル君!この本は大切にしようね!」
「?なんで?」
「スバル君はわかってないと思うけど金貨160枚って相当貴重だからね?!」
そうか…世間一般常識の中の通貨の常識も俺にはなかったか…
そんなことを思いつつ、俺たちは貸出票のところに記載をし、宿へと帰っていった。
「あ。スバル。セイル。」
俺たちが宿の一階の食堂のところへ行くとマーチェもちょうど帰ってきたところらしく、晩御飯を食べていた。
「セイル。デートはうまく行った?」
「ちょ、マーチェ!デートだなんて…」
セイルは文の最後の方を濁していった。
ん?もしかして今のデートだったの?
俺の気づかないところでセイルは俺に惚れている?
「スバル君!マーチェが言ってることは嘘ですからね!真に受けないでくださいよ!」
そう思いっきりセイルに否定される。
そんな赤い顔で言われても説得力がないが、否定されるのはそれはそれで相当心にダメージがくる。
「んー。まぁそれはいいとしてどこに行っていたの?」
そうマーチェから聞かれる。
…話の逸らし方が上手いな…
「領主館の中にある資料室だよ。ちょっと気になった本を借りてきた」
「ふーん…」
さもつまんなそうに答えるマーチェ。
興味がないなら聞くなよ!
「さて。俺は先に部屋に戻ってるからな」
「はいはい。また明日ね」
「うん。また明日」
そう言って俺は自分の部屋へと向かった。
……今度セイルから本当の話を聞こっと…
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俺は部屋の中で今日借りてきた本を読んでいた。
『この世界の生き物』という本にはいろいろな生き物のことが書かれていた。
もちろん魔物のことも書かれており、非常に有益な情報になった。
その中で俺が一番興味を引かれたのは、龍についての記述だった。
曰く、この世界には六種の龍がいるそうだ。
一種類目は、赤竜。
赤色の姿をしたドラゴンでとても獰猛。すぐに怒りやすい龍だそうだ。
龍気を纏うことができて固有魔法「竜の息吹」はものすごい強さを誇るらしい。
二種類目は、青竜。
赤竜とは違い青色の見た目をしていて、とても頭が良く、どんな時でも冷静な龍だそうだ。
こちらも龍気を纏うことができて固有魔法「竜の息吹」を使うこともできるらしい。
三種類目は、黒竜。
黒色の見た目をしていて、冷徹、残忍な性格をしているらしい。
龍気は纏えるようだが固有魔法「竜の息吹」は使えない。ただ赤竜や青竜よりも基礎戦闘能力が高いらしい。
四種類目は、金竜。
全身が金色の鎧に覆われていて、防御力は他のドラゴンとは一線を画すらしい。
この竜も龍気を纏うことができるが固有魔法「竜の息吹」は使えない。
五種類目は、虹竜。
虹色の見た目をしており、頭がよく、獰猛。それに加えて黒竜と同じ基礎戦闘能力に金竜と同じ防御力を持つ。
加えて、龍気を纏うことができ、固有魔法「竜の息吹」も使える。
だが、ここ数百年は姿を現していない竜として、もはや伝説の竜ともされるらしい。
そして最後が、魔竜。
これまでの五種類の龍が魔物化した形で、性格や色は受け継ぐ。が、目の色が赤色になり、腹の色も必ず紫色になると言われている。
龍気は纏えず固有魔法「竜の息吹」も使えないが、それに似た魔法は基本的に全部使用可能という、この面に関してはぶっ壊れチート機能があるらしい。
とまぁこんな感じで竜はたくさんの種類があり、それぞれの王がいる。
そしてそれらの王をまとめ上げているのが龍帝なんだそうだ。
余裕でみんな強いらしい。
一気に攻め込まれたら人類は終わるな…
そんな戦力を保持している竜の生息地域はいろいろな山脈や洞窟そして人の生息地域の外にある竜大陸というところにいるらしい。
…どっちにしろ攻め込まれたら無理な話だよな…
くるかもしれない竜に対して訓練でもするか…
どのみちいつか依頼でやりそうだしな…
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