13.道中
昨日は一個だけの投稿になり申し訳ありませんでした。
今日は三個投稿します。
「お、そろそろ見えてきたぞ」
「はぁ〜やっとかぁ〜」
「意外と早かったですねサンポートに着くまで」
俺たちは呪力の解明のために世界中を旅しようとする人だ。
森の中の街サンムーンから幾つかの街を経由し、今は港町サンポートの目の前のところにまできている。
「にしても今まで大変だったなぁ」
「そうですね」
今まではここに来るまで色々な魔物や動物と対峙した。
弱いのは大体、マーチェやセイルがワンパンで仕留めてくれるが熊や猪のように少し手強い相手もいる。
それでもこれまでの旅の中でマーチェもセイルもどのように熊や猪の魔物と戦えばいいのかは身に染みてきている。
……普通は身に染みないはずなんだけど…
しかしもう目の前まできている。
ここまで来ればあと少しだろう。
そんなことを思いながら進んだ。
しかし、数時間経っても一向に街に近づいている気配がない。
そこで、セイルに受動探索魔法の地形版を常時展開するようにと言うとあることに気づいた。
それは、ある特定の場所から、別の特定の場所まで戻っていると言うことだった。
前世の俺だったら「なんで?!」と叫ぶところだったであろう。しかしこの世界は魔法があるファンタジーな世界だ。
しかも、俺が使える転移魔法もある。
だが、どのように俺たちをワープさせているかわからなかった。
「とりあえずそうだな…セイル。そのワープするところまで来たら教えてくれ。ちょっと調べたいことがある。」
俺が調べたいことは魔法陣の有無ともしあった場合の形態調査だ。
何にも触れずに物体を動かす魔法は今の所俺が作った転送魔法だけだ。
それ以外の魔法があるならそれにも興味があるし、逆に俺以外の人が転送魔法を使っていたらそれこそ驚きもんだ。
「わかった…多分ここら辺だと思う」
そこで俺たちはおりた。
「…特に魔法陣とかはない…か」
「逆に魔法陣があったらすぐに気づくしねぇ」
「魔力を込める時にも気づけると思います」
実際何か魔法を使おうとするととてつもなく早くないと魔力を感じ気づくことができる。
しかし、俺たちが何回もここを通っていると言うのに魔力は微塵も感じられない。
「うーん。これは謎だな」
「そもそも誰がやったんですかね?」
「まぁいつまでもここにいるわけにはいかないしちょっと迂回して街に入りますか」
「そうだね。そうしよう」
最初っからそうすればよかったと内心思いながら、馬車のところまで戻る。
しかし、迂回しても変わらなかった。なぜかいつも同じところに戻されるのだ。
「これは原因を解明させてからこの魔法を破壊しないとな…」
「っていうかこれは魔法なんでしょうか?誰がなんのために?」
しかし転送される場所には魔法陣はない。
(じゃあ下にあるのか?)
そう思って水魔法を使って掘るが特に空洞と言えるようなものもない。
(誰がなんのために?)
一番わからない疑問がそれだ。
街の人が外敵から身を守るために設置するとは思えない。
なぜなら、自分たちが街の外に出たらもう戻って来れなくなるからだ。
(それとも抜け道があるのだろうか?)
そうでなければ、街の中に住んでいる人が作っているとは思えない。
「むむむむ…と。あれ?スバル君、あっちの方になんか建物があるよ!」
受動探索魔法で見つけたのであろう。
セイルは遠くを指差しながら言ってきた。
「そうか?じゃあそっちへ言ってみよう」
セイルの示した方向まで歩くことこ数分。
突如森の中に遺跡のようなものが現れた。
俺が「呪力暴走」を起こした時のような光景が広がっていた。
つまり、大きな広場の中に遺跡があるのである。
そのとても異様な姿にマーチェは立ちすくんでいた。
セイルは受動探索魔法で周りの地形も見えていたのだろう。
あまり驚いている素振りは見せないが、やはり森の中に遺跡があることが異質だったんだろう。
マーチェほどではないがびっくりしている。
それにしても森にこんな遺跡があるとは…
「これは中に入っていいのかな?」
「さ…さぁ?入ったら遺跡の入り口が閉まるとかないですよね?」
「ん…ま…まぁ多分」
よく異世界系小説にある迷宮とかじゃないよな?!
もしそう言うのだったら困るんだけど?!
そんなことはないと願いながら俺たちは遺跡の中へ入っていく。
「っと。特になんも異変は感じられ…」
「キャアアァァァ!!」
「なっ!どうかしたかマーチェ!セイル!」
「…ス…スバル君。マ…マーチェが…」
最悪の事態を想定しながらセイルが指差す方を向くと……
そこには誰もいなかった。
「は?マーチェはどこ行った?」
「分からない!急に地面の魔法陣が発動してどっか行っちゃったの!」
…魔法陣?そんなものはないが?
よーくマーチェがいなくなった場所を見ると壁に小さな魔法陣があった。
「?なんだこれは…?」
「ち…ちょっと待ってくださいスバル君!」
そう叫ぶセイルの声が聞こえたあと俺は転移魔法によって飛ばされる感覚に陥った。
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