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ドラゴン
〜BAR『虎』店内〜
マスタードラゴン
「ほら。ビールだ」
「今日のはビールはキンキンに冷えてるぞ」
僕「寒くなってきてる時にそのサービスはいらないね」
僕「ゴク、ゴクゴク、、ゴクゴクゴキュ」
銅製のビァータンブラーに冷えたビールが入れられた物を僕は飲みほした
冬に近づいているとはいえ。石積みの暖炉が焚かれ勇者や賢者や、よくわからない者たちで人口密度の高い店内は頬が火照るほどにほの熱く
冷えたビールが美味しく感じられた
マスタードラゴン
「まだ『銀の街』の事を忘れてないのかい?」
僕「忘れてたらこんな仕事辞めて、路上で電気デビルイカの干物でも売ってるよ」
マスタードラゴン
「グワハッハッハッハハ!お前が客商売だと??」
僕「何がおかしいんだ?」
マスタードラゴン
「王様が裸で町中を歩いているくらい有り得ない事だな、」
僕「まるで、童話だな」