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外周で

今日は外周に来ている。


安息日なのでお手伝いもそこまでないのだ

宗教の安息日というよりかはただの日曜日的な感じなので

完全に何もしない日というわけでもないらしい。


冒険者とか防衛団とか完全に休まれると何かあった時こまるしな。


で、俺は外周を散歩しつつ様子を観察したり子供たちに飴を上げたりしている。

飴は多めに皮袋にいれており、はたから見ていると減らないのを感じないよう俺が取り出しその場で子供たちの口に入れてやりすぐ消費するようにしている。

もちろんケモミミ頭をなでたりするのを忘れはしないこれは俺にとっての役得なのだ。


「よう、今日もすまんな」


声をかけてきたのはグレゴリー。

外周の防衛団の団長で見た目がシベリアンハスキーっぽい犬獣人だ。

胸のモフモフとしっぽのモフモフがすごく・・・魅力的だ。


「相変わらずだな、俺相手にもそんな目をするのはお前くらいなもんだ」

と俺の表情を見て苦笑する。


しょうがないじゃないですか、めっちゃ理想的な獣人なんですよ?グレゴリーさん。


「ああ、そうだ。そういえば前の話どうなりました?」

ちょくちょく外周に来て何度かグレゴリーさんには会っていて

俺は炊き出しを手伝ってくれる人はいないかという事を相談に乗ってもらっていた。


「ああ、そのことなんだがな、ちょっとここじゃな。防衛団の詰め所にきてくれるか?」

とちょっと言葉を濁した。


濁したということは問題があるのか。

しかし詰め所か、俺はそれを聞いて別の意味では喜ぶ。


いやぁ、二度目に外周に来た時、子供に飴をあげていたら不審者と間違われて連れていかれたんだよな。

連れていかれた先に炊き出しの時に出会ったカトルがいて疑いははれた。


カトルがすげぇしっぽをモフられたとか言い出したからやっぱり不審者じゃないかとか言われたけど


防衛団の詰め所は獣人に種が偏った人が多いんだよ。

目の保養!オアシス!パラダイス!オウイエス!イエスケモノ!


「はは、ほんとおかしなやつだな。じゃぁついてきてくれ」


と俺は目の前で揺れるグレゴリーさんのしっぽを見ながら軽くスキップしてついていった。


疑惑は晴れたけど不審者

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