マイナージャンルの書き手にもPV・ポイント不正だって頭をよぎる。けどその先は…?
不正してでもPVとポイントを伸ばしたい。
そんな感情に囚われていた自分はたしかにいます。
今振り返って思う事を書きました。
PV・ポイントの不正獲得。
こちらに作品を出したことがある方なら一度は頭をよぎるんじゃないでしょうか。
「偽アカウントを作って、自分にポイントを入れてしまえば…」
伸びないPV・ポイントを自分で水増しする事で、日間ランキングの下の方にスルッと入れるんじゃないか。
そうしたらPVは自然と増える。
比例してブクマだってポイントだって増えるだろう。
そうすれば今度から更新すれば自然とランキングにも入れるんじゃないか。
もしかしたら、どこかから声がかかって、夢の書籍化だって夢じゃなくなるかもしれない。
正直に言いまして、何度かそう考えました。
でも。
最強になれる無敵技はやっても面白いのは最初だけです。
すぐつまらなくなって虚しくなるのはずっと昔にドラクエで学んだ事です。
それにみんなでやる事に不正はダメなんです。
一人がすると、みんなの楽しみまで奪ってしまうんですよね。
平等な条件で競走をして努力と実力と才能で負けるのなら、嫉妬こそしても何の問題も無いのです。
問題は明らかにショートカットした奴や違法エンジン積んでる奴が勝ったら。
そんな奴が表彰台で喜んでいるのを見てしまったら。
みんなから称賛を受け、賞金まで受け取っていたら。
やっぱり他の人は馬鹿みたいな気持ちになるし、意欲も萎えてしまうでしょう。
チートは一人で楽しむべきもので、他人が見たら白けてしまうから厳禁なんです。
違う問題ですが、オンラインゲームでチートをする奴の気がしれないのはその辺です。
「なろう」で不正する事にはメリットがあります。
ランキングに入れば目立つしブクマ・ポイントも増えるし、感想も増えて承認欲求が満たされます。
さらに書籍化すれば金銭的にも得をするので、その意味では目が眩んだんだなって理解は出来るんです。
そりゃ誰だって認められたいし、褒められたいし、お金だって欲しい。
少し話は変わって、私の書いているマイナーなジャンルの話をさせて下さい。
書籍化される作品(ジャンルと言い換えてもいいかもしれません)なんてごくごく一部です。
私の書いているようなニッチなジャンルで頑張っても、その先に書籍化してくれそうな出版社はそもそも多分ありません。
20世紀の終わり頃から15年以上も母親との近親相姦を主題とした作品ばかり書いてきました。
恥ずかしながら、ほとんどが何かの模倣のエロです。
ですが、元々商業で出ているフランス書院を始めとした典型的な官能小説や中高年向けの近親相姦の体験告白(という設定の実際は小説ですが)本には否定的でした。
それらはたいてい内容・表現・展開がワンパターンで、テンプレを組み合わせてお約束の文法に乗っ取ってるとすぐ分かるようなものなのです。
意外に思われるかもしれませんが、ラノベより官能小説・官能文書の出版社の方が売れるテンプレのシステムをずっと昔から導入しています。
一昔前は女子校生(高生じゃない)モノ、近親相姦モノや女教師モノ。
今は寝取られモノや主婦不倫モノ、ハーレムモノ。
ラノベとは異なりますが、テンプレに乗って中高年男性に売れそうな題材で工場のベルトコンベアに乗ったような流れで出来上がってきます。
そんな商業出版における官能小説・官能文書に飽きた私はその後ネット上でより身近にありそうなリアリティある体験告白や小説に触れました。
性欲もあるけどそれだけとは限らない近親相姦の存在を知り、家族の在り方とは、そこに介在する人との繋がりとは、人生とは。
母親に性を感じていない男であっても、なぜ両親のセックスや母親の浮気や不倫に葛藤したり許せないような感情が生まれるのか。
そういう事も考えるようになりました。
働いて結婚して子供を作るばかりが人生じゃない。
ありきたりの生き方なんていらない。
そんな考え方はすっかり浸透したと思いますが、ならあなたは人生で何を望んでいるのですか。
そういうとこになってくと思うんです、母子相姦というものを突き詰めると。
…少し話は逸れてしまいました。
ここでマイナージャンルの書き手としてPV・ポイントの不正に戻っていくのですが、仮に不正をしたところで何を得られるのだろうと。
より多くのPV・ポイント獲得。
ランキング入り。
もっと増えるPV・ポイント・感想。
ようやく満たされる承認欲求。
嬉しい。
でも、その先は?
書籍化は出版してくれそうな会社さえ無いと思う。
自分の愛するマイナーなジャンルがメジャーになるなんて、もっと無い。
たとえばジャンプあたりで母親と近親相姦する少年の漫画が始まってアニメ化ゲーム化するなんて未来が来ると思いますか?
あるいは大河ドラマとか朝の連ドラで母と息子の近親相姦が主題とした作品が始まって…もっとないですね(可能性があるなら紫式部の「源氏物語」ですか)
現実的にはせいぜい2時間ドラマかカルト映画くらい。
そこで取り上げられて、ゲテモノ扱いされてすぐ忘れ去られる。
マスメディアにおいてメジャーになるには女性の支持が必須で、マザコンは女性に最も嫌われる要件なんです。
それも分かってます。
不正しようがしまいが、マイナーなジャンルに明るい未来なんか無いんです。
ならやっぱり。
不正する事を考える暇があったら好きなものを好きに書くしかないんじゃないだろうか。
でもやっぱり。
不正はしなくとも、ちょっとはPVも伸ばしたいし、ポイントも伸びて欲しい。
その狭間で揺れ続けるしかないんじゃないでしょうか。
次回は少し話を変えて誰にでも出来る(かもしれない)PVの伸ばし方を考えたいと思います。
ニッチなジャンルが真っ当にPVを伸ばす方法について、色々なところを見て自分なりに研究しやってみた結果を書こうと思います。
不正に手を染めずに、人に迷惑もかけず真っ当にPVを伸ばすには。
ただ作品を地道に書いて公開してても無理だって事は10年ブログをやっているのでそれなりに分かってるつもりです。
次回はPVの伸ばし方について私なりの研究と実践結果について書きます。