4ページ目 おにいさま
なんだか最近怒られてばかりな気がするミュート・オンネスです。
ちなみにクロノスは解凍済みだ。
昨日のことなので我ながら当たり前だと思う。
今日は仕事は休んだ。と言うよりも休まざるを得なかった。
何故ならボクの兄が会いに来たからだ。
兄と言ってもクソ親父おっとプレイボーイな父親の正妻の息子なので腹違いの兄だ。
名前はエドワード・ベンツ。
無駄にイケメンで王子様フェイスの兄である。しかも有能でボクと同じ700人の1人で雷魔法を得意とする22歳独身。
ボクが今年で18だから4歳上だった。
最初に声をかけられた瞬間に兄だと分かったね。元々、腹違いの兄がいることは母親から聞いてたし何か一目見て本能的に血の繋がりを感じたね。
向こうも同じだったみたいですぐに確信に満ちた顔をしてた。
さて、肝心の会って話した内容だが父親が死んだらしい。病気で2日前にぽっくりと逝ったみたいだ。
特に悲しみとかはない。子供の頃に縁は切ってたからね。で、兄曰く、家に戻らないか?
ボク曰く、NO てか正妻は?
兄曰く、え、10年前に死んでるよ。親父と同じ病気。
それでもダメ?
ボク曰く、諦めろ。
兄は肩を落として帰って行った。
ふう、初めて会った兄だったがまともな人で安心した。
意外にもボクは緊張していたみたいでこれだけ書くだけで疲れてしまった。
今日はここまでとする。
緋「ミュート、大丈夫か?」
μ「あー、うん。
大丈夫。」
黒「ダレてるな。」
μ「まあねぇ。」
黒「ところでミュート、シーザーが探してぞ。」
μ「シーザーが?」
黒「何でもお前の通帳がすごい事になってるって。」
μ「?」
緋「行ってこいよ」
μ「うん。」
兄からお小遣い5百万が振り込まれてましたとさ。