23ページ目 意外と知られてないみたい
日記を振り返ると至高級称号が目立ってたように感じた。
だが、よくよく考えるとドイル王国で至高級称号を堂々と名乗りでる人は意外と少ないと思う。
トヨトミは例外としてポーロの街の住人に至高級称号を持ってる人を何人言えるか尋ねてみたが軍人か長命種の人の名前ばかりだった。
ボクは出なかった。
解せぬ。
クロノスやシーザーに聞くと名前が上がらなかった人たちは傍迷惑な又は残念な二つ名の方が有名でそもそも強者も証である至高級称号を持ってると知られてないことが多いそうだ。てか思われてない。
代表としては【微睡みのギネス】、【靴職人アレックス】、【樽呑みのオリガ】など。うん、ボクの思わない。
クリスティー出身のスカーレットもトヨトミに初めて来た時、至高級称号所有者ばかりでそれまで自分は強いと思ってたことが恥ずかしくなったらしい。3日後には所有者になったみたいだ。
なるほど、他国にも知られていない大多数の至高級称号所有者か。
兄が言っていたブラウン大陸帝国がノート大陸に攻めてくる理由が分かったような気がする。恐らく、至高級称号所有者の正確な人数を知らないのだろう。でも、ノート大陸が欲しいからある程度の人数を仮定して攻めることにした。その人数がトヨトミにいる所有者の人数よりも少ないと知らずに。
ん?書いてて気付いたがもしかしてトヨトミの所有者人口ってノート大陸全体の所有者人口よりも多いのか?
…。
ブラウン、ドンマイ。
今日はここまでとする。
緋「あ、ちゃんと他の国も攻めんのか。」
J「そのようですね。」
μ「スカーレット、実家良いの?」
緋「ウチの実家は極西地方だからなー。大丈夫だろ。姉貴たちと兄貴たちがいるし。」
μ「極西ってそんなに遠くから来てたのスカーレット!?」
J「ミュート様、ツッコミ所が違います。」