13ページ目 勧誘です
ギルド序列第2位のミュート・オンネスだ。
前々から気になっていた序列を今日初めて知った。
2位…。
1位ではなかった。
……。
ふて寝する。
丸一日寝てスッキリと目が覚めたミュート・オンネスです!
日記の続きを書こうとしたけど2位の文字を見て憂鬱になった。
テンションがだだ下がった。
寝る。
今日もこんばんは!ミュート・オンネスだ。
昨日は一日家に籠もってたから今日、ギルドに顔を出したら心配された。
落ち込んでふて寝してたとは言えなかったので薬を作ってたと要っといた。
皆すぐに納得してた。
チョロいぜ。
さて、今日はギルドに勇者と名乗る若者がいた。
勇者。
勇気ある者と書いて勇者。
主に僕たちの世界で勇者は戦争や魔王の襲来など人類に大きな被害が出る時に勇者が出現する。
勇者は3種類ある。
1つ目、天然勇者。生まれたときから勇者の称号を持ってる又は自ら名乗り大多数に認められて勇者になる人だ。実は知り合いにいる。
2つ目、神託勇者。ある日、突然神様に勇者の称号を与えられる人だ。
最後に3つ目、召喚勇者。異世界より召喚魔法陣を用いて人を召喚しボクらの世界に連れて来られる勇者だ。
次に魔王だ。
魔の王と書いて魔王。
こちらも3種類ある。
1つ目は天然勇者とほぼ同じ、天然魔王。生まれたときから魔王の称号を持ってる又は自ら名乗り大多数に認められて魔王になるモノだ。実はこっちも知り合いにいる。もっとぶっちゃけると知り合いの勇者の双子の兄でスカーレットの従兄だったりする。
2つ目は、研鑽魔王。自らの魔法を研鑽し暮らしてるウチにいつの間にか魔王の称号を手に入れた魔法使いたちだ。お爺さんがそうだった。だから、賢者とか言われてる人は大体持ってる。
そして3つ目は、殺戮魔王。多種多様、多くの生き物を殺したモノがなる魔王だ。過去に狂った国王や大量殺人鬼、堕ちた死霊術士など精神がイカれた人がなりやすい。そして殺戮魔王になったモノは見たら本能で殺戮魔王だと分かるらしい。
閑話休題
勇者と名乗る若者は何故か全身泥まみれのボロボロだった。だから、全く勇者に見えなかった。しかし、その場にいたスカーレットに聞いてみると本物らしく召喚勇者らしかった。
彼は天然魔王を倒すために旅をしているので一緒に旅に出てくれる仲間を探しており実力者が大量にいるトヨトミに来たらしい。何故か一度追い返されたらしいが……。
身長的に年下(ボクの身長は187㎝)の彼は年頃の男らしく片っ端からギルドの女性に声をかけ時々男性にも声をかけていた。色ぼけな勇者が来たなーと思っているとスカーレットにも声をかけに来たのでボクは巻き込まれたくないのでローブのフードを被ってやり過ごした。
だがしかし、あの勇者、ギルドの全員に断られて最後の最後にフードを被って隠れてたボクに気づいたようで声をかけてきたのだ。
無駄に童顔のイケメンでしゃべりもウザかったが年上のボクは冷静になりそれとなしにパーティー構成を聞いた。少人数パーティー内の役割が被ってると分かれば断りやすかったからだ。
ボクがパーティー構成を聞いたので入ってくれると思ったのかわざわざパーティーメンバーを事細かに教えてくれた。まあ、そのお陰で彼の色ぼけ具合がよく分かった。最初に召喚された国から組んでるパーティーは彼以外全員女性だった。そんなパーティーに入っても気まずく肩身が狭くなりそうなので顔が引きつるのを我慢しながらパーティー内での役割被りがあったと断りをいれた。
それでもいいと言われたがボクが折れないと分かると勇者は残念そうにしながらも気が変わったら何日かここにいるのでいつでも声をかけてくれと言ってギルドから出て行った。
なかなか疲れた一日だった。
今日はここまでとする。
黒「さっき母さんから連絡があった。
あの勇者を召喚した国はキュリー王国だ。」
μ「なんでお母さん?お父さんじゃないの?」
黒「また、母さんをからかって〆堕とされてたしい。」
μ「仲いいね~。」
緋「〆堕とされた?」
V「毎度毎度、クロノスのお母さんは何をしてる人なのかしら?」
4「さあ?」
鋏「(10人しかいない国軍中将だよ。)」