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プロローグ

私は独りだった。


誰もいないのは当たり前。


力の大き過ぎる我には誰も近づかなくなった。


なんでとは言わない、それだけの人数を殺してしまった。


ここに来てしまったハンターを、それを知った冒険者を、次に武闘家、その次に魔法使いに剣士に僧侶に数えきれない者たちを、次に騎士隊を、騎士隊よりも強いとされる英雄を、魔王を倒したという勇者を……皆、殺してしまった。


時代が進んで銃と言う鉄くさいモノが発明され、ダイナマイトと言う爆弾が戦争に使われるようになって、機関銃や戦車、戦闘機や爆撃機、対戦車ライフルや水爆。


なにを使われても私は死ななかった。


当たり前だ、そんなもので死ねるなら勇者の方が強かった。


だから私はずっと独り、本当の意味で独りなのだ。


味方になる者も敵になる者もいない、私の周りには何もない。


あぁ、なぜ私は生きているのだろう、なぜ私は死なないのだろう。


神が本当にいるのなら、人を大量に殺してしまった私を裁いてくれ。


私を殺してくれ、それとも人を殺した罪科がこの生き地獄なのか?







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