25話 音の剣
レインとなぞの男との対決ですね…
「ハァ…ハァ。」
リンは刀を落とし、そのまま倒れる。それを見ていたリーナは急いでリンのところに向かう。
リーナはリンの腹に手を当てて、治療を始めた。リーナが治療をしている間、遠くの方でレインと謎の男が戦っていた。
男はレインに向かって素早く蹴りをぶつけていた。レインはそれを刀で止め続ける。男の右足がレインの顔に向かう。それをレインは飛んでかわし、回転しながら後ろに向かい着地する。
「アッシの蹴りを止めるとは、なかなかやりおるですな。」
男は走りだし、再び蹴りをレインに向ける。レインは刀で男の右足を止める。すると男はレインの頭を左足で踏みつけ、飛び上がる。そして足を回転させながらレインに向ける。それをレインは止めようとするが、刀ははじかれて蹴りがレインの体にはいる。
「っくッ…!」
ゆっくりと後ろに下がってよろめき、再びレインは体勢を保つ。
だが男は攻撃をやめず、さらにレインの体に蹴りを入れる。男の右足がレインの顔にはいる。
そのまま男は左足をぶつける。
レインはそのまま吹き飛ばされ、転がっていった。
男は足を整え、ズボンのポケットに手を入れる。
「言い忘れましたが、アッシは氷結ギルドの一員の鋼鉄の足のレッグですぜ。さっさとアッシが始末してやるっす。」
レッグはレインのところに走りだす。レインは立ち上がり、刀の刃で自分の親指を切る。
指から出た血が刀に流れ、レインは刀を前に突きだす。
「衝撃波。」
その瞬間、刀についていた血がレッグの方に向かう。レインの血は向かっていくにつれて、まるで槍のような鋭い刃となり、レッグの体を貫いた。
「ギャアアアアアアア!!!!!」
レッグの体にはたくさんの穴が出来ており、そこから血が流れていた。
そのまま膝をつき、レッグは倒れた。
◇
グロンド「はっはっは!!!そんなものか!?貴様の力は…。」
カイト「くっそー…、手が凍っちまった!!」
グロンドはカイトに手を向ける。グロンドの指先から小さな氷の刃ができる。
「氷結散弾銃!!!」
次々とグロンドの指先から氷の刃が飛んでいく。カイトは走って避ける。
そのまま近くの岩に隠れる。岩にもたれながら、グロンドの方を見る。
(こっちはいま右手は使えない…なんとか隙をついて火炎拳で攻撃…。)
するとカイトは凍った手を見ながら思いつく。
グロンド手から刃の出すのをやめて、カイトが隠れている岩に向かう。
そしてその岩に手を当てて、凍らせる。すると突然岩にひびがはいり、割れる。
煙が出て、カイトがゆっくりと煙の中から出てくる。
カイトの凍っていた手は元に戻っており、炎が体から吹き出るようになっていた。
カイトは指を鳴らし、腰をゆっくりと落とす。
「こっからが本番だこの氷野郎。」
また暇な時に…




