22話 氷結ギルド、ブリザード
暇な時間などに小説を更新していきます。
カイトは目を開けて、起き上がり外を見る。
まぶしい光が洞穴の中を照らす。カイトは他の三人を起こして、出る準備をした。
外を出てみると、昨日の寒さはなく、激しいブリザードも起きていなかった。
山道を歩きながら鉱石を探すが、全く見つからなかった。
しばらく歩いていると、平地に着く。
その時、カイトたちの下に大きな影が映る。
空を見上げると、大きな機械船があった。
すると、船から一人の謎の男がロープを持ちながら降りてくる。
「いぃやぁ~旅人さん。長い山道を歩いてきてお疲れ様でしたね~。ささ、私の船にどうぞ乗ってください。」
カイトたちはキョトンとする。
そしてそのままその男と一緒に船に向かって行った。
◇
船にたどり着き、そのまま謎の男に船の中に入っていった。
中は大勢の魔術者たちがクリスタルに手をあて、船の操作をしていた。
前を見ると、階段があり、一人の男が座っていた。
「やぁ旅人の諸君。長旅は疲れただろう?俺は氷結ギルドのマスター、グロンドだ。」
すると、カイトたちの後ろから巨体の体の男が出てくる。
「グロンド様、食事の用意が出来ました!」
「ご苦労だ、下がってよい。」
グロンドが立ち上がり、カイトたちのところに向かう。
「長旅お疲れ様でした。ささ、どうぞごゆっくり…。」
そう言いながらカイトたちを食事の場所に案内した。
◇
「なんだこれ!すげぇうめぇ!!」
「あ、それ俺の肉だぞ!返せ!」
カイトとリンが肉の取り合いのケンカをしながら、食事をしていた。
するとリーナがグロンドに声をかける。
「ところで、あなたは何で他人である私たちをこの船に乗せてくれたんですが?」
「この時期に取れる鉱石を手に入れるためですよ。」
カイトがリンから肉を奪い取り、話に入ってくる。
「それってダイヤミスリル鉱石の事か?」
カイトが言い出す。
「ええ、そうですよ?あなたたちもその鉱石を?」
「そうだ。俺はリンのために…。」
後ろの方でリンが泣いていた。
「俺の肉…俺の肉…。」
リーナが自分の肉をリンにあげる。
うれしそうにリンはリーナの肉を食べる。
「そういえば、まだ自己紹介がまだでしたね。私はブリザードギルド一員のシルドです。」
カイトたちは適当に自己紹介を済ませた後、食事を続けた。
その日は船で一泊することになり、カイトたちは眠りについた。
◇
次の日の朝、巨体の男が走りながらグロンドのところに向かう。
「グロンド様!見つけました!!」
「そうか!では早速向かうぞ!準備をするんだ。」
船の中で警報が鳴り響く。
カイトたちは慌てて起き上がり、いそいでグロンドの場所に向かった。
「いったいどうゆうことだ?何があったんだ?」
「見つけましたよ、鉱石の場所を。」
いそいで駆けつけたシルドがそう言い、船は鉱石のところに向かおうとする。
グロンドが船の外に出る。カイトたちもグロンドのところに向かう。
すると突然、グロンドがカイトたちを叩き落す。
「う、うぁあああああああああああああああああああ!!!!!」
四人はそのまま山に落ちていった。
書きそびれましたが、平地から船の距離は三百メートルほどあります。




