表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギルメン!  作者: 風竜
~アニマル島~
13/30

13話 戦闘後

アニマル島の話も今回で終わる予定…

次は新章ですよ!


とりあえず、13話をお読みください。

灼熱のような炎を纏い、腹の傷を手で抑えながら押さえるカイトは立っていた。

すべての力を出しつくし、体に纏っていた炎が消え、そのまま倒れていった。


カイトの火炎拳によって吹き飛ばされた神獣しんじゅうは、体が全く動かず、そのまま倒れていた。足も動くことはなく、そのまま倒れた状態だった。


だがしばらくすると、突然神獣が動き出す。


「グラァアアアアア!!」


神獣の叫びとともに、神獣の体から光が出てくる。

光はどんどん強くなり、そしてカイトを包み込んでいった。


その光は太陽の光のようだった。










目を開けると、カイトは大きな葉っぱの上で寝ていた。

頭を上げ、周りを見ると、数人の人間がいた。

肌は黒く、頭には鳥の羽などで作られた装飾品をつけていた。

服は動物の皮で作られた服を着ていた。


カイトが起きたことに気づいた一人の少年が、周りの人に声をかける。


「お兄ちゃん、起きたよ~。」

「おお、あなた大丈夫ですか?」

「おお、起きたか。」


たくさんの人から声をかけられ、驚くカイトだった。

どうやらここは集落の小さな家らしい。

体を起こそうとしたが、体に激しい激痛が来て、そのまま倒れこんでしまった。

すると、家に誰かが入ってくる。


それはリンとリーナの姿だった。


「おいカイト!テメェなんて無茶しやがる!!」

「もうバカ!あんまり心配かけないでよね!!」


カイトは手を挙げて、必死に謝っていた。

だが、カイトはあることに気づいた。

あの後、神獣がどこに行ったのか。


カイトは激痛が来る体を動かしながら、ヨロヨロと体を動かし家をでて、神獣を探しに行った。










傷口を手で押さえながら、ゆっくりと歩いて戦いの場所に着くと、狼とアスカがいた。

だが二人は下を見ていた。何かあったのかと、カイトは思いながら狼の所に歩いて行った。

そしてカイトがその二人が見ていたものを見て驚く。


それはあまりにも小さく可愛いらしい神獣の姿だった。


角は短く、尻尾もちいさくなってしまった神獣は寝ていた。

カイトは狼の方を見ながら、どういうことか聞こうとした。

だが答える前に狼が口を開く。


「こいつの名前はべヒーモス、ワシと一緒にこの島を守ってきた神獣だ。」


それを聞いて、カイトは少しキョトンとする。

狼の話では、ずっと昔からこの島を守り続けてきた神獣であり、悪い者に罰を与えるとして守り神としても言われてきたらしい。

べヒーモスはそもそも、珍獣とも言われ、数少ない種類の獣である。

だがある日、べヒーモスは何か光を浴びて、狂気とかしたらしい。

そして、人間たちを吸収して、自分のエネルギーとしてたくわえていたのだ。


「ワシはそれを止めることはできなかった。しかし、お前の活躍でこの島は救われた。感謝する。」


と言いなが煙をたてて、狼も小さくなっていった。


「お前も小さくなれるのか!?」

「まあな。それとワシの名前はシルバータイガーだ。今日は宴だ。ワシが贈ってってやろう。」


そしてカイトはアスカと一緒にシルバータイガーの背中に乗って集落に向かっていった。







「今夜はこの勇敢な少年、カイトのためにかんぱーい!!」


集落の村長が代表で前に出ながら、タルで出来たコップの中に入った酒をあげて言う。

それにつられて、集落の人間たちが手をあげて叫びだす。

酒を飲み、祝い、そして騒ぎまくった。


だがカイトはその中席を離れて、アスカと狼を集落から少し離れた場所に呼んだ。

カイトは狼に、


「アスカは一体何者なんだ?」


狼はそれを聞いて少し黙ってから、口を開いた。


「その子はこの島に流れてきた子なんだ。」


アスカは赤ん坊のまま、小さな木の船にのせられながら、このアニマル島に流れ着いたのである。

狼はその流れ着いたアスカを拾ったのである。


「この子は人間としての言葉はあまり話せない…。だが、お前に頼みたい。この子の、両親を探してきて欲しい。」


それを聞いてから、カイトはあっさりとこういった。


「いいぞ。俺のギルド人数すくねぇんだし、ありがたい。それにちゃんと両親探してやるから安心しろって。」


狼はそれを聞いて安心しながら宴の場所に戻っていった。

カイトはアスカを見ながらゆっくりと近づく。

手を差し出しながら、カイトはアスカに手を求める。


おそるおそる手を伸ばしながら、アスカはカイトの手を握る。


「あらためて、俺はカイト・フェリス。よろしく、アスカ」

「よ…よろし…く…」


少し照れながらアスカは両手でそのままカイトの手を握る。





次の日、カイトはアスカと一緒に、魔術学園に帰っていった。






アニマル島編が終了しました!

次の物語はリンが関わってくる!?

次は古代の遺跡での物語です!


では、ありがとうございました。(次回からここでキャラ紹介していきます。)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ