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ギルメン!  作者: 風竜
~アニマル島~
12/30

12話 火竜

ドラゴン…かっこいい。


傷口を巻いている包帯から血がにじみながら、カイトは森を走っていた。

移動中意識を保ち、走り続けるのはかなりキツイ。

その状態の中で、カイトは走り続ける。


やることは、あの神獣を止めること。


一度敗れた相手に対して、カイトは考えていた。

あの角の攻撃はどうやって防ぐのか。







神獣は山の洞穴から300メートルほど離れたところで立っていた。

口からよだれをたらして、周りを見て、獲物を探していた。

赤い目を動かし、まるで睨みつけるかのように探していていた。


カイトは神獣のところまで着くと、ゆっくりと腰を落とした。

あの角の攻撃をなくすためには角を最初に折ること。

そして体から炎を出して、地面から飛んだ。


右手にありったけの炎を纏って、神獣の鋭い角に思いっきりぶつける。

ゴンッ!!!と激しい音をたてる。同時に角に亀裂が入り、折れた。

これで角の攻撃はなくなった。


神獣は倒れ、カイトは地面に着地した。

カイトは左右の手に炎を纏って、神獣の体を殴り続けた。

その手はすべてを焼き払う、まるで空想上の竜のような炎だった。


だが、ブシャと妙な音が鳴った。

同時に血が飛び散る。カイトの腹の傷口から血がもれていた。

激しい痛みに耐え、そのうえ角を折ったときに、かなり体に負担がかかっていたのだ。


「ご…ふ…」


そのままカイトは倒れこんだ。傷口からはありえないほどの血が出ていた。

炎の手で傷口を押さえて、止血をしようとした。

だが手遅れだった。意識は保てず、そのまま気絶しかけたのだ。


魔力が尽き、カイトはもう立ち上がることも出来なかった。

神獣が倒れたカイトのところに向かう。

よだれを垂らし、神獣の目は赤く染まっていた。

もはや全ての力を出し尽くし、諦めかけたカイトだった。


神獣の鋭い歯がカイトの方に向かう。

手は動かず、足もあがらず、もはやカイトは人形状態になっていた。



だが、カイトの体から炎が出てきた。



神獣は驚いて、後ろに下がった。

カイトはそのまま立ち上がる。傷口からはもはや死んでもおかしくはないほどの血が出ていた。

それでも、カイトは立っていた。痛みなどない、まるで人形のようだった。


その瞬間、カイトは神獣を炎を纏った足の蹴りで空に吹き飛ばした。

そして神獣が飛んだ場所に飛んで、また蹴りをいれる。

急落下して、たたき落とされた神獣は体をビクビクさせながら、起き上がろうとしていた。


だが、立ち上がった時にはもう遅かった。カイトは空から右手を構えて、炎を纏っていた。

すべての炎を右手に纏う。空から急降下しながら、その拳を握る。


その右手は、火竜の爪のように。


火炎拳ファイヤーパンチ!!!!!」


その拳は神獣の体にくい込み、回転しながら吹き飛ばされていった。









12話終わったー!

なんとかバトルはおわりました。

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