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ギルメン!  作者: 風竜
~アニマル島~
10/30

10話 神獣

たった三ヶ月で10話まで続いた私がすごいと思っています(笑)

そんなにすごくないんですけどね…

そんなわけで今日も更新。


集落で狼と会ったカイトたちは、その後狼に連れられて、山の洞穴にいた。

山の高さはおよそ3000メートルはあるそこそこの山だった。

外から見ると上のほうは変な形をしている山である。


狼に連れられて洞穴着いて、カイトが起き上がった。

すると先ほどの狼から声が聞こえる。

よく見ると、口は開いてはなく、なにやら音か何かで伝えていることに気づく。


「お前たち、何の用でここにきたんだ。」

「俺たちは、ここの調査に来たんだ。だけどよ、なんでここの集落は誰もいないんだ?」


それを聞いていたアスカは、自分の耳を立てて、狼の毛に顔を隠した。

少し沈黙が続いてから狼がまた話し始めた。


「人間たちは神獣しんじゅうによって、飲み込まれた。」


少しビクッとしながら狼のほうをゆっくりと見る。

そのまま話を続ける狼だった。


「神獣はかつて、この島の守り神だった。だが、なぜか最近急に暴れだしたのだ。あの神獣はかつてのワシの友だ。」

「でもなんでその神獣が突然…」

「理由は分からん。だがこのままでは…」


だがその時、外からとてつもない雄叫びのような声が聞こえた。

それはまるで大地を揺らす地震かのような凄まじいものであった。

カイトたちは耳をふさいで何とか無事だった。


「今の…一体?」

「あれが神獣だ。」


カイトはリンと顔を見合わせながら驚く。

すると狼が突然立ち上がって、外に出て行った。


「ちょ!どこ行くんだよ!!」

「ってお前も行こうとすんなカイト!!」


カイトの足をつかみながらリンが止めようとする。

だが狼はそのまま声のした所に向かっていった。







山から数百メートル離れたところに立っていた狼は、目の前の獣と顔を見合わせていた。

一つの大きな角に、紫色の毛をまとった体、大きくあらゆるものを粉砕するかのような尻尾のもった獣。大きさにして3メートルはあった。


互いに一歩、二歩下がりながら様子を見ていた。


「貴様…どうした!なぜ集落を襲った!!!人間たちを解放しろ!!!」


その獣は狼の声を聞いても何も言わず、ただ狼を睨みつけていた。

尻尾を揺らし、木を倒していく紫色の獣。


次の瞬間、狼は紫色の獣に噛み付いていった。

だがそれはあっさりとかわされ、そのままその獣の尻尾によって吹き飛ばされた。


「グ…ォオオオオ!!!」


そのまま狼は吹き飛ばされ、岩に衝突した。


煙がたつ。その獣は攻撃を止めようとはせず、そのまま狼に突っ込んでいった。

一本のその鋭い角を前につきたて、突進して行った。

その角は狼の体を貫いた。だがその獣の突進は止まらなかった。


一直線に走りながら、その獣は上空を飛び、そのまま狼を刺した角を地面に向けながら高速で回転し、そのまま落下していった。

その衝撃によって地面はヒビだらけになっていた。


「グァアアアアアアア!!!!!!」


狼はそのまま声を上げて、倒れこんだ。

狼の体から角を抜いた獣は、口を開いた。

歯は鋼鉄のように硬く、鋭い歯だった。

噛まれれば骨ごと食われる歯を狼に向けた。


狼が諦めかけたその時だった。

山の方から赤い玉のような形をしたものが飛んできた。

その玉は獣の角へと当たっていった。

それによって、その獣は勢いによって吹き飛んだ。


赤い玉の正体はカイトだった。

カイトは自分の体に炎をまとい、そのまま山から飛んできたのだ。

かつてリーナを救出するときに覚醒したカイトは、その後から炎の魔法が使えるようになっていた。

狼はそれをみて驚いていた。炎をまとうのをやめて、地面に着地したカイトは急いで狼の所に向かっていった。


「大丈夫かオイ!」

「気をつけろ…あれではあいつを止めれるとおもうな…」


振り向くと、その獣は衝撃から起き上がっていた。

カイトは拳を握り、獣を睨みつける。



そして、ついに神獣との戦いが始まる。


なんか自分なりに面白くなってきたと思い込んでしまった。

そういえばリーナは今頃どこにいるんだろうか。

次回話はリーナに期待を…

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