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狼の瞳にうつる世界(仮修正版)  作者: 蒼鈴六花
2章 子狼の誕生
22/25

産声

遅くなりました。

スランプが再発してしまい、全然書けなかったです。


あと、1話の最初の内容を少し変更しました。

弟子達が巣立ちしてから300年が経ったある日。


洞窟内にて、


「セリス」


『こちらの準備完了です。いつでもどうぞ』


「術式開始」


目の前の地面に巨大な魔方陣と二つの小さな魔方陣ができる。

それから呪文を唱え始める。


呪文は10分間もの間、休まず唱えることになった。

そして呪文を唱えつつ、腕を少し切り出てきた血を、小さな魔方陣の上に持っていく。


「我が血より生まれしものを器とし、命の川より器に共鳴せし魂を受け止めん…『命創転輪』」


呪文が終わった瞬間、まばゆい光が洞窟内に広がる。

少ししてその光が収まり、


「成功だ」


『やりましたねー!!!』


そういった後、セリスはなぜか煙上げて落ちた。


(壊れたのか?後でメンテナンスだな)


そう思った後、魔方陣のあったところを見て、


「知らせるか」


弟子達を呼ぶことを決め、行動することにした。




呼び出してから1時間で、二人は猛スピードでやってきた。


<「フェイさん―!!」>


二人は俺を見たとたん抱きついてきた。


ちなみに名前で呼んでいるのは、セリスが二人に名前で呼んでは?といったことから始まり、なんだかんだあって、二人は俺のことを名前で呼ぶようになった。


「……」


『この状態を他の精霊やドラゴンに見られたら、なんて思われますかね』


復活したセリスが呆れた様子で言う。


「その辺は大丈夫です。今は他の精霊はここに近づかないように言っていますから」


<俺もだ。それにドラゴンは基本棲家の山を離れないしな>


『本当に大丈夫なのか心配です』


「……」


とりあえず二人に離れてもらうことにした。


「で、今日はどうして私達を呼んだんですか?」


<何かあったのか?>


『ふふふ、今回はとってもすごいことですよ!!』


「……」


俺はとりあえず尻尾に隠れているものをくわえて、二人の目の前に出した。


ぽてっと目の前に置かれたものを見て二人は


<「か……、かわいい!!!」>


「ふぇ、フェイさん!!これはいったい!!」


<なんなんだ!!>


「俺の……息子」


その言葉にピシッと二人が固まった後、しばらくして復活し、


「相手は誰なんです!!」


<いつ結婚したんだ!!どうして俺たちに何も言わなかったんだ!!>


どうして教えてもいないのにこんなセリフが出るのか……セリスか?


『マスターは結婚していませんよ』


「な、フェイさんに限ってそんな……!!」


<フェイさんのバカやろうーーー!!見損なったぞ!!>


なにやらパニック状態の二人、ひどい勘違いをされているようだ。


「落ち着け」


とりあえず氷の魔法で二人を静める。


「落ち着いた……か?」


<「はい……」>


「でも、本当にどうしたんです?その子供」


俺に引っ付いてふるふる震えている小さい2匹の子狼を見て、シェリトゥスが言う。


「魔法で……生み出した」


<それって俺たちの眷属作ったときといっしょか?>


『違いますよ。この子達はちゃんとマスターと血が繋がっています』


「どういうことです?」


『マスターが研究をしてきたものの一つで、高度な命の属性魔法に血液等を使い特殊な術式の元に生まれた存在で……、まぁマスターの血を受け継いだ子と思ってください』


<よく分からんが、分かった>


「はぁ、そういうことだったんですか。で名前は決まっているんですか?」


『私は聞いていません。まだ生まれて1時間程度ですし、まだ決まってないのでは?』


皆がじーっと俺を見つめる。


「決めて……ある」


『いつの間に決めたんですか』


「待っている間」


「1時間で考えたんですか……」


<変な名前じゃないよな?>


「変じゃない……と思う」


『で、どんな名前なんです?』


皆、若干期待のまなざしで見る。

俺は紅い目の子をくわえて前に出し、


「スコール」


次に蒼い眼の子を前に出し、


「ハティ」


その二匹をじーっと見てから、


「良い名前だと思います!」


<俺もそう思う!>


『なんか、ぴったりって感じです』


変な名前といわれたら困ったけど、好評のようで、


「良かった」


「で、フェイさん……触ってもいいですか?」


真剣なまなざしでシェリトゥスが聞く。レイなんて人型になって待っている。


「良い」


そういった瞬間の二人の行動は速かった。

即座にシェリトゥスはハティを、レイはスコールを抱っこし始め、


「これは確かにフェイさんの血を継いでますね……」


「ああ、恐ろしい毛並みだぜ……」


至福といった表情で言う二人を、セリスは羨ましそうに見ながら、


『私はまだ触ってないのに……』


抱かれてる二匹はミーミー鳴いて俺に助けを求めている。


「その辺に……しておけ」


「ええー!!もう少しだけお願いします!!」


「後ちょっとだけ!!」


「怖がっている」


俺は人型になり、二人からすばやく子を取り返し抱える。

二匹は突然また別の人物に抱かれたと思いびっくりしていたが、すんすんと匂いを嗅いで親だと分かったら、べったり引っ付いてミーミー鳴き始めた。

弟子達二人とセリスがそれを羨ましそうに見て、


「ずるいです……」


「ずるいぞ……」


『私も抱っこしたいのに……』


「親の特権」


それから二匹は疲れたのか寝始めたので、今日は解散になった。

二人はしぶしぶと言った感じで帰っていった。


とりあえず元の姿に戻り、棲家の奥で丸くなって二匹の我が子を舐めて毛を整えてから、自分も寝ることにした。






この話の前に外伝が入ります。次はその外伝を投稿予定です。


最近、東方の2次小説ばっかり読みながらこの小説の主人公ことフェイさんが幻想入りしたら能力は癒しを司る程度の能力だろうなぁとか考えてたり・・・


・・・とりあえずスランプ治したいです。


では、誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。


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