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狼の瞳にうつる世界(仮修正版)  作者: 蒼鈴六花
1章 二人の弟子
20/25

上級魔法

スランプがなおりません…

また投稿がおくれるやも…

早朝。


シェリトゥスとレイは朝早く起き、期待に満ちたまなざしで見ながら、


「今日はとうとう上級魔法を教えてくれるんですよね!」


<早く教えてくれ師匠!!>


俺はセリスを出し、


「……」


『慌てずとも、今日は移動に時間はかからないですよ』


「移動に時間がかからない?」


「専用空間」


『マスターは上級魔法のための練習専用空間を作ったようです。上級魔法は気をつけないと大惨事になりかねませんしね』


<だったら早くその空間にいこうぜ!>


レイが待ちきれないと言った感じで、うずうずし始めた。

俺は二人と反対の方に向いて、


「空間……21……開錠」


ガチャリという音とともに、目の前に両開きのドアが現われ、開いた。


「……」


『さぁ、中に入りましょう』


扉をジーッと見ていた二人に、セリスは扉の中に入るよう促す。俺は先に扉をくぐると後ろから二人とセリスがついてきた。


<「うわーー」>


扉の中の風景をみて二人が驚く。

目の前には広々とした草原が広がっていた。良く行く草原と似ている感じがする。


『ここは特殊な空間で、ここの地面がえぐれようが燃やされようが、自動修復します。だから派手な魔法使っても大丈夫ですよ』


<思いっきりやっていいんだな!!>


レイが目を輝かせてこちらを見ながら言う。


「制御」


『思いっきりやるためには、ちゃんと魔法の制御ができなければなりません。暴走させると危険ですので』


「レイは大雑把ですしね」


<ちゃんと使えてるし、いいじゃねえか>


『自分の興味のある魔法のみですけどね』


「レイ」


<分かってるよ。ちゃんと覚えなきゃいけない魔法は使えるようになる>


面倒だなぁとレイがつぶやく中、シェリトゥスが、


「レイのことはその辺にして、そろそろ見本を見せてください師匠」


「……」


俺は二人から少し距離を置き、呪文を唱える


「大地よ、清らかなる蒼き氷雪により凍てつき凍れ、そして彼の者の戒めとなれ、モニティオー・ムンドゥス・グラシエス」


目の前の大地が凍りつき、蒼い氷が地面からいくつも突き出て蒼い氷の世界を作り出す。


<おおー!>


「綺麗ですね」


と喜んだ二人だが、冷気が漂い始め寒くなったのか、少し震えてから俺に向かって走り飛びついてきた。レイはわざわざ身体を縮めて。


<あー、ふかふかで暖かい>


「そうですねー」


『羨ましいです。私に感覚があれば』


引っ付いて離れない二人を見てから、目の前の氷を見て。


「砕けろ」


その言葉と同時に氷が全て砕け散っていく。

二人はそれを見ながら、


「師匠の氷系の魔法はいつ見ても綺麗です」


<そうだな。けど俺は氷系苦手なんだよな…>


『レイもブレスならできてますけどね』


<そーなんだよなー>


「離れろ」


いつまでも引っ付きながら会話されるのはどうかと思ったので言ったら、しぶしぶ離れた。




『はい。では、なんの属性でやりたいですかー』


<俺はもちろん火属性!!>


「私は風属性で」


「……」


『分かりました。では呪文を言いますよ』


『火の呪文は、「我が前に集え焔よ、灼熱の業火をもって邪を焼き尽くさん、フェレヴォル・イグニス・コムヴーレレ」』


『そして風は、「天空に潜む大気よ、震えて渦となり敵を切り裂く嵐とならん、カエルム・セカーレラペレ・ニムブス」です』


<よし!やるか!えーと……我が前に集え焔よ、灼熱の業火をもって邪を焼き尽くさん!フェレヴォル・イグニス・コムヴーレレ!!>


レイの目の前に炎が集まっていくが、爆発しそうだったので即座に魔法を止めるべく、


「魔法……干渉」


呟くと、集まってた炎は動きを止め霧散していった。


<あー!師匠なにするんだよ!!>


「失敗」


『魔法に失敗して爆発しそうだったから止めたんですよ。集中していました?』


<してたよ!魔力を込めることに>


そこで尻尾でレイを叩き


「間違い」


『魔力込める前に、制御をしましょうね』


<でも、あの魔法かなり魔力食うんだもん>


「上級」


『上級魔法ですしね。次から気をつけましょう』


そこでシェリトゥスが、


「質問して良いですか?」


『はい。どうぞ』


「この空間って修復機能があるのに、なぜレイの魔法をわざわざ止めたんですか?」


「危機回避」


『この空間の大地とかなら傷ついても良いのですが、さっきのように目の前で大爆発等はあなた達にも危険が及びます。だから止めたのですよ』


「納得です。じゃあこれが本題なんですが、さっきのはどうやって魔法を止めたんですか?」


「……」


『あれはすごい荒業で、無理やり相手の魔法に干渉したんですよ』


「むちゃくちゃですね……」


『まぁ、マスターですから』


<話、終わったか?次はシェリトゥスの番だぞ>


「分かってますよ」


シェリトゥスは集中し始める。若干緊張しているようだが、多分大丈夫だろう。

「いきます。天空に潜む大気よ、震えて渦となり敵を切り裂く嵐とならん!カエルム・セカーレラペレ・ニムブス!!」


大気が振るえ始め、徐々に渦巻き巨大な竜巻になっていく。

地面は切り裂かれ、無残なことになっていった。

そして風がおさまった時には、草原の一部が土しか見えなくなっていた。


「成功」


「やりました!師匠!」


と言って俺に飛びついてくるシェリトゥスを、レイとセリスが羨ましそうに見ている。


<俺、次は絶対成功させるよ>


『がんばってください。うう……、この身体じゃ泣く事もできません』


<師匠に新しい身体作ってもらうまで我慢だな>


『耐え忍ぶしかないのですね……』


レイとセリスは、なにやらよくわ分からないことを話している。セリスはそんなに人型になりたいんだろうか……

シェリトゥスに引っ付かれながら首を傾げた。




その後、二人に上級魔法の練習をさせたが、すぐにばててしまった。魔力量の多い二人だけど、一気に使うと疲れるようだ。


休憩をこまめに入れたり昼寝したり、のんびりと過ごしながらゆっくり魔法を教えていく。


そして夜の棲家にて寝ている二人を見ながら思う。


世界にマナが満ち、動物が増え始めている所を見ると、もうそろそろ調律者として二人はマナの調節をしないといけない。

他にも調律者としての仕事が二人にはあるから、独り立ちした後は忙しくなるだろう。

俺は二人と同じ調律者だが、仕事が違うようだ……


でも二人の寝顔を見ていると、独り立ちできるか心配になる。

そう考えていると、セリスから、


『マスター、きっと二人は立派に独り立ちしますよ。ちょっと師匠離れは辛いでしょうが……』


「……」


ほんとに大丈夫なのか……とまた少し不安になり、


(過保護すぎか……)


そう思い、ため息をしてから寝た。




魔法の呪文は悩みは消えないです。ネ○まとかも参考にしていたり…


そろそろ次の章に進みたいです。最近主人公が狼である描写がなさ過ぎる気がするので次の章に進んだらもふもふ成分?を増やす予定です。


では、誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。

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