人生で初めてライブに参加したオタクが思った事を色々語るやつ。〜ライブに興味はあるけど、まだ行ったことない人へ〜
人生で初めてライブに参加したオタクが思った事を色々語るやつ。〜ライブに興味はあるけど、まだ行ったことない人へ〜
はじめまして。野々倉です。
突然ですが、皆さん。
ライブに行ったことはありますか?
私は、2025年10月4日の蓮ノ空の5thライブ東京公演Day1が、人生で初めてのライブでした。
ステージからかなり遠い席だったものの、とっっっっても楽しかったです。
「長くても三時間ぐらいだろう」と思っていたら、まさかの四時間コースでしたが、あっという間に終わってしまいました。
人生初のライブ参加によって、色々と書き散らかしたい衝動に駆られたため、筆を執った次第です。
「蓮ノ空は最高だぜ!」という話ではなく、あくまで「ライブに行ったことがない人」に向けた話をするつもりです。
以下について、語らせていただきます。
・今までライブに行かなかった理由
・ライブに行こうと思ったキッカケ
・まだライブに行ったことが無い人へ
・まとめ
今挙げた「今までライブに行かなかった理由」と「ライブに行こうと思ったキッカケ」については、私の思い出話がメインです。
ですが、この話のメインとなるのは「まだライブに行ったことが無い人へ」の部分になるので、そこまでスキップしてもらっても構いません。
ただ、ライブに今まで一度も行こうと思わなかった私が、ライブに行こうと思った経緯について触れるので、興味のある方は飛ばさずに、そのままお進みください。
お急ぎの方は「まとめ」だけでも読んでください。
それでは、早速始めます。
・今までライブに行かなかった理由
先程申し上げた通り、私が初めて行ったライブは『蓮ノ空の5thライブ』(以下、5thライブ)です。
これは『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』という『ラブライブ!』シリーズの一作品のライブです。
シリーズを知らない方のために、ストーリーを一言で表すと「高校三年間という限られた時間の中で、スクールアイドルとして夢を叶えようともがく少女達の群像劇」です。
もっと短くまとめると、アイドルアニメです。
声優さんがそのままリアルライブもする作品ということだけ伝われば、問題ありません。
私は、シリーズの最初の作品から、”アニメを中心に”十年以上追いかけています。
”アニメを中心に”。
ここが重要です。
ラブライブ!が好きで、ライブにも行ったことのある方は「十年も応援していて、何故一度もライブに行ってないのか?」と思うかもしれません。
それぐらい、アニメとライブ、キャラクターとキャストが密接に繋がった作品なのです。
それにも関わらず、私がライブに行かなかった理由は
「キャストはキャスト、アニメはアニメ。アニメが好きだから、本編や劇場版は観るけど、キャスト個人への思い入れがあるわけじゃないから、リアルイベントやライブには行かない。
キャストのイメージが濃くなりすぎると、アニメを観る時のノイズになるような気がする」
と、本気で考えていたからです。
この価値観は、ラブライブ!だけでなくアイドルマスターにハマった時も同じでした。
作品問わず、どれだけアニメにハマっても、どれだけゲームにハマっても、どれだけCDを買おうとも、自分がライブに行くという発想には至りませんでした。
この凝り固まった価値観は、決して変わらないまま、十年以上の時が経過しました。
これが、私が今までライブに行かなかった理由です。
・ライブに行こうと思ったキッカケ
では、そんな価値観を持っていたのに、何故、ライブに行こうと思ったのか?
そのキッカケは、2025年8月中旬。
ラブライブ!オフィシャルカードゲーム(以下、ラブカ)を友人からオススメされ、スタートデッキとパックを買って一緒に遊んだ事が、全ての始まりです。
スタートデッキは知ってるシリーズのモノを買ったのですが、パックにはラブライブ!シリーズのカードが色々入っていました。
そこで、ある事に気が付きました。
「μ's、Aqours、虹、Liella!のキャラクターは全員分かるけど、蓮ノ空だけ顔と名前が一致しないし、誰がどういうキャラクターなのかよく分からない」
そう。
私は、蓮ノ空だけは未履修でした。
何故なら、蓮ノ空だけはアニメがメインの作品では無く、ソシャゲがメインのシリーズだったのです。
ソシャゲをあまりやらない自分は「ソシャゲかぁ」と思って、スルーしていたからです。
「せっかく大好きなラブライブ!がテーマのカードゲームなのに、知らない作品が混じっているのはなあ」
蓮ノ空を知らない自分に対して、少しモヤモヤしました。
いや、この表現は少し不正確でした。
厳密には、過去に一度、友人から「蓮ノ空も良いよ。アプリ入れなくても、YouTubeで本編観れるから」とオススメされて、YouTubeに上げられた本編を観たことがあります。
しかし、その当時ですら、最新話に追い付くのに20時間以上掛かりそうな大ボリュームでした。
そのあまりの大ボリュームに、かなり序盤の方で「面白いけど、いくらなんでも長過ぎるので」と、リタイアしてしまいました。
「ラブカを楽しく遊ぶためには、全員知らないとなぁ。知らないキャラを使うのって、なんか嫌だし」
そう思った私は「最近、積みゲーの消化が終わって、ちょうど空き時間が出来たし、蓮ノ空リベンジするか?」と、思い付きでアプリをダウンロードし、本編を最初から視聴しました。
この沼、深いッッッ!
何故、過去の自分がハマらなかったのか不思議なほどに、どストライクの本編でした。
しかも、どストライクの本編が超大ボリュームで襲いかかってきたのです。
「超大ボリュームってどのくらい?」と問われれば「その時点で公開されている最新話を読み終わるまでに、60時間ぐらい掛かった」と言えば伝わりますか?
ガンダムだってもっと短いぞ。
SEEDとDESTINYとFREEDOMを観てもお釣りが出るぐらいだなんて。
冗談はさておき、その大ボリュームを堪能している間の私は
「家帰ったら本編観るぞ」
「早く続きが観たい」
「毎日二時間観てるのに、まだまだ続きがあるだなんて」
「仕事中も蓮ノ空摂取したい」
「本編途中だけど、今出てるCDは全部買うか」
と、暴走気味でした。
発売されていたCDを全て購入し、約十時間に及ぶ楽曲を楽しんでも、まだ蓮ノ空摂取したい欲が収まらなかった結果、仕事の運転中でも履修することが出来る『みらぱラジオ』に手を出しました。
本編を観ても、楽曲を聴いても、自分の中ではライブはまだ他人事だったのですが、このラジオ視聴こそが、ライブに行く大きなキッカケの一つになりました。
何故か?
それは「キャストの解像度が著しく高まった」からです。
少し脱線しますが、私はラジオが前から大好きで、住んでいる地域のラジオを、ほぼ毎日聴いていました。
パーソナリティの話、リスナーとの絡み、お約束の流れ、テレビよりもラジオの方が話し手の本質に触れられるような感じ。
私はそういう所が好きなのですが、それは一般的なラジオも、声優やアニメのラジオも同じだと思います。
今までも、友人の勧めで少しだけ声優のラジオを聴いたことはありましたが、私が聴いていたラジオは、どちらかといえば喫茶店にいるかのような静かでオシャレな雰囲気のラジオでした。
しかし、みらぱラジオは「こ、こんなにゲラゲラ笑うのか!?」と驚くぐらい、ずっとバカ騒ぎしていました。
もちろん、良い意味で、です。
あまりの騒がしさに最初だけビックリしましたが、そんな事が気にならなくなるぐらいの圧倒的パッションが、鼓膜と感情を激しく揺さぶり、あっという間にみらぱラジオの虜になりました。
「メッチャ面白いし、価値観や話し方含めてスゴく可愛いな」と、痛感しました。
それと同時に「何故、自分はアニメ観賞のノイズになるからと、キャストに関する情報から遠ざかっていたんだ!?」と激しく後悔し、本編だけでなく、自分の好きな作品に関わっているキャストへの興味が一層高まりました。
そんな私に、うってつけの番組がありました。
それは『せーので!はすのそら!』です。
これは、YouTubeで無料公開されている、蓮ノ空のキャスト陣によるバラエティ番組です。
これが、私がライブに行く大きなキッカケの二つ目です。
ラジオとは何が違うのか?
それは、キャストの表情や動きも楽しめることです。
私は面倒くさいオタクなので「声優ってのは、声の演技をするプロであって、歌はともかく、ダンスや見た目の可愛さまで求めるのはどうなんだ?」と思っていました。
ちょっと待って。
こんなん、もはやアイドルそのものじゃん!?
この驚きは、決して見た目の可愛さだけの話ではなく、何気ない仕草や色々な表情からも溢れていました。
本編を履修して作品に対する感情が高まり、ラジオを通してキャストの内面に惚れ、バラエティ番組を通してキャストの可愛さにノックアウトされた。
こうなったオタクは何処へ行き着くのか。
「ライブ、行くしかねぇッ!」
ここに行き着きました。
これが、私がライブに行こうと思ったキッカケです。
チケット争奪戦に出遅れたので、目の前で推しを観れるとは思っていませんでしたが、それでも「同じ空間に存在したい」「生で見てみたい」という思いから、チケットを管理するアプリをダウンロードするところから始まり、ついにはチケットの購入ボタンを押しました。
・まだライブに行ったことが無い人へ
さて、長々と作品愛を語ってきました。
退屈に感じる人も多かったかもしれませんが、ここからが、タイトルにある『〜ライブに興味はあるけど、まだ行ったことない人へ〜』の部分に繋がります。
ラブライブ!に関係なく、ほぼ全てのライブに通ずると思うので、ご安心ください。
まずは、一言だけ言わせてください。
「ライブは行ける内に行けッッッ!」
では、もう少し詳しく話します。
私もつい先日まで、人生で一度もライブに行ったことが無い人間だったので、ライブに行かないという選択肢を取る人の気持ちが分かります。
「そもそも、そこまで興味が無い」
「気にはなるけど、いつか行けば良いや」
「いつ・どこで、チケットを売ってるのか知らない」
「ライブに行くのはガチ勢ばかりで、初心者の自分は疎外感を感じそう」
「ルールとかマナーとか、色々あって面倒くさそう」
「どういう流れかも分からないし、何に気を付けたら良いかも分からない」
「お金が掛かりすぎる」
ざっと考えられるのはこの辺りでしょうか。
正直な話、どうしようもない部分もあるのですが、ライブに行かない理由を一つ一つ見ていきましょう。
〜そもそも、そこまで興味が無い〜
これに関しては、一言で完結します。
「興味が出たら行け」
後で同じ事を語りますが、ライブはチケット代だけでも、それなりのお金が掛かります。
さらには、会場が家から遠ければ遠いほど、交通費や食費、場合によっては宿泊費も掛かります。
「数万ぐらいポンと払えますよ」という人でもない限り、興味が無いのに無理に行く必要はありません。
雰囲気だけ気になるのであれば、ライブ映像をサブスクやレンタルで観たり、行ったことのある友人がいるのであれば、友人に感想を聞いてみる事をオススメします。
理想は、友人と一緒に鑑賞会をすることです。
その友人がライブを楽しんでいるのであれば、絶対に楽しさを伝えようとしてくれるはずです。
映像を観たり、話を聞いて興味が湧いたら、現地への参加を考えてみてください。
〜気にはなるけど、いつか行けば良いや〜
気持ちはよく分かりますが、ちょっと待ってください。
この考えは、それなりのリスクを背負っています。
何故か?
それは「今後もライブがあるかは分からないから」です。
「いやいや、そんな。ライブが開けるぐらい流行っている人達が、突然ライブを開けなくなるレベルで廃れるわけないでしょ」と、笑う人もいるかもしれません。
本当にそうでしょうか?
事件事故、怪我、病気、生活の変化、天災。
具体例を出すと、薬物所持等の犯罪、交通事故、体調不良、何かしらの病気、結婚や引退、コロナウイルスのような感染症、大地震。
これらが起こらないと、何故断言出来るのでしょうか?
推しでなくとも、ニュースやSNSで、これらが原因となって、活動やイベントが中止になるのを見かけた覚えがありませんか?
さらには、ライブが開かれないという可能性だけでなく、先程挙げた項目により、アナタがライブに行けなくなるかもしれません。
「いつか行けば良いや」の「いつか」が、抗うすべの無い理不尽なナニかで失われるかもしれないのです。
行ける時に行くべき理由は、もう一つあります。
私が観に行った5thライブ。
とても楽しめた事は紛れもない事実ですが、実を言うと、最推しは既に卒業していました。
「観に行こうと思った頃には、推しがステージからいなくなってしまった」
理由はどうあれ、推しがステージで観られなくなる可能性は、確かに存在するのです。
そうならないためにも、行ける時に行くべきです。
〜いつ・どこで、チケットを売ってるのか知らない〜
ごめんなさい。
コレに関しては、ライブによって違うと思うので、公式サイトやSNSの公式アカウントから、情報を探してください。
私の場合は、公式サイトからチケット購入サイト(アプリ)でもある『eプラス』に移動しました。
チケットの購入から入場時の手続きも一括で行えるアプリだったので、表示される説明の通りに、登録と購入手続きをすれば良いと思います。
クレジットカードやコンビニ支払いを選べたので、自分に合う支払い方法を選びましょう。
他のライブは分かりませんが、チケットはざっくり一万円ぐらいでした。
チケットを買うにあたって、ライブに行こうと思うまで知らなかったことがありました。
それは『ライブのチケットは、思っていたよりも早く販売が開始される事』です。
特に、先行抽選のようなシステムがある場合、2ヶ月前とか、早いと4ヶ月前とかも普通にあります。
なので「12月ぐらいにライブがあるらしい」と知って、12月に入ってからチケットを探すのでは少し遅いです。
私は、公演の一週間前にチケットを購入出来たので、必ずしも何ヶ月も前から準備しなくても大丈夫だと思いますが、人気の度合いや会場のキャパによっては、公演ギリギリに動き出すのでは、チケットを買えない可能性もあります。
早めに動き出しても、チケットが抽選形式の場合、外れる可能性もあります。
なので、行くつもりであれば、早めの情報収集とチケット購入を強くオススメします。
おまけ情報として、チケットが連番で買えるライブもあります。
連番とは、簡単に言うと『仲間内で隣り合う席を確保するシステム』です。
なので、ライブに行く仲の良い友人がいるのであれば「一緒に行かない?」と、誘ってみても良いかもしれません。
知ってる人がいるだけで安心しますし、ライブの楽しみの一つは”終演後の感想会”だと思うので、同じライブの感動を分かち合える友人がいるのであれば、是非一緒に行ってみてください。
〜ライブに行くのはガチ勢ばかりで、初心者の自分は疎外感を感じそう〜
これは、結構心配だと思います。
私も、アイドルのライブは観客も一体になってるイメージがあったので、後に語るトイレ問題の次ぐらいに心配でした。
実際、ライブが始まる前から、自分の周りには気合の入ったTシャツや法被を身に纏った人達ばかりがいて「うわぁ、ガチ勢だ」「間違えたら怒られたりしないかな?」と、内心ビビってました。
ライブが始まってからも、イントロが流れる前から「◯◯だぁッッッ!!」と周りは大騒ぎし、皆が予習済みかのように、息の合ったコールを叫んでおり、コールのタイミングもライトの振り方も、何一つ分かっていなかった私は「な、なんだなんだ!? なんでセトリを知ってるの!? なんで初披露の曲でコールが分かるの!? ツアーのDAY1だぞ!?」と、結構戸惑いました。
コレを聞いて「私じゃ無理かも」と思ったそこのアナタ!
安心してください。
全員が全員、ちゃんと出来てるわけじゃないです。
本当に。マジで。
ほぼ一番後ろで見ていたので断言出来ますが、違う色を振っていたり、なんかズレていたり、フライングしていたり、踊ってたり、頷くだけで特に何もしてない人も普通にいます。
そもそもの話、普通の人はステージ中はステージにいる推しを見ています。
ぶつかったり、視界を邪魔したりといったトラブルが無い限り、誰も周りの事なんか見てません。
『周りに合わせたいなら真似をすれば良いし、そう思わないなら、迷惑をかけない範囲で好きにすれば良い』です。
初心者とか関係なく、たくさん楽しみましょう。
〜なんかルールとかマナーとか色々あって面倒くさそう〜
何のライブに行くのかによって、細かいルールやマナーは変わると思うのですが『人に迷惑をかけない』という、人として至極当然な事を守れば、何の問題もありません。
「いやいや。ネット見てると、ヤバイ奴の話が流れてくるけど?」と思ったそこのアナタ!
否定はしません。
正直な話、常識が通用しないバケモンはいるらしいです。
私は直接観測してませんが、私が参加したライブにもバケモンがいたらしく、SNSで不満をぶち撒けてる人がいました。
ただ、ネットで話題になるのは、良識のあるファンではなく、常識の無いバケモンの方なので、SNSだけ見てると「ヤバい奴しかいないのか?」と思うかもしれませんが、それは本当にごく一部です。
ごく一部ではありますが、運が悪いと遭遇するかもしれません。
しかし、こればっかりは対策のしようがありません。
なので、祈りましょう。
祈ると同時に、自身がバケモンにならないように注意しましょう。
〜どういう流れかも分からないし、何に気を付けたら良いかも分からない〜
細かい流れはライブ毎に違うと思いますが、私のライブ当日の流れと、行ったから分かった注意点をお話しします。
まず、当日の会場でのグッズの物販。
私が行ったライブは17時半開演だったのですが、物販開始は10時半でした。
混雑防止なのか分かりませんが、物販開始と開演までの間に、随分と時間が空いていました。
「ふぅん。時間に余裕がありそうなら、グッズは現地で買おうかな」と思ったそこのアナタ!
先にインターネットでグッズを買えるのであれば、インターネットで買いましょう。
何故か?
理由は二つあります。
まず、当日の物販は混みます。
早起きが得意な私は、朝早く家を出て、物販開始の一時間前から並ぶことにしました。
「いやぁ、さすがにこんなに早く来る人いないっしょ。だって、事前にインターネットで買えるんだから」
甘すぎました。
めっっっっちゃ並んでました。
あまりの行列の長さに「今からコレに並ぶの?」と、絶望しました。
欲しかったグッズは、無事に全て買えたのですが、買い終わった時には、販売開始から一時間経っていました。
一緒に行った友人曰く「今回はだいぶ早い方」と言っていたので、皆さんも一時間以上並ぶぐらいの覚悟をして行きましょう。
二つ目の理由。
それは、現地でグッズを買うと荷物が増えます。
別に荷物が多くても入場時に怒られるわけではありません。
ただし、自分の荷物は基本的に自分の足元か椅子の下に置くのですが、椅子の下に収まらないようなデカ荷物の場合、周りに迷惑をかけたり、皆が立って見てるのに、自分は立てないみたいな事態になりかねません。
なので、荷物は小さければ小さい方が良いです。
会場に荷物を預けられる場所があれば良いですが、無かった場合、大きな荷物を持ったまま席に着くことになるので、駅や宿泊先に置いてくるのが良いと思います。
会場近くのコインロッカーは埋まってる可能性が高いので、帰りに通る駅や宿泊先、ちょっと離れた駅のコインロッカーがオススメです。
物販の話が終わったので、次は開場と開演の違いです。
開場と開演の違いをちゃんと説明できますか?
なんとなく分かると思うのですが、開場と開演は1〜2時間ズレています。
具体的に言うと、開場の1〜2時間後に開演します。
何故か?
当たり前といえば当たり前ですが、何万人という数の人間が一度に集まったら、自分の席に座るまでに、どう頑張っても時間が掛かるからです。
「なるほど。物販が混むって事は、当然入場時も混みそうだから、早く行く必要があるのかな?」と思ったそこのアナタ!
個人的には、早く行く必要は無いと思います。
何故か?
多少の余裕はあった方が良いですが、トラブルが無ければ、スムーズに席に着く事が出来たからです。
それよりも大きな理由があります。
それは、一度入場すると、基本的に外に出られないからです。
「一度入ったら出られない? だから何? ライブ終わるまで出るわけないじゃん」と思うかもしれませんが、一つ重要なポイントがあります。
『会場のトイレはメッチャ混みます』
これを聞いて「男の俺は関係ないな」と思ったそこのアナタ!
甘すぎます。
私が行ったライブは、ファンの男性比率が高いライブだったので、女性用トイレは大渋滞になっていませんでしたが、男性用トイレはかなりの大行列でした。
何人並んでいるのか数えたわけではないですが「男性用トイレにあんなに沢山の人が並んでいるの初めて見た」ってレベルで並んでました。
そうは言っても、男性は回転が早いので、大行列でもそこまで待たされないと思いますが、混んでいるということは覚えておきましょう。
女性に関しては、言わずもがなですね。
トイレ問題について、単純明快にして確実な対処方法があります。
『会場に着く前に済ませておこう』
これに尽きます。
理想の流れは、会場に着く前に、空っぽになるまで出しておいて、会場に着いて、自分の席に座って、ちょっと経ったらライブスタート。
ライブが終わって、外に出てもしばらくトイレに行く必要無し。
なのですが、立地や混雑具合で思い通りに話が進むわけじゃないので、ある程度割り切るしかありません。
「そこまで言うって事は、ライブってトイレ休憩が無いのかな?」と思ったそこのアナタ!
大丈夫です。
トイレ休憩という名目ではありませんが、出演者の着替えや休憩、準備のための空き時間があります。
MCがあったり、映像が流れたり、とにかく会場の雰囲気がパッと緩むので「コレが小休憩かなぁ」と、分かると思います。
この時間になると、一部のファン達が一斉にトイレに駆け込むので、トイレに行きたいのであれば、トイレに駆け込むファンに紛れて行きましょう。
言い方を変えると、このタイミングを逃すと、他に行くタイミングがありません。
ホントのホントに限界の時は仕方ないですが、ライブ中は道を譲ってもらうのが大変です。
MCや映像が気になっても、トイレに行きたいのであれば諦めましょう。
体質やその日の体調等あって、トイレ事情でイラッとするかもしれませんが、トイレを我慢しながら楽しむ事は無理ですし、かなりキツいと思います。
繰り返しますが、人としての尊厳を失う前に、トイレに行きましょう。
もう一つ注意点があります。
ライブによって違うかもしれませんが、私が行ったライブは『ライブ終了◯◯分前からトイレ使用禁止』の貼り紙が出されていました。
なので「ライブ終わったらダッシュでトイレに駆け込もう」と思っていると、大変なことになってしまいます。
これは憶測ですが、ライブ終了後もトイレを利用可能にしていると、いつまでも会場の片付けや点検が出来ないから、観客に早く出てもらうために使用禁止にしているのだと思います。
なので、ギリギリの状態でライブを終えるのではアウトです。
ライブの案内や会場のトイレを確認して、ライブ後に使用可能かどうかは見ておいた方が良いかもしれません。
切実なトイレ問題の話をしたので、次は持ち物の話をしましょう。
と言っても、先程「荷物を小さくしろ」という話をした通り、持ち込むべき物は『財布と携帯とチケットと応援グッズぐらいしか無い』のですが、夏場は重要なモノがあります。
飲み物です。
まだ冬のライブを経験していないので、冬はどうなのか分かりませんが、10月頭の屋内ライブはかなり暑かったです。
会場に入るまでの私は「夏は暑いと噂の某ドーム(ネットの知識しか無いので名前は伏せます)と違って、空調設備もちゃんとしてそうな会場だから大丈夫でしょ」と、思っていました。
そんなことはありませんでした。
トイレの心配よりも、熱中症の心配をするぐらい暑かったです。
ライブの熱気なのか、人混みの熱気なのか、単純に室温が高いのか分かりませんが、始まってから終わるまで、私はずっと汗をかいてました。
ただでさえ暑いというのに、人が密集した空間で、ライトを振ったり声を出したりするので、水分補給無しで突破するのは無理です。
死にます。
なので、飲み物を持っていきましょう。
塩分補給も出来て、なおかつ利尿作用の無い飲み物が良いと思います。
「飲むとトイレ行きたくなるなぁ」という気持ちは分かりますが、熱中症になったら元も子もないので、体調を気にしつつ、適度な水分補給をしましょう。
コレは友人に聞いた話なのですが「2月に某ドームで行われたライブは寒すぎて大変だった」と言っていたので、経験者の友人が居るのであれば、行く時期と会場を伝えて、アドバイスを貰ったほうが良いと思います。
私が行った10月頭の国立代々木競技場第一体育館の2階は暑かったです。
ライブ後に下に降りたら、かなり涼しく感じたので、階によって違うかもしれません。
次は、遠い席だった時の感想です。
「高い金払ってるのに、遠い席になるのは悲しい」
分かります。
映画館と違って、席は基本的にランダムなので、近くの席かもしれないし、遠い席かもしれません。
「遠い席だと楽しくなさそう」
私も、行くまではそう思っていました。
でも、それは違いました。
遠い席だったから、アイドルの表情や衣装がちゃんと見えなかったけど、スゴく楽しかったです。
強がりでも無ければ、自分を騙してるわけでもありません。
理由は、会場の熱気、ステージの演出、生声、歓声。
そういった『ライブでしか味わえない一体感を、全身に浴びる事が出来た』からです。
急に冷めた事を言いますが、純粋に歌だけを聴きたいのであれば、CDを買うべきですし、推しの顔をハッキリと見たいのなら、ライブに行くのではなく、写真集なりBlu-rayを買うべきでしょう。
しかし、ライブには、写真にも映像にも切り取ることが出来ない”熱”があります。
ファンの歓声。
歌とダンスで疲労が蓄積し、上がる息、絶えず流れる汗。
時には振り付けや歌詞を間違えたり、音程が外れることもあるでしょう。
それらは、人によってはノイズかもしれません。
ですが、私はそれこそがライブの醍醐味ですらあると思います。
繰り返しますが、ノイズ無しの完成品だけ摂取したいのであれば、CDを買うなりMVを見た方が良いです。
会場まるごと芸術作品になっているのが、ライブなのです。
どうか、全身でライブを浴びてみてください。
何故、こうもライブに通う人がいるのか、なんとなく分かると思います。
仮に分からなかったとしても、今後ライブのために散財しなくて済むと考えたら、良い勉強代になると思いませんか?
ライブにハマると、出費が大変なことになります。
引き返すキッカケがあるのなら、それはそれで良い事だと思います。
話が脱線したので、戻します。
「ライブの一体感とか、そういうのはともかく、見えないのは嫌。そうだ! 双眼鏡でも持っていこう!」と思ったそこのアナタ。
否定はしませんが、双眼鏡はあまりオススメしません。
何故か?
荷物が増えるからという理由もありますが、歌って踊るアイドルを双眼鏡で捉え続けるのは結構大変で、双眼鏡で追い続ける事に神経を使ってしまうからです。
ライトも振れないし、大歓声の中で双眼鏡を覗き込んでいると、歌もちゃんと耳に入りません。
周りのファンはライトを振ったり、時にはジャンプしたりするので、ぶつかった時に双眼鏡を覗き込んでいたら危ない気がします。
私も、最初のうちは双眼鏡を覗いていましたが、すぐに片付けました。
アイドルの表情をアップで見たいのなら、双眼鏡を覗くのではなく、ステージの近くで撮影しているカメラの映像が、ライブ会場の大きなスクリーンに映し出されているので、それを見た方が早いと気が付いたからです。
そんなスクリーンも、途中から見る頻度が減りました。
何故か?
「スクリーンに映る映像は、後々Blu-rayで観られるだろう。それだったら、この席だからこそ見える景色を楽しもう」と思ったからです。
スクリーンを全く見なくなったわけじゃないですよ。
要所要所では、スクリーンを見てました。
ただ、繰り返しになりますが「スクリーンに映る映像は後々Blu-rayになるんだろうなぁ」と思ったら、わざわざライブ会場でその映像を見るよりも、現地の景色を目に焼き付けたほうが良いかなと、私はそう思っただけです。
ここに関しては、人によると思うので、真似しなくて良いです。
遠くて見えないのであれば、双眼鏡を使うも良し、スクリーンに釘付けになるも良し。
好きに楽しみましょう。
ライブの見方についての話が終わったので、ライブ会場から帰る際にも注意点があるという話をしようと思います。
「いやいや。今の御時世、スマホあるんだから迷うこと無いでしょ」と思ったそこのアナタ!
70点です。
何故か?
『ライブ終了直後は、会場周辺がメチャクチャ混む』からです。
例えば、ライブを観るために一万人集まったとしたら、ライブ終了後に一万人が一斉に帰ろうとするわけです。
それも、公共交通機関の選択肢が少ない場所の場合、ライブに参加したほぼ全員が一斉に、同じ駅なりバス停に向かうわけです。
スムーズに辿り着くことが出来ればかなりマシな方で、駅やバス停までの長い行列に巻き込まれて、想定より時間が掛かってしまう可能性が高いです。
というか、それが普通です。
「会場から駅まで、徒歩でX分ぐらいだから、この時間の新幹線を予約しておこう」と、安易に予定を組むと間に合わないかもしれません。
そもそも、ライブの終了時間は、目安はあるものの決まっているわけではありません。
同じライブのDAY1とDAY2でも、セトリやMCの違いで終了時間が変わります。
人混み問題とライブ終了時間不明問題の二点より、帰りのスケジュールは余裕を持たせる必要があります。
ちなみに私は、出入口に近いエリアに座っていた事と、ライブ終了直後から周りの猛者達が一斉に出口へ向かった事が重なったので、猛者達の真似をしてかなり早く外に出られました。
しかし、ステージ近くの席にいた友人達は、会場から出るだけで5〜10分ぐらい掛かっていました。
そこから、長い人波に揺られながらの進行だったので、合流するまでにさらに時間が掛かりました。
解決策という程では無いですが、ライブ後に食事等の寄り道をして、混雑する時間帯の公共交通機関を避けるという手段があります。
ただし、一つ注意点があり、ライブが夕方から始まる場合、終わる時間が遅くなる場合があります。
ラストオーダーの時間を過ぎてしまっている可能性があるので、食事をするつもりであれば、行くお店の下調べをしておく必要があります。
物販、入場、現地の状況、トイレ、飲み物、帰り道。
この辺りが、ライブ初めての人が心配する項目だと思います。
最後に、あまり触れたくなかった問題が残っています。
〜お金が掛かりすぎる〜
ライブに行き慣れてる人からしたら「チケット代? ライブの感動を全身で味わえると考えたら、そんなに高くない。むしろ安い」と思うかもしれませんが、行ったこと無い人からしたら、チケット代はかなり高く感じます。
ライブの規模によるかもしれませんが、私のイメージするチケット代は手数料込みで1万円ぐらいです。
そこに、会場までの交通費。場合によっては、宿泊費も掛かります。
気軽に行けるような大都会組を除きますが、片道1万円の日帰り可と考えても、ライブに行って帰るだけで3万円掛かります。
さらに、外食だったり、物販での出費があります。
社会人であれば「払えないことはない」と思う金額かもしれませんが、学生にとってはかなりの出費というか、親の協力無しに支払うのは困難だと思います。
そうですよね?
少なくとも、私の家だったら不可能です。
また、社会人であっても、皆が皆、趣味にお金を突っ込めるわけではないので、難しい人もいると思います。
「じゃあ、どうすれば良いんだ?」と思ったそこのアナタ。
申し訳ありません。
お金の話だけに限らず、ライブが行われる事が多い土日に休みが取れないような職種の方もそうなのですが「不可能じゃないにしても、あまり現実的ではない」という方は、たくさんいると思います。
そういった方々の問題を解決出来るような名案を、私は提示する事が出来ません。
「解決策が無いなら、この章いらないだろ」と思ったそこのアナタ!
全くもって、その通りです。
まともな編集者がいれば「『お金が掛かりすぎる』の項目は、話が散らかるだけで、読者にとって得るものが無いからカットしろ」と言われるでしょう。
しかし、それで良いのでしょうか?
駄目です。
何故か?
私は元々、ライブに行こうと思わなかった人間です。
行かなかった理由について「キャストへの興味が〜」と語りましたが、お金が掛かるという点も、理由としては大きなモノでした。
私のキャストに対する変なコダワリは、言ってみれば私個人の問題ですが、お金に関しては全ての方に共通です。
それなのに、お金というセンシティブかつ最も重要ともいえる内容に触れず「ライブ最高! コレを読んだ君もライブに行こうよ!」などと語ったのでは、あまりにも薄っぺらいじゃないですか。
少なくとも、私のような捻くれた人間は『肯定的意見しか存在しない文章は信用に値しない』と思っているので、現実面というか、マイナス面にこそ触れたかったのです。
少し前にお話したバケモンの話も一緒です。
バケモンの存在なんて、わざわざ言う必要なんか無かったのです。
「お前の好きな◯◯のファンってヤバイ奴いるよな」などと、言われたくないでしょう?
ただ、存在するのは事実です。
ファン層が男性メインだろうが、女性メインだろうが、どこの界隈にもバケモンはいます。
偏見などではなく、何百何千何万という人が集まるのだから、当然の話です。
「なんか、マイナス面の話題になった途端、やけに熱が籠ってんな」と思ったかもしれません。
ですが、この熱い語りこそ、私に筆を執らせた衝動でもあります。
「ライブに普段から行ってる奴、ライブの良い所しか言わねぇ〜」
「正直な話、イマイチ信用なんねぇ〜」
「でも、行ったこと無いから実際どうなのかよくわからねぇ〜」
「そもそも分からない事多すぎ〜。でも、行くつもりがそんなに無いのに、色々調べるのは面倒くせぇ〜」
などと、ゴチャゴチャ抜かす過去の私のために書いたのです。
言い変えれば、捻くれた人間が書いた、ライブの実体験レポートというわけです。
一つでも、学びになったのであれば、幸いです。
・まとめ
さて。
随分と話が散らかってしまい、話の本筋がブレてしまったかもしれないので、私がこの話を通して伝えたかった事を記して、終わろうと思います。
「ライブは行ける時に行くべき。金銭面や時間の問題があるのであれば、無理をしない」
「ライブに行ったことのある友人や、同じライブに行こうとしている人がいたら、相談すること。
私がここに記したのは、あくまで私が人生初のライブで感じたことなので、アナタの友人の方が詳しいはず。
そして、一緒に行ったほうが心強いし、感想を語り合えて楽しい」
「チケットの販売は公演日より数ヶ月前から始まる。ただし、チケットが完売していなければ、直前でも買えるので、公式サイトを確認すること」
「会場での物販販売でグッズを買うつもりがあるのなら、ある程度早めに行った方が良い。ただし、入場するだけであれば、開演に間に合うぐらいの時間に行けば良い」
「会場に入る際には、荷物は少ない方が良い。宿泊先やコインロッカーに預けておくこと」
「入場列や入場口が席によって違う場合があるので、会場の案内をちゃんと確認すること」
「可能であれば、会場に入るまでにトイレを済ませておくべき。ただし、入場後もトイレに行けるので、心配しすぎないこと」
「夏場は特に、飲み物の持ち込みを忘れないこと」
「人に迷惑を掛けなければ、所作が分からなくても問題ない。めいいっぱい楽しむこと」
「帰りは参加者が一斉に退場する。混雑するので、ギリギリのスケジュールを組まないこと。可能であれば、周辺で時間を潰すことをオススメする」
以上、まとめでした。
拙い文章ではあるものの、伝えたかった事は書き切りました。
これを読んで「ライブ、行ってみようかな」と思っていただけたら幸いです。
「なんで、チケット抽選のライバル増やすような事をするの?」と思ったそこのアナタ!
抽選のライバルが増えるのは嫌だけど、推しに空席を見せたくないからに決まってるでしょうがッッッ!
冗談はさておき「ライブに興味はあるけれど、どうにも最初の一歩を踏み出せない。そんな誰かの背中をそっと押せたら良いな」というのが本心です。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。




