ガザ地区に対する思い
人が殺されていることはとても悲しい。私と同じイスラム教徒が殺されていることも悲しい。
わたしが住んでいるジャワ島には、イスラム教徒やキリスト教徒、多様な宗教を信仰する人がいて、お互いを認めあって共存している。ユダヤ教徒とイスラム教徒が共存できる日がきてほしい。
ジャワはパレスチナ難民やアフガニスタン難民を受け入れているため、何回か難民出身者に会ったことがある。わたしが以前会ったのはアフガニスタン難民出身者だった。彼には同じくジャワに逃れてきたペルシア人の妻がいて、小学生になる息子さんと娘がいた。元日本人と元アフガニスタン人と元ペルシア人がバナナの木の下でマレー語で会話をしているのを見た近所の人が、唯一の共通言語がマレー語なのねと笑っていたのを思い出す。
彼は私と同じイスラム教徒であり、移民であり、父であり、一所懸命働いていた。彼は中古バイクの販売で生計を立て、子供を学校に行かせていた。妻の父がバイクを売りに出して、その買取にペルシア人の奥さんとやってきて、そういう経緯で会った。
彼はバイクを売ってくれてありがとうと言った。難民であったり、苦しい環境でも諦めない商売人の魂に触れて、元気をもらった。彼は別れ際に言った。アフガニスタンにいた時、日本やアメリカは攻撃してくる悪い国だと思っていたと。でもわたしと話して、会ってみないと分からないものですねと。ジャワに移住した元日本人と元アフガニスタン人はこうして分かり合えた。
ユダヤ教徒とイスラム教徒
いつか分かり合えるまで、憎しみが無くなりますように、アラーの神に祈ります。