用語解説と魔法習得
しばらくして俺達は、目的のダイナソー共和国のその眼前まで来ていた
「あそこがダイナソー共和国か」
崖の上から見ると、草原の真ん中に
世界遺産でよく見るようなレンガ造りの西洋建築の大きいお城とその周りに城下町とそれを囲う城壁があった
じいさんが言うにはこの世界の情勢や事情はこうだ
まずこの世界、とりわけこの大陸に限った話だが
お前らの世界でいう肌の色が違う人種といったものに近い概念が存在し、この世界では三つの種族と一つの恐竜達に分かれておる
三つは人間と獣人と魔族じゃ
一つは人間じゃ、これはクサカベの世界の人間とおおよそ変わらんじゃろう
儂が見てきた人間の進化同様、猿から人へと「適応」したんじゃ
違うのは肌の色で差別されるようなことは無いことか
二つ目は獣人じゃ
遥か昔人と動物が神の手により混ざり、動物やモンスターなどの魔族の特徴が体に遺伝子刻まれてる人間
耳や尻尾が生えてることが多い
大陸のは獣人は3~4割ほど
普通の人族より強いので特別意識を持っておるのじゃ
クサカベ達を襲った先ほどの兵士達も獣人じゃ
奴らがに尻尾が生えとったじゃろ?それに倒した兵士の装備を剥いだ時耳が生えてたはずじゃ
「あ、言われてみれば・・・確かに」
人間と恐竜を見下してる者も多い、町へ寄るときは気を付けるんじゃぞい
三つめは魔族じゃ
異世界から来る世界を滅ぼさんとする脅威
クサカベの世界にもドラゴンやゴブリンという概念があるのじゃろ?それと同じじゃ
容姿は人型から異形まで様々
普通の人間や肉食動物の数倍の力を持ち
肉食恐竜と持つパワーでやっと同等
とにかく謎の多い奴らじゃ
今奴らは「バイオジェイン帝国」と手を結んでこの世界を滅ぼさんとしとるんじゃよ
そして最後は恐竜、まぁこれは正確には人種ではないが
この世界では数の上で人間と獣人、そして魔族につぐ繁殖速度を誇る種族じゃ
そして恐竜じゃ
しかし彼らはこの世界では酸素濃度によって
その強さを制限されておる、酸素濃い所ならば恐竜は強いが
逆に薄い所では恐竜は簡単に捕獲されてしまう
恐竜達がさっき檻に捕らわれていたのはそういうことじゃ
次は世界情勢と宗教じゃな
この大陸には大きな国家が二つと後は小国の寄せ集めといった具合じゃ
一つアニマール王国じゃ
獣人の国と呼ばれており
獣人が王様の国で住人の大半が獣人で獣人が沢山おる
差別意識が強く、世界は獣人が支配するといった考えのもと
他国へ侵略戦争を仕掛けておる
そして、酸素濃度が低い場所中心に各地で恐竜を乱獲しておる、ある目的の為
それはバイオジェイン帝国に売る為じゃ、理由は後で説明するがアニマール王国は
表向きは帝国と対立しとるが裏では手を結んでいるらしいとらしいと噂じゃ
そして異世界から召喚した勇者一行を擁立している
次にに説明するのがそのバイオジェイン帝国じゃ
他国を侵略して圧政をしく悪の帝国
魔族と協力関係にあって
強力なモンスターを戦力とする
しかもそのモンスターを錬金術で生成してるそうなのじゃが
その材料は・・・恐竜じゃ
先ほども言った通り、アニマール王国から捕獲した恐竜を買い付けておるのじゃ
バイオジェイン帝国にはもう恐竜は一人残らず消えてしまってのじゃからな・・・
「・・・・・・恐竜を・・・・だと・・・!」
「そんな・・・ひどすぎるわ!」
その言葉を聞いた瞬間、俺の背筋にひやりと悪寒が走り
同時に帝国に対する怒りもわいてきた
大好きな恐竜を殺して材料にしてモンスターを作ってるだと・・・?
そんなこと許せるはずがなかった
最後にこれから儂らがいくのは「ダイナソー共和国」じゃ
大地と海に接する半島形状の国、周辺の島々
人間と獣人と仲よく手を取り合い支え合い生きる国で
昔から恐竜と共に生きることを是とする民族性がある
そして、ここから少し厄介問題があるのじゃが
彼らダイナソー共和国はというカオス宗教というものがあり
恐竜を神の使い、神聖なものとして見ている
実際国民のほとんどが草食恐竜を良きパートナーとして共生してる
肉食恐竜も積極的に保護活動を行っている
その点で帝国と相容れない思想の対立があり、軍事的衝突が何回も起こっておるのじゃ
一方である一頭の肉食恐竜に対しては畏怖している、彼女の怒りを鎮める為の生贄を捧げる程じゃ
そいつの学名はティラノサウルスレックスじゃ
何か嫌な予感がする
「・・・まてよ、そいつの名前って」
ティラノサウルスで誰もが恐れる力を持っている奴を俺は知っている
あの時、俺は奴に食い殺された、家族も一緒に
「レクシィ.jrじゃ」
「この世界に来てやがったのか、あいつ!」
俺の瞳が怒りと・・・恐れに変わる
「しかも、犠牲者が・・・なんてことだ」
あの時のことを思い出すと、恐怖で足の震えが止まらない
「そう悲観するでない、起きてしまったことはどうにもならん」
「落ち着けクサカベ・・・ふぅむ、どうやら女神とやらは一筋縄ではいかぬ奴なようじゃ」
俺はそうアノマロカリス爺さんになだめられる
そういえばそうだ、あのリリスとかいう女神
レクシィまでこっちに転移させるなんて何を考えてやがる
少なくても女神は俺達の味方なんて考えは捨てた方がいいな
「もしレクシィが人を襲うなら、俺は生贄なんて犠牲は認められない」
これ以上、犠牲者を出したくない一心で感情的な言葉が出てしまう
「奴のことが憎いと言えば噓じゃない、家族を一度殺されたんだ
でも、あいつだって身勝手な欲望で勝手に作られた命なんだ・・・」
「なんとかしてレクシィをとめる」
そう俺は皆に決意を話す
「じゃがクサカベ・・・丸腰でいけば死ぬぞい」
「兵士から剥いだ剣なぞなんも役にはたたん」
「イモガイのライフルもあの一発が最後だったしね・・・」
それもそうだろうな、拳銃程度なら平気なティラノサウルスに中世の武器しかも近接武器が通用するとは思えない
そこで俺はあることは思い出した
あの時、悪い獣人の魔法使いが魔法を使っていたことを
「そうだ爺さん、俺に魔法を教えてくれ」
「詠唱が少なくて、発動までタイムラグが少ない、習得が容易なものを頼む」
「魔法を?うーむそれだけでは勝てんがないよりいいじゃろう魔法の使い方を教えてやろう」
その後俺はアノマロカリス爺さんから短時間練習で習得出来る魔法をいくつか習得した
時間が無いので習得するのは詠唱が少なくて、発動までタイムラグが少ない、習得が容易なものだ
魔法の練習中、考えていた
俺がこの世界でやりたいこと、目指すべき世界
恐竜と友達になり、恐竜共存する
そうそれは
恐竜王国




