漫才:気にしてもしょうがない
ツッコミ「どうも~」
ボケ「どうも~」
ツッコミ「しかしなぁ、この頃思うんだけど」
ボケ「何を?やっぱり、君は悩む姿がぴったりだね」
ツッコミ「どういう姿だよ!しかし、聞いてほしい」
ボケ「なになに?」
ツッコミ「歩きスマホする人多すぎじゃない?」
ボケ「そうだね。何処に行ってもいるね」
ツッコミ「本当にじゃまでさ、何なのって言いたい!下向いてSNSやってるだけでしょ?」
ボケ「いや~、みんな時間を大切にしているんだって。人それぞれじゃない」
ツッコミ「なんか、君。優しいじゃない、どしたの?」
ボケ「はぁ~、心が狭いんだよ、君は」
ツッコミ「そうかな。イライラしすぎかもしれんね」
ボケ「たかだか歩きスマホでしょ?」
ツッコミ「まあな」
ボケ「でも、僕の前をスマホ見ながら歩いてる奴だけは許せん……」
ツッコミ「あれ?」
ボケ「何で僕の前をのんびり歩くんだ!とくに階段でスマホ見ながら歩く奴!邪魔でしょうがない!許せん!!!」(徐々に怒りをあらわにする感じ)
ツッコミ「ちょっとちょっと、それを歩きスマホって言うんですけど?」
ボケ「はぁ?そうなの。ほんとにムカつくわっ!歩きながらスマホ見る奴!」
ツッコミ「ま、まぁ、良いけど……。それにしても電車とかカフェなんかで横に鞄置いて座る人いるでしょ?」
ボケ「いますね」
ツッコミ「あれも許せんよな」
ボケ「えぇ?なんで?どこが許せないの?」
ツッコミ「だって、自分の席だけじゃなくてもう一つ占有するわけでしょ?何なんだよって言いたい!」
ボケ「はぁ~、横に誰か座って何か見られるのがいやなんでしょ?良いじゃ無い、その人の自由なんだし」
ツッコミ「また、君は優しいな」
ボケ「心が狭くなったら駄目だよ」
ツッコミ「まあな、分かった。もっと大きな心を持たないとな」
ボケ「だけど、僕が座った横にある鞄は許せんな」
ツッコミ「い、いやいや……。その話しているだけど」
ボケ「目の前に椅子があるのにそこに置かないでわざわざ何で横に置くんだよ!あり得ないでしょ!僕の横に置く理由を知りたい!」
ツッコミ「むちゃくちゃ心せまいじゃない!」
ボケ「はぁ……、はぁ……」(興奮気味で息が荒く)
ツッコミ「落ち着いてぇ~!」
ボケ「ふぅ~」(深呼吸)
ツッコミ「すぐに落ち着いて良かったわ。あとさ、カフェなんかでオンライン会議する奴もいるっしょ?」
ボケ「あぁ、そんな人増えたね」
ツッコミ「あの声、何とかならないの?」
ボケ「はぁ~、彼らだって急用で会議しているわけでしょ?」
ツッコミ「まぁ、そうかもしれないけど。お店も注意すれば良いのにさ」
ボケ「彼らも大声でやりたいわけじゃないでしょ?おしゃべりしている人と思えば良いじゃない」
ツッコミ「まあ、そういう人もいるしな」
ボケ「だけどな……」
ツッコミ「また始まりそうだな」
ボケ「僕が小説書いている横でやらないでほしい!」
ツッコミ「やっぱり始まった~!」
ボケ「丁度、感動的なクライマックス場面なのに、横で遠慮なく声を上げやがって許せん!」
ツッコミ「君、小説書いているの?」
ボケ「イライラして書けるかぁぁぁぁ!!!そりゃ、席を替えるわ!」
ツッコミ「こっちの話聞いていないね。しかし、ついさっきの話みたいなんだけど」
ボケ「あぁ、しかも横に鞄置きやがってっ!」
ツッコミ「その席もか~い!」
ボケ「歩きスマホもしやがってぇぇ!!」
ツッコミ「どうやってぇ?!座ってるんでしょ?」
ボケ「あぁぁ、もうイライラするわ!こんな世の中に誰がしたっ!スマホと鞄とパソコンなんて消えてしまえぇぇぇ!」
ツッコミ「いやいや、このコントもパソコンで書いているんでしょ……」
ボケ「はぁ……、はぁ……」
ツッコミ「パソコンで書いているんですよね?」
ボケ「くそっ!歩きながらパソコンで小説書くわっ!」
ツッコミ「いい加減にしなさい!」
ボケ「ありがとうございました~」
ツッコミ「ありがとうございました~」