1話:☆ドキドキ異世界初潜入☆
初投稿かつ初めて文章というものを書きます。対よろです。
気づいたら路地裏にいた。おかしい。昨日はいつも通り高校から帰宅しご飯を食べて、風呂に入って寝たはずだ。それが気づいたら路地裏だ。意味不明すぎる。そもそもここはどこだ?少なくとも今まで生きてきて来たことのある場所ではない。とりあえず明かりのある方へ行くか………。
通りへと出たが、やはりどこなのか分からない。昔行った、大阪の日本橋のような雰囲気だ。特に気になることはない。強いて言えば女性が多いくらいだろうか。…………?というか女性が多すぎやしないだろうか。こんなに女性が歩いてる街だったか?いやまあ女性が多いだけだからと言われればそれまでだが、それにしても違和感があるような気がする。そうこうしているうちに駅についたようだ。しかし、どうにも見覚えがないな。駅名を見てもピンとこない。まあいいか。電車に乗ってみることにする。ちょうど来ていた列車に乗り込む。ドア付近に立って外を眺めているとアナウンスが流れる。「次は~新小岩」。なんだそれ?聞いたことがないぞ。そんな名前の駅なんてあったか?……。あとさっきから周りの様子がおかしい。なんというか見られているのだ。すごく。それも女性に。俺ってそんなにモテるようなイケメンだったか?そんなはずはない。そもそも高校でも告白されたことはおろか、「~君ってイケメンだよね~」という会話で話題にあげられたこともない。それにしても女性からの熱い視線に戸惑う。ていうか今になって気づいたがこの車両も女性しかいない。この見知らぬ世界に来てから男性を見かけたことがないぞ。聞きなれない駅で降りる。ホームに降りるとそこは見慣れぬ景色が広がっていた。改札を出てみるとそこには見たことのない風景が広がっている。ふむ……これはあれだな。いわゆる異世界転生って奴かな。まさか自分が経験するとは思ってなかったよ。
とりあえず俺はこれからのことを考えてみた。まずはこの世界のことを調べないといけないだろう。そして帰る方法を探す。それからこの世界で生きていくために職を見つける必要があるだろう。幸いなことに金はあるみたいだし。早急にしなければいけないのは、そもそもここがどこなのか確かめるということだろう。そう思い、街を歩いているくたびれたOL風の美人さんに声をかける。
「あの~、、すいません。ちょっと電車で寝過ごしちゃって、知らない駅で降りちゃったんですけどここってどこですかね、、、」
「えっっ!?!?!?あっ、はい!ここここ、ここですか?」
「はい」なんでこの人こんなに驚いているんだ…?
「ここは東京ですけど………」
「なるほど………ありがとうございます」
え?!ここって異世界じゃないのか……?東京?てっきり異世界に来たものだとばかり思っていたが、違うみたいだ。え?じゃあ俺ってよくわからないまま東京まで来て迷子になったってことか?そんな、、、ありえない。そもそも俺は昨日まで滋賀にいたんだぞ。それにちゃんとベッドで寝た……と思う。今となっては本当にそうなのか分からなくなってきたが。
「えっ、というかこの子迷子……?それにこんなにも礼儀正しい男の子っているんだ。これって放っておいていいの?いや、ダメだよね……。そう、これは人助け。これは人助け。これは人助け」
お姉さんがさっきから何かブツブツと呟いてる。それにしてもどうしたものか。お金は持っているがさっき確認したところ6千円ほどしかない。これでは数日格安ホテルに泊まったら一文無しだ。
そう思っているとさっきのお姉さんが話しかけてきた。
「君帰るだけのお金持ってる?大丈夫?」
「いえ、あの帰る家がなくて………。」
ここは家出少年を装って乗り切ろう。警察にだけはめんどくさそうなので連絡しないでほしい。
「えっっ!?家出美少年……?!こんなことほんとにあるんだ。。。こういう時ってどうすれば?警察?とりあえず警察に連絡をしよ「あのっ!待ってください」」
「え?」
「警察に連絡だけは……やめてもらえませんか。。。家に帰りたくなくて……」
家があまり好きじゃないのは本当だし、それにこんな状況なのに初めてくる東京にワクワクしてきた。それも言わば一人旅のようなものに。アニメや映画の主人公のように一人で日本中のいろいろなところを訪れてみたいという思いのようなものが去来してきた。
「あ、ああああ、、あの。では私の家に来ますか?泊っていっていいですよ。」
どうしよう。知らない人の家に行くのは怖い。だけどこの人、美人だし。こんな美人さんの家に行ってみたという気持ちもある。どっちにしろ今日泊るところは必要なわけだから……。それにこういう出会いも一人旅の楽しいところ…だよね?
「じゃ、じゃあ今日はお願いします」
「えっ!ほんとにOKしてくれた……。は、はい!こちらこそよろしくお願いします。では、あの、ついてきてください。この近くなのですぐ着くと思います」
そう言って歩き始めたお姉さんについて行く。
「そういえば名前聞いてなかったですけど。僕は佐藤連です。」
「わ、私は月菜よ。夏木月菜よ。」
お姉さん改め月菜さんがさっきより幾分か落ち着いた様子で答える。それにしても出会ったときはなんであんなに驚いていたんだ?家出少年ってそんなに珍しいのか?珍しいことに違いはないだろうがいないことはないだろう。
「それにしても月菜さんは、なんで最初会った時はあんなに驚いてたんですか?」
「そ、そんなの男性だったからに決まってるじゃない。こんな夕方に男性が一人で歩いているなんて……。それに家出なんて、、、誰かに誘拐されたらどうするのよ」
「誘拐?まぁされる可能性はありますが……」
女の子じゃあるまいし、誘拐などの危険性はそんなに高くないだろう。
そんなこんなで話してるうちに月菜さんの家に着いた。ビルが乱立する東京の中でも一際目立っているのではないだろうか。そんな印象を受けるビルだ。なんかぐにゃぐにゃしている。例えるならヒトのDNAのような感じか。人類の技術の結晶だなこれは。
そう思っていると、月菜さんは迷うことなくビルの中へと入っていく。おどおどしながらもついて行き、一緒にエレベーターに乗る。どれくらいたっただろうか、結構たった気もする。ふとエレベーターについているパネルを見ると65/70と写されていた。ここ70階まであるのかよ……。すると67階で止まった。そのままエレベーターを降りると目の前にある扉を開けて中に入っていく月菜さん。どうやって開けたんだ?鍵とか使ってなかったぞ?
そんな不思議を目にしながら俺も一緒に家の中に入る。なんだか部屋数が多そうな家だな。それに複雑そう。
「そこを左に曲がったところに洗面所があるわ。手を洗ったら一番奥の部屋に行っておいてちょうだい」
「わかりました」
月菜さんは僕に説明するとすぐに右側にある部屋に入っていった。たぶん自分の部屋だろう。俺は言われた通り手を洗い、洗い、洗い、洗い、鏡を見て思った。あれ?僕の顔こんなイケメンじゃなくね?どう見てもそこらで整形してきたとしか思えない変化だ。
一番奥の部屋へと入る。そこはリビングダイニングになっていて、部屋の壁には大きなテレビがくっ付いていた。全体的に綺麗な感じで生活感があまりない。とりあえず、テレビでも付けるか。そう思いテレビをつけるが、なんだか結構過激な番組が多めだ。女性のタレントが罰ゲームでどんどん服を脱いでいくとか。これBPO黙ってなくない?とりあえず、ニュースでも見るか。だがニュース番組に切り替えるとやっているニュースはずっと男性へのセクハラや強姦事件ばかり。最近ってこんな治安悪かったっけ?そこでふと気づく、ん?男性への?女性ではなく?よくよくニュースを見てもどれも女性から男性への事件ばかりだ。
僕はこの時点で完全に気づいてしまった。ここが貞操観念逆転だということに。いや男女比逆転世界と言った方がいいか。どうする?どうすればいい?そこで一つの考えが浮かんできた。よし!オスガキムーブをしよう!と。僕はよくweb小説を読んでいたが、その中でも特に男女比があべこべな世界で女の子を翻弄する美少年主人公が好きだったのだ。なぜだか分からないがこの世界での僕の顔はかなりのイケメンだ。これはモテモテも夢ではないだろう。