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『悪夢』
悪魔は薄れて消えた
忘れてしまいたい、目を覆いたくなるような
そんな悪夢は…
どんな夢も、やがては覚める
見た夢は、やがて忘れてしまう
きっと、あの悪夢だって同じ
だけど
私だけは、あの悪夢を忘れない
否、忘れてはいけない
至らぬ自分への戒めを
意味もわからぬままに殺された、彼らの無念を
この物語の真実を
例え、あの悪夢を記した記録が消えても
あの悪夢の記憶を、私は決して忘れない
もう二度と、繰り返してなるものか
変えなければならない
偽りの記憶を
嘘の上に成り立った世界を
この世界の歪んだ理を
例え、私の目指す世界が
決して叶うことの無い夢なのだとしても
私は、信じて進み続ける
あの時見た悪夢は、思い出せなくなった
だが、それは確かに、記憶の片隅で今なお残り続けている
この世界の『真実』を知った時、きっと私は思い出す




