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転生冒険者がゆく異世界冒険譚  作者: カニ玉380円
第一章・転生冒険者と新しい出会い
7/81

『一角兎の攻撃、しかし当たらない』

一向に去ろうとしない俺に痺れを切らした一角兎が、なりふり構わずこちらへと突進してくる。


額の角を突き刺さんとした、血気あふれる突撃を




俺は、ひょいと横に飛んで回避した。



(兎だから足が速いのだとばかり思っていたけど、対して動きも速くなさそうだな…


この調子で攻撃を避け続ければスキルレベルも上がるだろうか?)



物は試しだ、こいつの突進を避け続けてみよう。





〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:





一角兎の攻撃!一角兎は明に突進した!


しかし明はひらりと身をかわした。


一角兎の攻撃!一角兎は明に突進した!


しかし明はひらりと身をかわした。


一角兎は疲労している。





最初の方はこっちを正確に狙っての突進が多かったが、時間が経つにつれてどんどんその精度は落ちていった。


(動きのキレも悪くなってきたな。


スタミナが切れ始めたのか?)


そう思った時


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スキル.観察眼のレベルが上がりました!


観察眼LV1→観察眼LV2


スキル.鑑定眼のレベルが上がりました!


鑑定眼LV1→鑑定眼LV2


新たにスキル.『回避術LV1』を習得しました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


突然現れたステータス画面がそんな事を俺に告げた。


(おっ!スキルのレベルが上がったな!

それに新しいスキルも増えたみたいだ。)


一角兎の突進を避け続けた成果か、新たに『回避術』のスキルが増えたようだ。


(ありがとう、一角兎。

君の事は()()()忘れないよ…

さてと。)


スキルレベルも上がって新しいスキルまで手に入った事だし、そろそろ一角兎の縄張りからお暇することにしよう。


流石に、これ以上走らせ続けると言うのも可哀そうだ。


息切れしながらもこっちを睨んでいる一角兎に感謝の意を込めた会釈をして、俺は彼の縄張りを後にした。





〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:






(さて!『鑑定眼』はどれだけ成長したかな…


試しに、さっき拾った新緑石を鑑定してみるか!)



既に鑑定したアイテムだが、『鑑定眼』スキルのレベルが上がった今なら、もっと多くの情報を知る事ができるかもしれない。


そう思って凝視しようと取り出すと



・新緑石

綺麗な緑色の石。森の魔力を吸うことでその色を濃い緑へと変えてゆく。杖の材料や装飾品として利用される。



石を見た瞬間に説明が表示された。


「おお!説明の表示速度が早い!」


さっきまでは2秒ほどの凝視が必須だった鑑定が、視界に入った途端に表示されるようになった。これはかなり便利だ。


「でも、説明の情報量は変化してなさそうだな…」


表示速度は格段に上がったものの、説明内容はさっき見たときと変わっていない。


(要は『鑑定眼』のスキルレベルの上昇で変わるのは精度ではなくて使い易さと言うことか?


…まあ、まだレベル2だし、そこんところはなんとも言えないな。)


『鑑定眼』の確認はこのくらいにしておいて、残りのスキルの確認をしていこう。


『観察眼』は相手がいなければ確認は難しそうなので、新しいスキルの『回避術』の確認をすることにした。



・回避術

敵からの攻撃を回避するものが取得するスキル。相手からの攻撃の回避率が上昇する。



(まあ、名前通りのスキルだな。

相手の攻撃の回避率の上昇ってのが、一体どれくらいの効果を持ってるのかはわからないけど…)


このスキルは相手の攻撃を避けてれば勝手に上がっていきそうなので、意識してレベルを上げる必要性はないかもしれない。


(さて、スキルの整理もひと段落ついたところだし、次はどうしよ)



『ぐぅ〜〜〜〜ギュルルルル…』



…うも、こうしようもないな。

うん。)




「まずは腹ごしらえからだ!!」

今回の話、一角兎目線。


よくわかんないのが自分の縄張りに入ってくる。

一向に出ていかないので突進して追い払おうとしたけど全部避けられる。反撃はしてこないでずっとこっち見てくる。

しばらく突進を避けた後、急に頭を下げて自ずと縄張りを出て行く。

一角兎「訳がわからないよ。」

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