『エンカウント!3』
ネタバレしちゃダメだ…〈 説明書きたい…
となった結果、後書きに補足説明の形でちょっとした説明を書く事にしました。
「では改めて…初めまして、私はA級冒険者のソフィア・アルファードよ。
アキラとは…訳あってなるべく一緒に行動するようにしているの。よろしくね。」
「は、初めまして。
C級冒険者のビスタ・シーフィアです。先日は妹のミルシェが大変ご迷惑をお掛けしたようで申し訳ありません…」
ソフィアの話にすかさず返答をしたビスタ。しかし、緊張のせいか声がかなり震えてる。
「ミルシェちゃんの事はさっきも言った通り気にしてないから大丈夫よ。……あと、わざわざ敬語を使わないで、もっと砕けた感じで話してくれてもいいのよ?」
そんなビスタのことを気遣ってか、ソフィアは敬語ではなくタメ口で話すように進めるが…
(いや、流石にそこから『おう、わかった。よろしくな』なんて言える様にはならないだろ…)
同じ初対面の場面でも、ソフィアの素性を全く知らなかった俺とは違って、ビスタは冒険者歴2年のC級冒険者で、当然ながら階級についても知っている。
そのため、ソフィアにタメ口を使うというのはかなり抵抗があるようで「あ、はい。わかりました…」と少し小さめの声で返事をしていた。
「次は私の番ですね。
初めまして、ソフィアさん。
私は、魔導士をしているラフィ・サリーナという者で、そこのビスタと同じくC級の冒険者です。
先程はロックタートルを倒していただき、ありがとうございました。」
緊張で少し震えていたビスタとは違い、落ち着いた様子でソフィアに謝辞と自己紹介を述べる。
(やっぱり、この人は随分と肝が座ってるよな…)
ギルドで絡んできた他の冒険者に対して一喝した時もだが、突然現れたA級冒険者にも物怖じせず、堂々とした態度で話している。
もし俺が冒険者の事とソフィアの階級についてよく理解していたのなら、初対面のあの時だって震えてまともに話すことすら出来なかっただろう。
「そんなにかしこまったお礼をされるような事はしていないわ。
そもそも、さっきのは私のせいで気づかれたようなものだったし。こちらこそ驚かせてしまってごめんなさいね?」
「いえいえ。
元はと言えば、私達がアキラ君を勝手にパーティーメンバーに勧誘して連れて行ってしまった事が原因ですから…
…それにしても、本当にすごい威力の魔法を使われるのですね…
まさか炎の息吹一発でロックタートルを討伐できるなんて…」
「……ありがとう。」
(…?)
ソフィアが返事を返す際、心なしか一瞬吃ったような気がしたが気のせいだろうか。
(そういえば、この前もこんな事があったような気が…)
ソフィアが誰かに褒められた時、同様に吃っていた事があったような…
(…ああ、ミルシェに『緋色の魔女』って二つ名で呼ばれていた時だったか。)
あれも褒め言葉なのだろうし、呼ばれて不快な思いをするような悪口ではないと思うのだが、あの時のソフィアは少し嫌そうな顔をしていた。
あの時、ソフィアが何と言っていたかまではよく覚えていないが…
二つ名で呼ばれた時といい、今のラフィの賞賛に対する反応といい……
(もしかして、ソフィアって褒められるのが苦手なのか?)
『褒められすぎて嫌になったのかも』なんて事を考えながら、二人の会話が終わるのを待つのであった。
〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:〜:
そんなこんなで、ソフィアとビスタ達の話し合いはしばらく続いたのだが
「さて…」
おもむろに、空に昇った太陽の方へ視線を向けるソフィア。
そして、俺たちの方に再び向き直る。
「本当ならもう少し同行させてもらいたいのだけど…
私、そろそろギルドに戻らないといけないの。」
おそらく、昨日言っていたA級冒険者だけの会合があるからだろう。
わざわざ会合の前なのにも関わらず、俺を心配して来てくれたであろうソフィアに対して、再び申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「と言う事で、お先に失礼させてもらうわ。
アキラは無理をしないように、約束よ?」
「ああ、わかった。
…キチンとした連絡もなしに勝手に依頼にいってしまって本当にごめん。」
「いいのよ。
…むしろ、謝らなきゃいけないのは私の方だから。
…それじゃあ、四人とも引き続き頑張ってね。」
それだけ言って、ソフィアは街の方へと歩いて行った。
「………何というか、嵐のような人だったな。
流石はA級冒険者と言うべきか…」
ソフィアが立ち去っていった方向を見ながら、ビスタがそう呟く。
それに賛同するように、俺を含めた三人は頷いた。
「…噂には聞いていたけど、想像以上の実力だった…
まさかロックタートルをたった一撃で、それも炎属性の魔法で倒すだなんて思ってもいなかったわ。」
「アタシ、目の前で何が起きたのか分からなかったんだけど、やっぱりあの一瞬でソフィアさんが魔法で倒したのか?」
「えぇ。それも難易度の高い炎属性の広範囲魔法『炎の息吹』でね…
……この目で見た筈なのに、未だに信じられないわ…」
真剣な顔でそう言ったラフィ。
その様子を見て
「ん?でも炎の息吹ならラフィだって使えるんだろ?
一撃で倒したのは凄いとはいえ、何もそこまで驚くような事じゃないんじゃないか?」
不思議そうにビスタが尋ねる。
「確かに、炎の息吹 自体を撃つのは難しいことでは無いわ。
炎属性への適性と、キチンとした詠唱さえ出来ていれば問題なく使えるから。
…でも、炎系の広範囲魔法をあそこまで精密に対象のみを狙って放つなんて芸当はそうそうできるものじゃないのよ。」
「それはロックタートルはデカイから魔法が当てやすいだけじゃないのか?」
「炎系の範囲魔法の場合、幾ら対象物が大きくても魔法が被弾した際に分散してしまうのよ。
だから仲間を巻き添えにしやすいし、うまく扱うのがかなり難しいの。
だから、炎系の魔法で広範囲を攻撃する際は巻き込みを警戒して威力を抑える必要があるんだけど……」
「威力を抑えてアレだったと…なるほど、確かにやばいな。」
(今まで当然のようにソフィアが行っていた強力な炎の魔法は、物凄い技術によってなされていたのか…)
魔法の『ま』の字すらわかっていない俺にはラフィが何を言っているか殆ど分かっていないが、とにかくソフィアがすごいと言う事はよくわかった。
「他にもいくつもすごい点があったんだけど、これは魔法についてある程度知っていないと共感できないものだから言わないでおくわ。
……さて、せっかく予想外の助っ人が問題を倒してくれたのだし、そろそろ行きましょう。」
そうして、俺たち四人は森の奥の方へ向かって歩いて行った。
ソフィアがすごいって話もう聞き飽きたって方いたらすみません…
今回は少しネタバレになりかねないですので、予めご了承ください。
今回の後書きは魔法について。
この世界では『適性』と『詠唱を詠む能力』、そして『魔力』がある人間が魔法を使うことができます。
まず、『適性』はその魔法の属性に対する自身の波長が合う場合、『適性あり』となります。
『適性あり』の人であれば、その属性の魔法を使えます(波長とか、属性とかの話はもう少し後に本文で書きます)。
ちなみに、『適性なし』の人が自身の魔力を無理矢理魔法にしようとすると…………
次に『詠唱を詠む力』に関しては、ただ文字列を詠むだけではダメです。
『詠唱を詠む事で、自身の魔力が魔法へと変化する』ため、『自身の魔力が魔法として変化する際の体内での魔力の流れ』を覚える事で正確な魔法を使えるようになります。
正確さを求めない形だけの魔法で有れば、この魔力の流れを意識しなくても発動できます。
詳しい説明は後ほどの本文にて……
最後に『魔力』について。
これを消費して魔法を撃ちます。これが無くなると身体的に悪い影響が出ます。
大まかな説明、新しい単語等が多い後書きになりましたが、これ以上書くと色々とまずいので勘弁してください…




